辰巳ジャンプで最も努力している子がキャプテンである。T先生に教えられた「ボールネットを使ってのスパイクミート練習」を毎回の練習や練習試合の時に、暇さえあれば取り組んできた。これを続けてきたのはキャプテン一人である。その姿を見て、他チームの監督さんから、「あの子の練習態度は素晴らしいね」と言われ続けてきた。
続ける努力はその日のうちには成果が現れない。「3ヶ月後に差が出るからね。」と私は常々言ってきたが、小学生にそんな自覚を持たせるのは難しい。だから地道な努力を続けることは本当に難しい。キャプテン以外はこちらから言わないとやろうとしないが、キャプテンだけは言われなくても黙々と努力を続けてきた。きっと自分自身の中に、はっきりした「こうなりたいアタッカーイメージ」があるのだと思う。だから人が見ていなくても努力をやめない。ここにきて、キャプテンのスパイク成功率は90%を超えるようになった。80%が合格ラインだとしている辰巳ジャンプの基準をはるかに上回り、チームNO1の結果を出し始めている。相手コートも見えているなと思わせることが増えている。
努力を続けることは誰にでもできるものではない。努力ができることこそ才能であり、最高の素質である。