東南アジア最大の都会であるジャカルタの交通事情は、急速な経済発展のコインの裏側として年々悪化の一途をたどり、助っ人として走り始めた日本中古冷房車が現地の人々にも好評を博して年々増強された結果、今やジャカルタは東京の電車の一大同窓会場となっているのは周知の通りです。私自身もそんなジャカルタの鉄道シーンに惹かれ、一昨年、そして昨年訪れて大いに乗って撮ったものですが、ここには「約2年に1回の検査入場のたびに車両の外観が大いに変わる」という一大特徴があり、一度撮った車両が一年後の再訪時に同じ姿で走っているという保証は全くなく、結果として毎年通って最新の状況をフォローしなければならないという、一度ハマッたら抜けられない(いや、やめられない)底なし沼な状況があります (^_^;)。そこで今年も、どれだけ浦島太郎な気分を味わえるだろうか……という期待をこめて、約1年ぶりにジャカルタの地を訪れてみました。当初は帰国まで更新しない予定でしたが、今回泊まっている宿には無線LANが整備されており、撮影データのストレージとレタッチ用として持参しているPCから更新できる条件が整っていますので、予定を変えてハードな鉄活動の合間を縫って更新したく存じます。
最初にお断りしておきますが、今回も例によって線路内立入撮影をしまくっております。しかし正式には線路内立入は認められておらず、あくまで現地の人々と同じように線路内に勝手に入っても一切黙認・放免されているに過ぎず、あくまで自己責任であることはご承知おき下さい。当ブログをご覧になった方がジャカルタ現地を訪問され、線路内立入で事故を起こしたとしても、当ブログは一切責任を負いかねます。また撮影も、とくに断りのない限り完全に無許可で撮影しておりますが、正式には許可を取得しておいた方が良いらしいことを申し添えます。
それにしても今回のっけから驚いたのは……入国時の究極の難関であるスカルノ・ハッタ空港でのビザ取得~入国審査の過程が夢のように変わり、降機からタクシーに乗るまで約30分ほどしかかからなかったことです! まぁ一応これも、他の国からの便の到着が少ない時間に着くANAの新設直行便に乗ったためかも知れませんが……当初は「午後3時降機→午後5時頃タクシー乗車→渋滞に巻かれて午後6~7時頃に宿到着」という難行苦行を予想していたため、日曜につきスカスカな高速道路を飛ばし、降機から何と約1時間後にチェックインできたときには、本当に夢か幻ではないか……と吃驚するばかりでした (^^;)。
というわけで、宿は高架線のすぐそば、駅は徒歩4~5分のところにあるため、何はさておき日本中古車に再会したい!と思いさっそく駅へ。そこにイキナリ現れたのは……検査を受けて何とも「ド赤」な顔に変わった8613F「JALITA」でした!! この編成の検査出場前後の姿をネットで見た際には正直なところビミョーな気分でしたが……そんな迷いは実物の前に完全にすっ飛びまくり (^^;)。嗚呼……やっぱりこの編成はまるで私の到着を待っていてくれたかのようです♪