地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ヤンゴン撮りバス千本ノック (1) 宵の神奈中

2013-03-21 12:00:00 | アジア諸国の路線バス


 黄金の仏塔が輝くヤンゴンの地は、日本の中古気動車が活躍する舞台となっているところですが、それ以上にバスヲタの皆様には周知の通り、日本全国各地の事業者からかき集められた中古バスが集結し、日夜入り乱れて活躍するるつぼとなっているところです。それはひとえに、日本車が過酷な条件下でも壊れにくく長持ちし、かつ操作性も乗り心地も良好であるからでしょうが、とりわけ天然資源に恵まれながらも長年経済不振に喘いできたビルマ (ミャンマー) においては、そんな日本車を入手して後生大切に使い倒すという気風が一般化しているようです。そこで、最近何となくバスヲタの芽も生えてきた筆者としましても、折角このような場所を訪れた以上、時間の許す限りバスも撮らなきゃ損だと思いまして、とにかく手当たり次第に撮影した次第です。その枚数は、連写しまくって撮りも撮ったり約500カット! (爆) 日中35度以上に達する過酷な暑さの下、辛いのをこらえてひたすら日本中古バスへの愛を捧げるべく連写しまくることからして、表題の千本ノックという表現はあながち誇張とも言い切れないことがご理解頂けるかと存じます (汗)。



 というわけで、今後は鉄道ネタと並行して、ヤンゴンでの撮りバスの成果を事業者別にアップして行きたいと存じますが、とりあえず全面広告ラッピング車の撮影は省略したとはいえ、それでも30数事業者の標準塗装を撮影しており、それを各事業者ごとに (神奈中は複数回。笑) アップして行くと、果たして何時アップし終えるのだろうかという途方もない気分に……(^^;)。まぁ、とにかくそれほどヤンゴンの日本中古バスシーンは激しくアツく、日本国内の如何なる場所と比べてもボロバスを効率よく撮影して心の底から陶酔出来るということであります (*^^*)。
 そんなヤンゴンのバスシーン、やはり最初は地元神奈中のエアロスターKから始めなければなりますまい。余りにも巨大なバンコクのスワンナプーム空港から、僅か1時間20分で全くの地方空港然としたミンガラドン空港に到着し、「これがタイとビルマの巨大な経済的落差か……」と衝撃と不安を感じつつも、入国係官のウェルカムぶりに嬉しさを感じつつ、出口で待ち構えていたタクシードライバーと運賃を交渉して (相場を言ってきたので速攻で妥結) 乗り込むと……うぉぉっ!何という1980年前後の年式の日本中古車! (クルマヲタ度はゼロですので、細かい形式は分かりません ^^;) しかし、フロントガラスの目の前にはミニチュアの鎌倉大仏が置かれ (爆)、ティッシュの箱も富士山の写真が印刷されているなど、偶然かも知れませんがこの国の親日ぶりを垣間見て安堵したのでした。そして大通りに入ると……早くも対向車線に神奈中や相鉄バスが来るわ来るわ! あたかも私の到着を待ち構えていたかのようなバスの洪水に、すっかり不安もすっ飛んでしまったことは言うまでもありません (笑)。そして、予約していた市街中心街の宿に到着し、すぐそばのランドマークであるスーレー・パヤー (仏塔) に夕食がてら向かうと、発車を待つ神奈中エアロスターKが! 涼しい宵の風に包まれた中で発車を待ち、やがてウインカーを点灯して出発して行くその姿に、「ををを……エアロスターKが本当に神奈中塗装で活躍している……」という心からの喜悦を感じ、滞在中は撮りバス面でも奮起せねば!と心から誓ったのでした (爆)。