東京第3支部江東中央ブロック順位決定戦の今日でしたが、昨日の練習の調子がまったく良くなかったこともあり、1試合目は調子が出ない可能性が高いと予想していました。案の定、レセプションがガタガタ崩れ、辰巳ジャンプがやろうとしているバレーを相手にやられてしまいました。まあ、これは仕方ない。次に試合をするチャンスがあれば、しっかり対策を立ててリベンジします。
今日は順位決定戦だったので、試合間がけっこう空き、気持ちの調整や体の動きを取り戻す時間はゆっくりありました。昼休みに自主練習している子どもたちの様子を見ていると、かなり気合が入っていましたから、2試合目は面白い試合をしてくれるだろうと感じました。
朝、子どもたちに提出させた練習ノートの返事には、6年生何人かに「今日はチームワークで勝とう!」と書かせてもらいました。なぜなら、エースアタッカーが足首を負傷して、1週間まともに練習していなかったからです。これまでのようにエースに任せることはできない。ならばレフトとライトに広くコートを使って相手のいないところに決めていく辰巳ジャンプの目標にしてきたバレーをするしかない。それをするにはセッターがいかに工夫できるかどうかにかかってくる。勝利を決めた最終セットは「セッターで勝った」というバレーボールをとうとうしてくれました。
最近、子どもたちはかなり底力がついてきたように感じます。今日は全てのセットでスタートに失敗し、1-5とか2-5とリードされていました。ここでグっと我慢をして、じわじわと追い上げ、10点以降で一気に離す試合展開をしています。10点から15点までが強い。なぜ強いのかというと、このあたりで1~3番目のサーブに回ってくるのですね。2週目のサーブなので、子どもたちは「このセットはここにこういうサーブを打てば点が取れる」ということが分かっている。サーブの順番によって一人一人の役目を教え、作戦を立ててあるので、2週目のサーブが強く、セット後半にサービスエースが出ていることが今年のチームの特徴です。
もうひとつ。今日の殊勲選手はライトアタッカーでした。スパイクとブロックでなんと88%の決定率。ライトがこれだけ決まれば試合は楽になります。本当によく成長したと感心しています。東日本大震災の直後に千葉に転居した元キャプテン、元コーチが今日のプレーを見たらものすごく驚くことでしょうね。応援に来てくれた2月の頃と比べたら完全に別人です。支部大会でもきっと大活躍してくれることでしょう。この子には、「東京新聞杯では、君がみんなを都大会に連れて行くんだよ。」と言い聞かせています。
『人は使命を自覚した時、その才能の芽が急速に伸びる』
この言葉を意識して指導をしてきました。私から「君が都大会に連れて行く」という使命を与えられ、その理由もていねいに説明して納得させ、意気に感じた彼女は今、暇さえあれば黙々と練習に励んでいる努力家に変身してくれました。自ら努力をするようになれば上達しないわけがありません。前回の記事で「この6年生はまだまだ伸びしろがある」と書いたのは、こういう努力する姿が見られるからです。
頑張れ!
辰巳ジャンプの子どもたち!
また一歩成長できるように、私が座右の銘にしている言葉を贈ります。
『日々新たにして 日に日に新たなり』
中国の「大学」という書物にある言葉です。
昨日の自分より今日の自分が新しくなっているように、つまり昨日の自分よりも今日の自分が一歩でも成長しているように。
昨日の成功に満足せずに、今日はもう一歩大きなことを成し遂げられるように。
これまでのやり方に常に疑問を投げかけて、日々新しい取り組みを進めていけるように。
常に進歩している自分であるように。
一生涯、努力をし続けられるように。
明日の辰巳ジャンプが今日の辰巳ジャンプよりも強くなるように。