東京都小連・U10キッズ交流バレーボール大会

東京都小学生バレーボール連盟として初の試みで、小学校4年生以下の大会「U10キッズ交流バレーボール大会」が開かれました。

辰巳ジャンプは江東商業高校を会場とする試合に参加。
メンバーの全員がバレーボール経験半年以下の初心者チームですが、今日に向けてサーブ練習を中心に、なんとか試合ができるように練習をしてきました。その成果は十分にあらわれ、バレーボールらしきプレーをすることはできました。

ここで重視したいことは、「試合に出るんだ」というモチベーションです。もし、この試合に出ることがなかったら、サーブが入るようになることはおそらくなかったでしょう。何しろ1週間前になんとかかんとかサーブが入るようになったのですから。
「サーブが入らなかったら勝てない」という意識の中で工夫に工夫を重ねて子ども達が練習してきたからこそ、今日は何本もサーブが入り、得点できたわけです。

試合は子ども達を成長させてくれる素晴らしい場です。大人がここにブロックをかけることなどあってはなりません。試合に出れば上位チームのプレーを目にして、自分達ももっともっと練習したいという気持ちになります。対外試合は最高の練習の場です。

バレーボールの技術だけではありません。今日子ども達は、マナーもたくさん学びました。

開会式では全10チームの前に立ってチームの自己紹介をしなくてはならない経験。強い緊張の中で元気一杯あいさつすることができ、これだけとっても大きな自信になったことでしょう。
試合を始めるにあたっても、あいさつや試合中の振る舞いなど、3試合を戦う中でたくさん学ぶ点があり、1日で大きく成長できた辰巳っ子だったのではないでしょうか。

4年生以下の交流試合という刺激的な舞台を作ってくださった指導普及委員会の先生方に心から感謝申し上げます。



さてさて、今日の辰巳っ子たちは将来性の片鱗をたくさん見せてくれました。
まず、行き帰りの「井上車」の中の出来事。

車内にはカラオケセットを用意してあるのが井上車の最大の特徴です。代々の先輩たちはみんな大声で歌を唱いながら遠征をしてきた歴史が辰巳ジャンプにはあります。不思議なことですが、この井上車の中の振る舞いが試合の成績に比例しています。物おじせずにガンガン唱っている子は試合成績も良かったのです。

今日はどうだったのでしょうか???

子ども達は車が走り出すやいやな、すぐに大合唱状態になりました。

「千の風になって」「キセキ」「崖の上のポニョ」「サザエさん」等々、みんなで大騒ぎでず~~~~っと唱っていました。(この声、車外にも響いているんじゃないか?)と心配になるくらい。

井上車がこれほどの大騒ぎになったのは何年ぶりでしょう。
こういう雰囲気のチームは間違いなく強くなりますよ。


もうひとつ、(この子たちは伸びるな!)と感じたことがあります。
私はとなりのブロックの決勝戦を観戦している子ども達の姿を観察していました。
①途中で飽きて遊び出すかな?
②それとも一生懸命試合を見ているかな?
これは大きな分かれ道なのです。
辰巳の子ども達は②でした。自分達よりも上手なチームの試合をじっと見ていました。

バレーボールはセンスだけでは伸びません。試合経験をたくさん積み、そしてレベルの高い試合をたくさん見て、頭の中に幅広いイメージを持っている必要があります。人の試合を興味津々の表情で見ていた辰巳ジャンプの子ども達は、必ず強いチームに育っていくことでしょう。


明日からは秋の東京新聞杯に向けて、目標を持って練習を始めます。
目標はあくまでも「都大会出場」です。簡単な目標をかかげても意味がありません。難しい目標にチャレンジするからこそ実力が上がるのです。



最後にもうひとつ。
小学生バレーボールの試合は、「ありがとう」という感謝の気持ちがないと出られないのです。なぜなら小学生バレーボールのテーマが「ありがとう」だからです。

応援してくださるお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃん、親せきの皆さんに「ありがとう」の気持ちを。

指導してくれる監督・コーチに「ありがとう」の気持ちを。

大会を運営してくださる役員の先生方に「ありがとう」の気持ちを。

会場を貸してくださる学校の皆さんに「ありがとう」の気持ちを。

バレーボールを支えてくださるすべての方々に「ありがとう」の気持ちを。

真剣に勝負をしてくれる相手チームの皆さんに「ありがとう」の気持ちを。

そして、いっしょに苦しい練習を乗り越え、ひとつの目標に向かって力を合わせていくチームの仲間に「ありがとう」の気持ちを。

辰巳ジャンプの子ども達は、この感謝の気持ちを深めていきましょう。

素晴らしい言葉ですよね、「ありがとう」って。

【お薦めの本】
バレーボール大好きっ子を育てるためには、こういうマンガも身近に置いてあるといいかもしれませんね。
アタックNo.1 全7巻セット
浦野 千賀子
ホーム社

このアイテムの詳細を見る

blogramランキング参加中!
blogram投票ボタン

にほんブログ村 教育ブログへ にほんブログ村 教育ブログ 小学校教育へ にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
コメント ( 0 ) | Trackback (  )