梅小路蒸気機関車館に、大阪弁天町の交通科学館の機能を併設することで、去る四月末に大々的に開業した京都鉄道博物館。天下の一大観光地である京都の街のド真ん中に、単にSLファンだけでなく幅広い世代に鉄道車両の魅力を披露する施設が出来たということで、今のところ開業フィーバーが継続して大入りなのは御同慶の限りです。しかも館内は、展示車両に合わせて「昭和」をフィーチャーしているということで、昔懐かしな昭和野郎の乾いたココロをジンワリと癒してくれるというのも心惹かれるものがあります。
というわけで、開業フィーバーの混雑が続いている最中ではありますが、京都に出張したついでになるべく早く初物食いしてみたいと思いまして、去る5月の下旬、能勢電で出張ついで鉄をした後、阪急宝塚線と京都線を乗り継いで桂に向かい、さらに京阪京都バスに乗って梅小路公園前にて下車 (桂ルートの移動方法は、阪急6300系と組み合わせることも出来、結構オススメ。今回は時間の関係で、6300系はチラ見だけでしたが)。ちょうど3時を過ぎて,遠足の園児や小学生が猛烈な勢いで館内から引けて行くのと入れ替わりに入場したのでありました。
いざ一歩館内へと進んでみますと、いろいろ特筆すべき車両や展示も多々ありますが、やはり何といっても楽しみなのは、久しぶりに眺める「スチーム号」の運転! そりゃぁ~まぁ、静態保存車の貴重さも良く理解しているつもりですが、やはり鉄道車両は動いてナンボ、しかもスチーム号は新装開館に合わせて客車も新調されましたので、まずは何よりも罐が煙を上げて動くところを激写しようと思ったのでありました。
そこでいざ本館から3階展望デッキを経て転車台の方へと向かいますと、奥には比叡山も望む京都市街の眺めをバックに、扇形庫を上から眺めるアングルがなかなか素晴らしい! そして眼下で煙を上げていたのは……何ぁ~んだ8630か……(^^;;)。こんな書き方をしますと、ハチロク・ファンの方々を初め多くのSLファンの皆様からの不興を買ってしまいそうですが (否そもそも、そういう方は「煙度」が低い当ブログをご覧になっていないはずと思われ……)、個人的には8630の走行は既に何度も当たっていますので、出来れば他の大型罐で宜しくお願いしたいということで……(滝汗)。とはいえ、8630と新造専用客車との組み合わせは、これはこれで初物であることに変わりはなく、やはり激写してしまったことは言うまでもありません (笑)。
スチーム号の運転は、平日とは言えオープン景気に沸く中では乗車希望の客も多いことから、30分に1度となっていましたが、それでも発車直前には満員御礼! 普段は鉄道趣味をやっているわけではない日本人(そして中国人の個人観光客も少なくないという……爆)も、こういうシーンを見せつけられればイチコロでにわか鉄ヲタになってしまうということでしょう (笑)。それに対し、動くシーンを脇で撮るガチヲタの数は、偶然かも知れませんが必ずしも多くはなく、十分余裕のあるスペースでまったりと撮影出来たのは良かったです☆
さて今後は、折に触れて繰り返し訪問し、様々な罐による牽引シーンを撮影するのが楽しみですが、今のところ公式HPには、10日から半月に1度変わる本務機の案内が載っていないのがトホホです……。何度訪れても8630ばかり当たるという事態は避けたいのですが……(汗)。