去る2月8日と14日の雪で、神奈川県をめぐるシブ目な車両はあらかた撮影したわけですが、相鉄7000系という難関を何とか撮影したということで、14日の残りの持ち時間は、まだ現在のところ辛うじてそれなりにやって来る京急のダルマさんに時間を割いてみました。
京急のダルマさんといえば長年来、とにかく駅間が短い京急にあって、普通車が後続の優等列車を詰まらせてはならないという至上命題を担ってきたわけですが、今や4扉というスペックは、快特が停まらない中堅駅クラスにおけるエアポートD急行サービスの充実により、必ずしもお呼びではなくなった……というのが正直なところでしょうか (それなりにD急行が客を拾ってくれるため、普通車に混雑が集中しない)。それに加えて、羽田空港駅のホームドアの都合により、4扉車は今や一躍稼ぎ頭となった空港線に入線出来ません宣言……。この結果、旧1000型に継いでダルマさんも徐々に退場を迫られているという現実があります。
しかし何のかの言ってダルマさんはタマ数が多いため、ついつい「まだ本腰を入れて記録しなくても良いかな。元々旧1000形や2000形の撮影のついでにそれなりに撮っているし……」ということで、記録面で油断しがちであるのも事実です (滝汗)。それでもやはり、温暖な京急沿線にあってこれほど過激に雪が降るチャンスというのはそうそうあるものではないため、とにかく割とジャンジャンやって来る今というタイミングと雪が重なれば忘れずに撮っておきたいもの。そこで、8日の大雪の際には時間切れで京急まで足を延ばせないという遺憾が残りましたが、14日の二度目の大雪の際に撮影チャンスが改めてめぐって来たとなれば、相鉄の次のターゲットは自ずとダルマさんに!
というわけで、午後に入って次第に風雪が強まる中、撮りやすい駅にて待つことしばし……。本当に雪の勢いが強烈になったのは夕方以降でしたので、必ずしもマスクや屋根にどっぷりと着雪しているわけではありませんでしたが、雪景色とダルマさんの組み合わせはこれぞ正真正銘の雪だるま……(爆)。しんしんと雪が降り積もり、周囲の音が雪に吸収される中、分散クーラーのダルマさんが豪快なモーター音とともに勢いよくホームに飛び込んで来る光景は、これぞ昭和の京急の残り香としか言い様がありません♪