地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

瀬戸線オリジナル電車の危機

2005-12-19 12:19:07 | 都市民鉄 (中京圏)


 名鉄ファンには見逃せない内容がてんこ盛りのRP誌名鉄特集がついに刊行されましたが、先週末これの早売りを神保町で購入してパラパラめくってみますと、岐阜600Vや非電化区間の廃線などを中心に、近年如何に名鉄の車種が減ったかを痛感させられます。特に、手許にある86年のRP誌名鉄特集増刊と見比べてみると一目瞭然! 表紙がパノラマDXから青い2000系へと移り変わったのは名鉄をめぐる環境の激変を何よりも物語っているかのようです……。
 そして近いうちにまた新たな大変化が瀬戸線で起こることが発覚! 57頁にて、2007年度に完成予定の尾張旭検車区には塗装設備を設けないため、瀬戸線の全車をステンレスカーに置き換えるという記事がありました……。このうち、6000系は本線系に戻して7000系を廃車にするそうなのですが (T_T)、瀬戸線にしかない車両は今後どうなるのかという点には触れられておらず、極めて貴重な釣掛式電車・6750系 (↑) の命運は恐らくこれで尽きるものと思われます (ToT)。既に、6750系と同じくAL3850・3900系の車体更新車として小牧線や築港線で使われていた先代3300系が車齢15年ほどであっけなく廃車になってしまったことを考えれば、名鉄が6750系の今後の使い道に恋々とするとは到底思えませんので……。華やかな名古屋の中心・栄町駅の地下ホームにものすごい反響音を響かせながら釣掛式電車が発車して行くという、現代の奇跡そのものなシーンを味わうのであれば、まさに今のうちだと思われます。

 いっぽう、抵抗制御・カルダン駆動の瀬戸線専用車6600系は果たしてどうなるでしょうか。2両固定編成であることから、ワンマン改造などを経て、窓が小さくずんぐりとした車体を本線系でも楽しむことが出来るのか、それとも地方私鉄に転属するのにもってこいなスペックを生かして、富山地鉄かえちぜん鉄道、はたまた長野電鉄や大井川鉄道 (そして大穴として琴電) あたりに引っ越すのか……といういろいろな妄想が湧いてくるのですが (^^;)、如何せんクーラーが7000系のお下がりで古いことから、余り先行きが長くなさそうなのも否めません。それでも、ありふれた多数派6000系に比べれば非常に個性的な電車ですので、出来れば生き延びて欲しいものだと思っています。