岡山県代表の大元スポーツ少年団さんとの楽しい交流会

全日本小学生バレーボール大会の準々決勝からのシビアな戦いが東京体育館で行われている同じ時に、昨日のベスト8決定戦であと一歩、本当に惜しくも敗れてしまった、岡山県代表の大元スポーツ少年団さんが、監督のマキイ三世さんのご配慮で、なんと東京都大会にも出たことのない矢口タートルズの練習に来てくださいました。

大元さんと私のお付き合いは、21年前に大元スポーツ少年団さんが、心からバレーボールを楽しむ、体育館にいるすべての人が応援したくなるチームとして、全国大会のベスト4に勝ち上がった時から始まります。私は全国大会に取材班役員として東京体育館の試合を担当し、写真を撮ってはホームページにアップしたり、試合結果も速報としてアップしたりする担当をしていました。その頃は動画でのライブ配信というインターネット技術もなく、私たちがアップする試合結果や写真、記事によって、全国の関心ある方々にタイムリーに大会状況をお届けすることをしていました。その取材活動の中で、大元スポーツ少年団さんの心からバレーボールを楽しむ試合ぶりや、保護者代表の方からチームのエピソードを聞くことができ、自分もこんなチームを作りたいと目標ができた大会だったのです。

翌年の2004年も男女で全国大会出場を勝ち取った大元スポーツ少年団さんは、大会前日の日に、当時私が指導していた辰巳ジャンプVCと、当時千葉県第2位だったニッポンランナーズVCフェアリーズさんとの練習試合をしてくださり、前年度以上に私たち関東の指導者を魅了してくれたのです。

その後、私自身、本職である教員としての授業開拓を本気でするために、全力を入れた(私の授業がNHKニュースウォッチ9で紹介されるまで取り組んでみた)こともあって、バレーボール指導は全国大会出場というよりは、チームを存続させられるか、そして都大会でどこまで勝ち上がれるかという指導方針にチェンジしましたので、大元さんの交流もご無沙汰していました。

今年、岡山県大会の様子をネットで拝見したとき、女子大会で大元さんがノーシードから勝ち上がって優勝し、全国大会の切符を取ったことを知りました。おお!またミラクルを起こして東京に来るんだなと思い、その活躍を楽しみにしていました。そして昨日、午前中に矢口タートルズの練習を終えた後、墨田総合体育館でのコート決勝に応援にかけつけ、マキイ三世監督と、たくさんお話をさせていただきました。そのお話の中で、矢口小学校への訪問が決まり、都大会にも出たことのない矢口タートルズにはあり得ない、全国大会ベスト16に勝ち上がった県代表のチームとの練習試合が実現したのです。

矢口タートルズの子供たちのモチベーションは、私の予想していた以上に高かったようで、3~5点くらいしか取れないだろうと思っていたことをくつがえして、今まで見たことのないようなナイスプレーが続いて、これまた私の指導者意識を変えてくれました。どう変えたかというと、私はもっともっとも~~~っと、子供たちの力を信じて、試合を任せる必要があるな。任せていいんだなと、嬉しくなったのです。それほど今日の矢口の子供たちは頑張っていました。きっと全国大会で活躍したチームに恥ずかしくないような試合をしたいと思っていたのでしょうね。これが大元さんと交流する素晴らしい効果なのだと思います。マキイ三世さんのオーラを私が取り込んで、どこまでも子供たちの良さを認めていく指導をしていかないといけないなと反省させられるのです。

実は、昨日の全国大会会場のコート決勝の直後、私が座っていた近くで観戦していた他県の監督さんが、大元さんの試合ぶりに大いに感動したようで、試合後に大元さんの保護者の方に、うまい棒30個入セットを差し入れて、「大元さんのようなチームの活動を見て感動しました。私たちのチームも大元さんのようなチームになれるよう頑張ります。」と伝える場面を見ました。お~!また大元さんのファンが誕生したんだな。その瞬間に出合わせる私も、なんだか意味深だなと思いました。

矢口タートルズの子供たちも、ぜひとも体育館にいるすべての人たちがファンになってくれるようなチームになりたいですね。そのためにもバレーボールに夢中になって、楽しみましょうね。

大元さんとの楽しい交流会の「交流イベント」として、練習試合3セットした後で、矢口タートルズでよくやっている「王様ジャンケン」で遊んでもらいました(写真参照)。最初は「え?何をするのかな?」という雰囲気だった大元の子供たちも、ゲームが進むにつれて、その面白さを分かってくれたようで、どんどん本来の自分を出してくれました。ゲームの最後の方では、「私が絶対に王様に君臨する!!!絶対に負けない!!!」という表情で楽しんでくれました。


矢口タートルズの子供たちにとっては、これ以上ない良い経験をさせてもらいました。
さあ、わざわざ矢口に来てくれた大元さんの思いにこたえるためにも、9月1日の東京都夏季大会に向けて、さらに一歩成長をしていきましょう。
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