地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

静岡鉄道A3000形を初めて撮る

2016-07-27 12:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 駿河国にタメを張り続けている遠江国の交通を担う遠州鉄道では、静鉄1000形が登場した後も釣掛を造り続けていたというのは何とも興味深いところですが、それは裏を返せば、釣掛も高性能であればカルダン駆動と比べてそう見劣りするものではなく、音は凄まじいものの保守は経験に照らして分かりやすいという長所があったということなのでしょう。しかし、そんな1970年代後半の作品である遠鉄30形後期車、あるいは静鉄1000形も、いつの間にか約40年選手となり……遠鉄ではVVVFの2000系への置き換えが一足早く進み (やはり釣掛だけに早めに置き換えに着手したのでしょうか?)、静鉄でもついに1000形を置き換えるA3000形が登場……! 今のところは青い1編成のみが、量産先行車として日々静岡と清水の間を往復しています。



 そんな静鉄A3000形、詳論するまでもなく「走るんです」ボディであるわけですが、個人的には東急新7000系は決してキライではなく、むしろ、かつて東急7200系をベースに静鉄1000形が造られた歴史を改めてなぞり返していることを非常に興味深く思うのみです。と申しますか、新潟トランシス製の軽快気動車と同じく、この規格のボディを安くカスタム製造できるようになり、加えて車両置き換えスキームにおいて上下分離方式を積極的に推進すれば、車両の老朽化に悩む地方民鉄にとって朗報で、目指すべき地方公共交通の活性化にも資すると思います。勿論、ボロ大好き派にとっては打撃ですが……(^^; でも鉄道が各地で出来るだけ多く残ってくれることを望みますので、文句は言えない)。
 というわけで、浜松に寄った後は静岡にも久しぶりに寄り、線路脇でサクっと待ち構えてみたところ……をを~さすが目玉編成! 週末もバッチリ運用に入っていました♪ (週末に必ず来るわけではないことをお断りしておきます。しかし、デビュー後しばらく経っているというのに、未だに来ればケータイで撮る人も少なくない人気車両のようですので、なるべく週末には終日運用に入れているのかも知れません。勿論、来なくても責任は負いません……汗) 何とも見映えのする車両ではあります……。