東京大学大学院・学校教育高度化センターのシンポジウムに参加

昨日の「U10キッズ交流バレーボール大会」を受けて午前中の練習をした辰巳ジャンプ。もう今日の練習への子ども達の意欲は、これまでとは全然違ったレベルになっていました。きっとバレーボールの何たるかがイメージとして理解できたのでしょう、まるで砂漠が水を吸うように、バレー技術を教えれば教えただけ吸収していく状態でありました。

さらにまたまた新入部員が2人入ってくれて、チームにどんどん活気が出てきました。誘ってくれている部員・保護者の皆さん、ありがとうございます。当面の目標は夏休み明けまでに20名達成。さらに2010年1月に30名までになります。


練習後、ただちに東京大学に向かいました。東京大学大学院「学校教育高度化センター」主催のシンポジウムに参加するためです。時間がなかったので昼ご飯も取らずに水だけで空腹をうめながら学びました。

テーマは『学びと育ちを保障する学校・教師』です。

13~18時の5時間を二つのセッションに分けて論議が進みました。

第1セッションは佐藤学先生が司会を務め、『学びの質を保障する学校づくり』というコンセプトで3名の先生から話題提供。

刈谷剛彦先生
『戦後日本の教育を支えてきた基盤 ~財政のロジックと教育のロジック~』
南風原朝和先生
『学びの質と保障と検証』
勝野正章先生
『学校における孤立、葛藤、成果主義』


第2セッションは市川伸一先生が司会で、テーマが『子どもの育ちを支える教師とカリキュラム』

田中千穂子先生
『心理臨床の立場から』
小玉重夫先生
『市民性教育の視点から』
藤村宣之先生
『子どもの育ちを支える教育 ~発達にもとづき、発達を促すカリキュラムのあり方~』


話題提供の後のディスカッションや質疑応答も含めて、すべてをマインドマップ5枚にかいてあるので、帰りの電車内で復習完了。実はシンポジウムの終盤には昼食を取らなかった影響が完全に出てしまい、エネルギー不足に陥ったのが自分で分かりました。糖分不足です。脳が悲鳴を上げそうでした。なので、食事をした後の電車内での復習がすごく効果的でした。



ところで、ビックリしたことがひとつありました。

会場に駆けつけて、満員に近い座席の中から、ど真ん中に空いていたひとつを見つけて座りました。シンポジウムが始まって黙々とマインドマップをかきながらしばらくすると、
あれ?????
左前の席に座っている先生もマインドマップをかいている!!!
よく見ると、なんとなんとマインドマップ公認フェロー1期のお仲間であるダイシマン先生ではないですか!

実は最近、こういうことがとっても多い井上なんです。金曜日もスクールカウンセラーの先生と電車内で偶然一緒になったし。ちょっと神がかっているなぁと自分では感じていたりします。



シンポジウムの終了後に、自分のアファメーションを実現しました。

実は1年前に、江戸川区の副校長先生をされているK先生から「井上さんなら市川伸一先生と人脈をつなげるにちがいない。何とかして。」と依頼され、それ以来「市川伸一先生と直接お話をする」とアファメーションし、さらに市川先生の進めている「教えて考えさせる授業」も研究し、少しは実践検証し、お会いするチャンスをずっと心に秘めてきたのです。

何しろ空腹の極限でしたから、我ながら訳の分からない話をしてしまいましたが、名刺交換をすることはできてホッとしました。

井上的には「教えて考えさせる授業」という考え方はしっくりくるので、ちゃ~んと指導方法の「心の引き出し」には入っています。

下記で紹介している市川先生の本は、教師のみならず教育に意識ある方は読んでおいた方が良い一書だと思います。「ゆとり教育の何がいけなかったのか」という理由が分かりますよ。

「教えて考えさせる授業」を創る―基礎基本の定着・深化・活用を促す「習得型」授業設計 (教育の羅針盤)
市川 伸一
図書文化社

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基礎学力を問う―21世紀日本の教育への展望

東京大学出版会

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