地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

十和田の熱過ぎる夏 (5) 休車のモハ7305

2011-08-01 00:00:00 | 地方民鉄 (東北)


 早いもので、秘蔵の旧型車両が日中大いに走り回った十和田イベントから2週間が過ぎ、未だに余韻が覚めやらない今日この頃ですが、同時に東急ファンのはしくれにとって悲しさを禁じ得ない光景も思い出されます。それは……東急デハ7259改めモハ7305が休車となり、七百駅の片隅に放置されていたことです……(T_T)。
 十和田観光電鉄が一気に車両陣を刷新した際、主力の7700系に加え、予備&閑散時単行用として東急7200系改めモハ7200形が両運転台化のうえ導入されましたが (7204は日立製・7305は東洋製機器使用のため、百の位の番号が異なります)、7200形はあくまで予備ということで、動いているシーンに遭遇できる確率は低く、私も結局七百での入れ換えシーンを遠巻きに眺めたことがあるのみ。「何とか営業運転シーンに当たりたい。しかし青森までの往復には時間も金もかかり、ハズレる確率も極めて高い」という煩悶を抱き続けてきたのでした (汗)。



 しかし、こうして腰を動かさざれば結局得られるものは無し。十和田観光電鉄では現在のところ平日は終日2運用、去る5月から設定された土曜休日ダイヤでは朝のみ2運用で9時以降1運用のみとなってしまっていますが、このような減量体制 (とくに土曜休日1運用!) の中で車両検査にも余裕が生じているためでしょうか、予備のモハ7200形を2両も維持する必要はないという判断に至ったようで、モハ7305は単に動いていないのみならず、様々な物が車内に持ち込まれて完全物置状態となっています……。検査期限は一応今年の秋となっているようですが、果たして再起は有り得るのでしょうか……(-_-;)。美しいダイヤモンドカットと幌の組み合わせが泣いているかのようですし、両運化によって誕生した珍前面も余り使われることなく命脈を閉じつつあるとは……。
 唯一の希望は、とりあえず連結器が生きており、今回の訪問時も7701+7901としっかりと連結された状態で留置されていたことでしょうか。東急ではデヤとの連結以外これまで恐らくなかったと思われる7200系と7000→7700 系との連結状態ということで、これはこれで些か興奮を禁じ得なかったのも確かです (笑)。
 ちなみに、モハ7204はイベント期間中ずっと七百のクラの中。うーむ、これが単行で走っているところを是非確実に見たいと思ったら、やはり自分でフォトランを仕立ててお布施をしなければならないのでしょう。


 今後池多摩線で7600系と7700系が混結される可能性は……ないか (^^;;