地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

新ヤンゴン熱鉄記 (2) 最新事情備忘録速報

2014-03-13 00:57:00 | ミャンマーの鉄道


 今回のヤンゴン訪問は、フツーの観光を前回に済ませているだけに、使えるほとんどの時間を鉄活動に注ぐという酔狂ぶりに徹したのですが、その膨大な量にのぼる本題はこれから (汗)。というわけで、昨年と比べて決定的に異なる変化を、速報として箇条書き気味に記したく存じます。勿論、何事も流動的としか言い様がありませんので、あくまで2014年3月上半期の状況としてご承知おき下さい。
 ●ヤンゴン近郊輸送を取り巻く全体的な傾向は、長編成化と整備の充実。これはひとえに、経済発展開始によって金回りが良くなったのと、交通渋滞の激化 (鬱) によって列車を選択する客が増えていることによると思われますが、鉄道省もそれに呼応して長編成化と新車の投入で対応を急いでいるようです。
 ●また、全車新型客車編成の投入が本数の純増につながり、運用がごく僅かではありますが増えているような気がします。全然ノーマークな時間に突然やって来たり……(駅の時刻表は数字も含めて全てビルマ文字につき分からん……汗)。
 ●少しでも快適に環状線を利用したい客のために、追加料金が必要な特別車が導入され、新客車の集中的投入により、英領時代からのDC改造客車が急激に減少! 
 ●但し、たとえば4連の環状線編成を5連化する際には、特別車が2両挿入され、従来からのボロ客車が1両抜かれたという編成が割と多いようです。このため、ボロい一般客車に混雑が加速 (汗)。特別車は空いています。



 ●また、昨年の時点では日本中古DCの運用、あるいはDC不足のため中国罐・東方紅21と軽量客車2両という組み合わせで走っていた運用が、ほとんど正式に (?) 東方紅21の運用になっています。ティラワ運用も含め……。
 ●キハ181、健気に運行中です! 詳細レポートは後日改めて。まずは、確かにヤンゴンを走っているということで、他の罐と並んだシーンをお楽しみ下さい。配置はインセイン。撮影可能時間帯の運用は、インセイン→730~40頃ヤンゴン→すぐに折り返して時計回り一周→1000過ぎヤンゴン着1035発→反時計回り一周→1330前後ヤンゴン→ミンガラドン往復→1600過ぎヤンゴン発→インセイン。
 ●もう1本あるキハ181は、昨年秋に開催されたASEAN体育大会を記念した緑色系ラッピング姿となっており、マラゴンに配置。土曜日の朝にヤンゴン→チャイトー、日曜日の午後にチャイトー→ヤンゴンを運行 (チャイトーは仏教の奇勝チャイティーヨーへの入口)。日曜ヤンゴン1635頃着。17時前にマラゴンへ回送。
 ●1年前に3両も稼働していた松浦は、ヤンゴン地区の動力車としては全滅し、地方からのヤンゴン出戻り組がコンピュータ大学運用などで大活躍中。但し、両運転台の車両は運用が固定されているわけではなく、余裕を持たせているためか、毎日違う車両が来ます……(汗)。
 ●ヤンゴン中央駅前後や環状線の各所ではバラストが線路に補給され、その分激しい揺れは収まりましたが、例えばマンダレー本線のマラゴン以遠は相変わらず。
 ●何とマンダレー本線の急行列車の最高速度が45km/h前後から60km/h以上 (?) に上がっており、ヤンゴン~バゴー間が2時間から1時間40分に! 但しその分、飛ばしている間の揺れは激化しました (笑)。
 ●久留里キハ38は……見当たりません (苦笑)。屋根が高すぎるためヤンゴンで運用できず地方に回されたか、どこかで秘密の屋根下げ工事が進行中なのでしょう。
 ●ヤンゴン市内のバスはラッピングが圧倒的になり、日本時代塗装のまま (とゆーか踏襲) の車両は激減という印象。いやそもそも、最初から左ハンドル右ドアのウリナラ中古バスが急増中……(鬱)。出来の良い現代エアロエースが大量に廃車となる頃合いなのでしょうか。
 ●何はともあれ、インドネシアとは別の意味で変化が目まぐるしいという印書ですが、昨年行っておいて良かった!という側面と (とくにバス)、今回の訪問ではじめて味わった側面と (キハ181・47札沼・ちほく等、そして環状線長編成化)、いろいろないまぜになって何とも整理がつかない状況です (笑)。