日曜日をのぞく夏休み毎日練習を続けている矢口タートルズです。
今日で夏休みの練習回数は19日となりました。さすがに今週に入って、子どもたちの疲れが見えていました。今日の練習はじめにも、「蓄積疲労」という言葉があり、この疲労を無くすためには練習を休むしかないことを知識として教えました。それでも、矢口タートルズの子供たちは“練習を休みたくない”という強い気持ちがあるため、指導する側として、予定していた練習を、「しない」と言いにくい状況にありました。
明日の午前午後、台風7号が関東地方に接近する予報。当然、危険回避をする必要があります。そこで明日の練習は休みにすることにしました。子供たちは元気なのですが、自分自身では感じられない疲労があることは間違いないので、1日の完全休養を入れることは、その後の練習にすごく大きな良い影響があると判断しています。正直、私としても指導者生活で初めてといえる夏休みの連日練習をしていたのですが、自分自身の蓄積疲労も激しく、本来ならば2種類の手術が必要な案件を先延ばししている状況でもあります。(2種類とも良性であって心配はなく、日帰りか1泊の簡単な手術です。)
これほど練習をしている甲斐があって、チーム力は間違いなくアップしています。
高学年の子たちは、先週の全国ベスト16に入った大元チームとの練習試合でも、今まで見たことのなかったナイスプレーが続きましたし、低学年の子たちも、部内練習試合でナイスレシーブをするようになりました。
こうした毎日練習指導を続ける裏で、校長としても教員採用試験の一次試験に合格した方々に対して、二次面接の模擬面接指導を続けています。これは毎年、新しい受験生の方々に行っている指導なのですが、自分の学校の関係者ではなくても、私の指導を求めて、学校まで足を運んでくれる「未来の教員」の方々のために、面接に向けての闘魂注入を全力投球で行っているのです。
じつはこのような、次世代の教員育成の仕事(ボランティア)を自分の20歳代後半からずっと続けてきました。27歳の年には、大学生相手に「教職トップリーダーズセミナー」と称して、北海道から九州まで指導をして回ったこともあります。
若い頃からそのような活動を続けているため、相手は私のことを忘れていても、私は「この人が教育界で活躍することを心から祈っている」という思いを込めて行動していましたので、今、教育委員会の重役にいる人や校長、副校長など、全国各地に知っている名前は数多く活躍してくれています。
人材育成は私の人生のテーマです。バレーボーラーだけでなく、次世代のスーパーティーチャーを生み出せるかどうかの勝負もしているのです。
歴史を学べば、一人の人物の成し遂げることは小さくとも、強く大きな思いで後継の人材を育てた取組は、その後の100年、200年の時代を動かす力となっていることを学べます。2024年の日本の状況も、今から150年前の明治維新の影響が強く残っていることがよく分かります。自分のことしか考えない生き方ではなく、自分が社会を、時代を創っていくんだという気概にあふれた人材(教え子)をどれだけ生み出せるか。そういうことをする生き方の方が夢が大きくて楽しいでしょ、と未来の教員たちには投げかけたいと思っています。