学校公開の是非

最近の学校はほとんどどこもが「学校公開」をしています。江東区の学校は教育委員会からのお達しで、全学校が1週間の学校公開をすることに決まっています。なぜならば、江東区は「学校選択の自由化」を一昨年から実施し、その判断材料に学校を公開せよという考えがあるからです。我が辰巳小も先週は学校公開週間でした。

さて、学校公開が始まり、授業参観のような「あえて全員に公平に光を当てて、親に見せる授業」をしなくてよくなり、普段通りの授業をすれば良くなりました。私のような「ものぐさ教員」は特別な準備がいらなくてノビノビとやっているわけです。なので、たとえ保護者が見に来ていてもテストをやったり、プリントを何枚も練習する授業をやったりもします。そんな時に見に来た保護者からはきっと、「テストをしている所を見てもしょうがない」という感想を持つことでしょう。

また小学校の場合、1週間の内には授業の進度によって中身を変更することなどはよくあることで、今回も展覧会作品が間に合わないことから、急きょ図工を入れたりしました。この予定変更に参観者はついてこれない。「我が子はどこで授業をしているの?」ということもしばしば発生。

さらに、授業参観のように1時間に参観者全員が来るのとちがい、参観者が一人なんていうことの方が多いので、非常に居づらいらしく、10分ももてば良い方。なんだかすぐにお帰りになってしまいます。こちらは1~2時間の授業で流れを組んでいるのに、5分や10分ではな~んにも分からないはずです。

これで良いんですかねぇ?

そこで、私は今日の学校公開の反省アンケートにこう書きました。
「学校公開は1週間だと、上記の理由であまり建設的でない状態になる。そこで、1ヶ月に1日、第○何曜日と決めて、年間10回の公開をすれば良いのではないかと思う。その方がきっと授業も落ち着いて見やすくなるだろう。」

さて、この「学校公開制度」の是非はいかがなものでしょうか?
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