地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ヤンゴン熱鉄記 (5) 車掌車のような客車

2013-03-23 00:00:00 | ミャンマーの鉄道


 札沼線キハ141-7+キハ142-9改めRBE2582+RBE5046が北の方へ去った後のバゴー駅のヤードには、かつて英領だったらしくタンク体に英語でゴニョゴニョと表記されたタンク車がちらりほらり。確かジャ○ロ○ランス社のブログには、ミャンマー向けに日本の余剰タキも輸出した云々とありますので、古い貨車も撮っておくに越したことはないのかも知れませんが、何せ暑くてタンク車の位置まで歩いて行くのは面倒 (汗)。その代わり、PDCが停車していた位置のすぐ奥には、どう見ても車掌車ヨ5000の親戚としか思えない車両が留置中……。最大の違いは、黒一色な日本の車掌車と正反対なカラフルさでしょうか (笑)。かつて1980年代、車掌車の連結廃止により貨物駅の片隅に大量に放置されていたヨ5000もこんな感じに塗り直したうえで、ロシアやC国の子供鉄道よろしくテーマパークのアトラクション的車両として活用すれば良かったのに、と思うのは私だけでしょうか (^^;)。



 しかし、ここミャンマーにおいて、こんな車掌車かマッチ箱のような車両は、遊園地のアトラクションでもナローゲージ用でもなく、何とメーターゲージ用のローカル輸送客車として現役なのでありました……! ネーピードー行急行が発車し、ひとしきりの賑わいも去った後のバゴー駅の中線には、この手の客車が3両連結されて放置……ではなく、三々五々客が集まって、既に車内の椅子は全て埋まっている様子 (汗)。連結器のすぐ上にも、顔にタナッカー(一種のおしろい)を塗った女性が陣取って、まったりと世間話に興じているというのも、何とも言えない大らかな鉄道原風景を感じます (*^^*)。そして、人と鉄道車両がいるところ、必ずと言って良いほど犬がウロウロしているというのは、仏教国であるミャンマーでは如何にもありがちな光景です (狂犬はほとんどいないようですので一安心……)。ホント東南アジアでは、仏教国or地域→犬、イスラーム国or地域→猫、という構図はハッキリしていますなぁ……(汗)。
 おっとそれはさておき、こんなショボくともキュートな客車群であれば、それを牽引する車両もそれ相応にショボくてキュートでなければならないと思うのですが、果たしてどのような車両が現れるのでしょうか?! 日本中古レールバスなのか、支線用の小型DLなのか、それとも……(続く)。