地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第四ヤンゴン熱鉄記 (15) 魅惑の青罐DF1263

2016-07-10 12:00:00 | ミャンマーの鉄道


 少々油断している間にもヤンゴンの鉄事情は様々に変化しており、ある意味で最も「なるほど、そりゃそうだよなぁ~」と思う反面「マジかよ!」とも思うのは、臨港線(カンナー通り線)の路面電車が僅か半年のお試し運行に終わったことでしょうか。あるいは、思い切って列車を運休させることで、パズンダウンとチミダインへの標準軌&架線延伸工事と、途中の交換設備新設を進めて行くということであれば納得もできるのですが、鉄ヲタネタが好きな『東洋経済オンライン』が伝えるところによりますと、スーチー政権による一種の事業仕分けの一環なのだとか。まぁ当面、個人的には3000形を撮りそびれたというきらいはあるものの、この春に乗っておいて良かった! まぁ、単なる運転終了ではなく、延伸による営業再開を切に祈りますが……(三陸DCがパズンダウン~リンスダウン間の住宅街も含めて走っていた頃は、もっと客がいましたし)。
 一方、度重なる破竹の勢いのRBE導入は、ついに環状線のみならずマンダレー本線を主軸とした東郊方面への列車にも波及しつつあるようです。リンク頂いております『RBE』様の速報によりますと、ha・nyaの2運用がそれぞれキハ11・キハ40只見に変わったとのこと!!



 とりわけnya運用は、昼頃から午後にかけて、割と短い時間のあいだにヤンゴン~トーチャンカレー間を何度も機織りするという印象があり、気に入った車種が入れば何度も撮影出来て美味しい運用であります。そこに仙台色キハ40が入ったとなれば、祭り以外の何物でもありません。しかも1両ごとにバラせますので、検査で減車しても基本的に毎日仙台色キハ40が入ると言うことで確定でしょう~。
 しかしこの結果、従来の客レで美味しい罐と客車がnya運用に入った場合に、ガンガン撮り貯めて「ハァハァ……」と悶絶する機会が過去のものとなってしまったのは、些か寂しいことではあります。とくに去る3月の訪問時には、この運用にヤンゴン訪問経験者垂涎の青罐DF1263と、古典的な雰囲気が魅力的な10700形2両・900形1両(全車広告無しで塗装もキレイ♪)の組み合わせが入っておりましたので……。しかも、撮影初日の朝から1263が運用に入っていたわけではなく、DD940が入っていたはずが、気がついてみたら1263に変更されて狂喜乱舞したものです (*^O^*)。   
 そんな、正面のMRエンブレムも凜々しい青罐1263とのトキメキの出会いも、今後はRBEのさらなる運用増と客レの減少により、過去のものになって行くのでしょうか?! 1263はヤンゴン地区の星として、客レ運用が残る限りインセインに配置され続けるということであれば良いのですが……。