今日も14名の参加があり、夏休み毎日練習の成果は確実に上がっています。みんなとてもよく練習しています。
中学校の部活動の「やりすぎ問題」が社会的な話題になっています。また、部活動指導を教員がするのではなく、地域の人材にお願いをする方向に全国的に動いています。一般的に考えると、夏休み中に毎日練習をしているということは「やりすぎ」と言われても反論できないでしょう。それでは学期中、学習(勉強)は毎日5~6時間も行われているのですが、それは「やりすぎ」ではないのでしょうか。子供によっては、まったく理解できない授業内容で、毎日苦痛の中にいることを、誰も問題にしないのでしょうか。何割の子供は、誰も問題視しない、そのような毎日学習(練習)によって、自尊心を損ね、自信を失っていることが、まったく問題にならない。積極的に「やりたい子」がいる部活動的な活動を問題にしている日本の現状。そこには制限を加えるが、「やらされている」学習については、それは生きる力をつけなくてはならないからと、授業時数はまったく減らない。それどころか増えてしまっている。はてな?です。
こんなことを言うのは、日本で私だけかもしれません。校長という立場の者としては、こんなことを考えることじたい、変わっている一人だと自覚しています。
変わっている考えをする背景が、ちゃんとあります。
私が学校管理職(副校長)になったのが2011年なので、2024年の今で13年間も責任職を果たしてきました。その前の10年間(21世紀始め)の経験が、私の基礎となっています。教育職の人間による「毎日の指導」が通用せず(力が足りず)、学ぶ意欲を失っていた学年・学級を、「立て直してくれ」と言われて連続して任された。このころ、私が意識していたことがありました。
「年間で授業は1000時間くらいある。それだけでなく、私は放課後や土日にバレーボールの指導もしている。そうなると、子供によっては親よりも私と一緒にいる時間が圧倒的に長くなる子がいる。その責任は重い。だから、まずバレーボールでは“全校児童の模範”となるような子に必ず育てる。学級・学年も“宇宙一”と子供たちが納得できるくらいに、信じられない奇跡のような成長を遂げる授業をする。スーパー小学生を育てられるのはスーパーティーチャーしかいない。このようなことを21世紀に入ってからずっと続けてきました。副校長の時も、学級崩壊して子供たちが授業中に学校内でかくれんぼをするほどの状況にしてしまった担任に、「もう担任をしなくていい。今から私がこのクラスを担任をするから、それをよく見て学びなさい。」と強引に引き取ったこともあります。このクラスの子供たちの能力は非常に高かったので、私が授業を始めたとたんに、たちまち信じられない成果を出してくれました。
何を言いたいか。毎日バレーボールの練習することを批判する人はいると思うのですが、「やりたいのだから、関係ない人は止めないでくれ」というのが私の本音です。
前置きが長くなりすぎました。
この毎日練習の中では、日替わりキャプテン制度を行っています。今日はなんと小学2年生のI.S君がキャプテン役を務めました。これは昨日の練習中に、写真に写っているホワイトボードをI.S君が見て、8月8日のキャプテンが決まっていないことを見付け、「校長先生、明日のキャプテンが決まっていないみたいだけど、ぼくがやってもいいですか?」という超ポジティブなチャレンジ意見を語ったのです。とうぜん私からは、「もちろんいいよ。キャプテン役は大変だけれど、君がやりたいならチャレンジしてみようね。」と任せました。
そして今日の練習。I.S君は練習の最初から、もうドキドキの様子。しかも、今日の練習から練習メニューを細かく5分刻みにして、テンポよくしていたので、キャプテンとして練習指示を出すにも大わらわでした。それでも2年生としては上出来でした。よく頑張りました。I.S君、本当に成長していますね。
今日は練習終了後、ただちに錦糸町の墨田総合体育館にかけつけました。
私一押しの岡山県・大元スポーツ少年団の試合があったからです。
昨日の試合でミラクル1位抜けをしていたので、今日は絶対に応援に行こうと決めて、昼ご飯も抜いて直行しました。
幸いなことに、大元チームは今日の試合を2連勝して、第7試合のコート決勝に進んでいました。
試合までにけっこう時間があったので、監督のマキイ三世さんにお会いして、観客席で長いことお話をさせていただきました。大変貴重な時間をいただき、あらためて「自分自身の指導を修正しなくてはならない」と勉強することができました。
コート決勝では、大元さんのレフトアタッカーの子が負傷してしまい、一人エースとチームメイト、そして代わりに入っていったリザーブメンバーが一生懸命頑張る試合展開になりました。だれが出ても活躍する姿を見て、今の矢口タートルズも同じように、みんなの力で試合をして行けるチームにしたいと思いました。