地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

京王2016初夏 (1) 緑色の高尾山8000系

2016-07-16 18:21:00 | 都市民鉄 (首都圏)


 京王ではかねてから、ミシュランガイドに高尾山が掲載されたのを追い風に、都心からすぐそばな自然の宝庫・高尾山の宣伝を強め、ついには高尾山口駅に直営の日帰り湯が出来てしまったほどですが、単なる山登りスポットという世間的印象のみでは季節や天候による変動が大きすぎるため、他にもビアガーデンや蕎麦などを中心としたグルメも組み合わせ、高尾山の多角的な楽しみ方を宣伝しているようです。そんな宣伝戦略の一環として (?) 京王では昨年秋から8000系1本を緑一色にして「高尾山号」として走らせていますが、10連の優等運用に入るといっても昼間走るとは限らず、本線と相模原線のどちらにも入るため、あっさりと撮影出来るわけではなく、私も多忙にかまけてなかなかゲット出来ない状態が続いておりました。



 しかし……高尾山の宣伝にかこつけて、往年のグリーン塗装をラッピングで復活させたという展開は実にマニアックで好ましいものがあります。そこで、今年の4月以後、仕事でたびたび相模原線沿線の取引先にお邪魔したついでに是非撮ろうと思いまして、訪問日と曇り日が重なる都度、仕事用の手提げ黒バッグにカメラとレンズを忍ばせること数回……。何度も裏切られ続けたのですが、ついに今月に入って日中の相模原線特急運用に入っているのをゲットしました♪♪
 いや~、実に似合っていてよろしい!☆
 最近は民鉄各社で、80~90年代フェイスの車両であっても昭和の懐かし塗装を再現することが流行っており (京急の台鉄藍色普通車スタイルもその一種と見なすことが出来ましょう)、そのこと自体は昔気質な車両の引退に伴う苦肉の策であるのかも知れません。しかし、いやいやどうして、かつて昭和の電車を彩った数々の塗装は普遍的なシンプルの美を秘めているからこそ、新しめな顔の電車にもドンピシャで似合うのだろうと思います。個人的には、9000系30番台あたりにもこの色を貼って頂けると、意外と一層似合っているのではないかと愚考しているところです (笑)。