秋葉原のGMストアが同じビルのフロア内で引っ越しをしてはや数ヶ月、ようやく新しい間取りに客も慣れた頃合いですが、そんな店内でステッカーやガレージメーカー製インレタが並ぶコーナーを眺めていますと、パンダ工業という新興 (?) メーカーのインレタが結構目立つ位置に並んでいます。そこで、ラインナップをしげしげと眺めていますと、名鉄3880形インレタの存在に思わず「作りてぇ!」と脳汁がドロリと分泌してしまったのですが (笑→そのうち正式始動させるつもり。他にどれだけ仕掛品があるのかよ、と思うと全く以て身の程知らずな話ですが)、一方で強烈に胸のドキドキバクバクが高まってしまったのが、Nゲージ石油タキ改装用のインレタ!! 勿論、JOTインレタも魅惑たっぷりでしたが、ななな何と!日石カルテックス・インレタなんてものがあるのかぁぁっ!! (^O^) かつて幼い頃、根岸駅の近くに住む親戚を訪ねるたびに、EF15に牽引されて根岸駅に雲集した膨大なタキの群れを黙って飽くことなく眺めつづけた根暗なガキだったもので、如何にも時代がかった日石カルテックスの社紋に加え、「日本石油株式會社」と地味すぎる字体で記された社名を目にしますと、それだけで激しくパブロフの犬状態になってしまうのです……(笑)。
しかし、既に所有しているKATOやマイクロや河合の石油タキを改装する目論見を持っているわけではないため、すぐにこのようなインレタに手を出す理由は全くありません。それでも、とにかくこのインレタのくっきりとした印刷に一瞬でぞっこんになってしまいましたので (^_^;)、「このインレタを使ってどんな遊びを楽しめるだろうか……」とその場でしばし考え込んだのでした (迷惑な客だ!)。
そこでビビビッ!と思いついたのが、日石製油所所有の社員送迎用電車という妄想すぎる設定です (タキ汗)。かつて昭和30~40年代、猛烈に増え続ける石油需要に追われ、続々と製油所が増強される中、国鉄某駅から離れた位置に巨大製油所が設けられ、製油所内のタキ入換は小型スイッチャーで行うものの、数kmに及ぶ国鉄駅と製油所間の専用線については直流1500Vで電化され、従業員送迎用&地元民へのサービスとして無料電車が運行されることになった、という感じ……。そこで、小田急4000形 (初代) の新造により余った1400形ボディを貰ってきてその任に充てると同時に、数両単位で国鉄駅に発着する分についてはこの送迎電車が牽引してしまう、ということにしました。
う~ん、妄想している間は楽しいなぁ♪ しかしここから先、実際に指を動かして改装する段階になってからが大変でした。まぁ本来ならば何ということはない作業しかないのですが、ここしばらく鉄コレN化レベルを越える作業をするヒマが全くなかったもので、塗装作業の注意力が落ちまくり、結構ミスをやらかしてそのリカバリーに手間がかかりました (鬱)。一番ヤバいのは、鉄コレボディの塗装を落としたあとの洗浄が十分ではなかったためか、あるいはGM白3号の食いつきが悪いためか、まず白を塗った後で車体裾部分の塗装がボロっと剥がれ、「まぁどうせ黒で塗りつぶしちゃうから」と400番→1200番の紙ヤスリで整えたつもりだったものの、結局不十分で、如何にも実車の塗装剥がれ痕のようになってしまった……。まぁボロさを出すのには丁度良いか (開き直りドヤ顔 ^^;)。
あと、GMの黒+半光沢の組み合わせでは、何やら実に高雅な雰囲気の黒ボディとなり、タキの艶消し黒タンク体との組み合わせはアンバランスです……(あたかも、銀塩モノクロプリントの冷黒調と温黒調の違いの如し @_@)。かといって、折角塗った電車の車体を艶消しにするのも気が引けますので、「まぁ人間を乗せる車両には艶があった方が良かろう」ということで……。
とまぁこんな感じで完成してみますと、本棚の置物としては実に良い! インレタは3両分ですので、「あと2両を兄弟車両として改装しちゃおっかなぁ~」と更なる妄想に走っているところです。