この立場でないとできない仕事が「人をそろえる」ということです。着任以来こだわり続けてきた「協力者の輪」のひとつが、現役大学生を学習指導補助員という立場のボランティアとして招くことです。今年の目標に設定していたのが月曜日から金曜日までの毎日、ボランティアさんが私の学校に協力をしてくれる状況を生み出すこと。その目標が、この5月前半で達成されました。総勢9名の女子大生たちが通ってくれるようになりました。今後さらに大きく輪を広げ、15~20名くらいの大学生ボランティアが活躍するようにしてもいいと計画しています。これだけの大学生たちが学校に協力をしてくれるのは、たぶん日本では、あまり例がないのではないかと思います。
私が力を注いでいるこの学校経営に、ピタッとマッチした運動を展開している学生団体を紹介します。
「ROJE(日本教育再興連盟)」の大学生さんたちです。
この学生NPO法人の目指すものは以下のとおりです。
日本教育再興連盟 (ROJE : Renaissance Of Japanese Education)は、「日本の教育をよくしていきたい」という強い思いを抱く各界のエキスパートたちが、全国の教職員の方々や、保護者の方々、企業や学生たちと共に立ち上げ、活動している団体です。子どもたちの豊かな成長のために、それぞれの強みを生かして行動し、それを互いに評価しあい、連動させていきます。教育活動のベストプラクティスを創造・発掘・発信することを通した、ボトムアップの教育改革、これが、私たちの目指すものです。
ROJEの志ある学生たちと力を合わせ、学生たちの思いを表現する場を提供してあげることで、やる気に満ちた学生たちは勇んで学校にかけつけてくれる。よく「鉄は熱いうちに打て」と言いますが、18歳から22歳の人生で最も大事な時期に、教育の現場を経験し、敏感な感性でつかみ取った財産は、学生たちの将来に必ず役に立つことは間違いないと信じています。
また、ROJEの大学生だけでなく、教育現場での経験を求める大学生たちはたくさんいます。すべて私の下で育てたい。10年後、20年後、30年後の日本を支えていくのが、今の大学生たちですから。