会津田島駅は1~4番線と構内横断踏切、それに車庫を備えた沿線最大の駅で、しかも常にバラエティあふれる多くの車両が停まっていますので、地方私鉄ファンにはこたえられない魅力があります (^^)。AMEX (AIZUマウントエクスプレス) で一気に鬼怒川~若松間を移動するのもオイシイ選択かも知れませんが、撮り鉄の私は会津野岩ルートを選択するとき、必ず田島での乗換ついでに撮影を楽しみ、ついでに途中下車してしまいます。駅2Fの食堂と駅前の蕎麦屋のどちらも手打ち蕎麦がメチャメチャ美味しいですし (*^^*)、地酒を買う楽しみもあります (^^;)。
そんな会津田島で今回最大のお目当てだったのは、先日新潟トランシスから搬入されたばかりのAT600・650形です (形式名の違いはトイレの有無によりますので、以下AT600形と総称)。基本的には会津鉄道の新型DC・AT500形と同じ「新潟トランシス標準車体 (?)」ながら、今度の3月からAMEX運用にも入ることから立派な転換クロスシートと強力なエンジンを備えた特別仕様となっています。そして、個人的に感動したのは、野口博士シリーズの怪しい (-_-) ラッピングを施したAT500とは違って、シンプルな会津新塗装 (AMEXに合わせた?) をまとっていることです。
というわけで、下車後さっそく駅北東側に回り込んでみたところ、まだピカピカなAT600の並びを目出度く撮影することが出来ました (^o^)。いやはや、新造・搬入直後からこの豪雪に見舞われるとは大変なことですね……(^^;
私は田島でAT600が3両揃っているのを目にした当初、てっきり「まだ整備・訓練運転段階なのだろう」と思っていたのですが、驚いたことに早速営業運転に投入されていました! 基本的にはAT500とそれほど変わらないので、習熟云々は不要ということなのかも知れませんが、まぁ乗り合わせた客の皆様にとってはめでたい話でしょうね。特に、会津鉄道が一番混み合う年末年始輸送も迫っていますので、戦列への投入を急いだということなのでしょう。
ただ、そんな「サブAMEX」と呼ぶべき期待の星 (?) AT600にも、致命的な欠点が……。なにせ窓配置がセミクロスのAT500に合わせてあるため、転クロと窓配置が全くかみ合っていない!という、まるでリクライニングシート化改造を受けた165・169系 (しな鉄に残るのみ) や、普通車の一部をグリーン車に改造した「ムーンライトえちご」用485系のクロハと同じ悲劇が起こっているのです。一応、夜間はそれほど致命的な問題ではないのかも知れませんが、特に昼間は「列車たび」(=東武が会津野岩ルートを宣伝するときのキャッチコピー) を楽しむうえで玉に瑕となるでしょう (窓にもラッピングしまくりのAT500形「ふるさと列車」とどちらがマシか……という悲しいレベルです -_-)。混むはずのないオフシーズンは、まず心配なく眺めの良い席をゲット出来ることは疑いありませんが……。