地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第七ジャカルタ炎鉄録 (29) メトロ7117F

2016-07-06 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 Selamat Idul Fitri! 毎年少しずつ太陽暦のカレンダーで前にズレて行く神聖なるラマダーン(イスラーム暦の断食月)が終了し、インドネシアは今頃食えや歌えやの(間違っても「飲めや」ではない)お祭り騒ぎになっていることかと存じます。ラマダーンに合わせて食事面での配慮をしていたインドネシア在留邦人の皆様も、約1ヶ月のお務めどうもお疲れ様でした~。

 しかし、ダッカで発生した事件を顧みるに (いずれ是非バングラ国鉄も訪問して、間もなく導入されるであろうINKA製最新冷房客車を含めた諸々の客レをなめ回すように撮りたいのですが、これでは機会が遠のいたも同然……-_-;)、バングラデシュ以上にインドネシアはムスリム人口が多く、したがって過激思想も流入しやすいことを (否、既にしている) 考慮しないわけには行きません。今後もしインドネシア経済が激しく不調に陥ることになれば、その矛先はかつても大打撃を受けた華人のみならず、彼らから見て宜しからざる世俗社会を運営するのに手を貸している日本にも向けられてしまうのは必然……。



 とはいえそのような展開は、圧倒的多数の善良なインドネシア・ムスリムの皆様(とりわけ、敬虔なムスリムでありながら柔軟に日本のヲタク文化にも適応し、全く新しい東南アジアの大衆文化を創造しつつある人々)にとって断じて望むところではないと信じます。そこで、本邦のとりうる唯一の選択は、穏健ムスリムの皆様と手を携えることでしかないでしょう。とりわけ、鉄道を通じた日イ協力が、そのような方向にいっそう資するものと、一介の非業界人鉄ヲタとして期待し、日夜努力されている方々に敬意を表するものです。
 それでも、1965、1998年と、たま~に大混乱が蔓延するインドネシアだけに、実はひょっとすると、のんびりと鉄ヲタ出来るのも決して今後永遠不変というわけではないのではないか、という一抹の不安を抱いております。だからこそ、フツーに激写しまくることが出来る「いま」を大事にしなければならないのかも知れません。(以上の内容に関するコメントはご遠慮下さい)
 とりあえず旅行者としては、金持ち外国人や現地エリートの濃度が高いハイソな空間には過度に入り浸らないことが対策でしょうか。この点、ベタベタに庶民の街なジャヤカルタ界隈に泊まっている俺様最強……。

 というわけで、あっという間に11ヶ月前の撮影になってしまった昨年8月の遠征画像の続きは、有楽町線7117Fです。この編成は、ジャカルタでは少数派にとどまっているメトロ7000系のうち唯一の狭窓編成ということで、とりわけ広告ラッピングが無かった頃は、来れば有り難く激写させて頂いた存在です。貫通扉にKCJのステッカーが貼られていなかったのもレアな価値大でした☆ しかしパクアン急行様のブログによりますと、部品供出の共食いによる影響で、7117Fはデポック廃車候補電留線の肥やしになりつつあるとか。長年の活躍、どうもお疲れ様でした……。今考えてみれば、こんな感じでドゥリ~マンガライフィーダ運用に入っていたのも、不調気味であることの現れだったのでしょうか……?
 ※7117Fは、実に嬉しいことに廃車ではないようですので、下記パクアン急行様の現地発コメントをご覧下さい!!