地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

第八ジャカルタ炎鉄録 (13) メトロ6127F

2016-12-02 00:00:00 | インドネシアの鉄道


 先日、RP誌の東京メトロ特集増刊号が発行され、私も神保町書泉にて資料としてゲットしましたが、最近は発行部数を絞っているためでしょうか、コストは一冊あたりの値段の高さとして降りかかり、余裕で2,000円超……。否むしろ、これだけの詳細な情報が2000円台で手に入ることを喜ぶべきなのかも知れません。
 そんなRP誌特集号、山手線の内側における大量交通のかなりの部分を占める天下の東京メトロだけに、大黒字の大躍進ぶりが新規の設備投資として現れている有様をまざまざと見せつけられる次第ですが、その代わりにジャカルタに転じた車両の紹介がごく僅かであったのはショボーン……という感じです。また、千代田6000系自体が最早過去の車両になり、有楽町7000系と比べて扱いの量も激減しているように思われまして、何だかなぁ~と思います。



 というわけで、今年8月のジャカルタ画像、小出しアップにも程があるということですっかり大分前のものになってしまいましたが (^^;)、千代田線6127Fです。
 ジャカルタの千代田6000系は最近、広告ラッピングの対象から外れて美しい姿を回復しつつありますが、とりわけこの6127Fは腰回りの女性専用車ピンクラッピングも消滅し (ドア戸袋部ステッカーで代用)、実に素晴らしいの一言です……。その後続々とデビューしつつあるVVVF・10連も、基本的には同様の仕様で登場しており、大変結構なことでございます☆
 しかし仔細に眺めてみますと、この編成は従来からのスタンダードとしてステップが取り付けられている一方、最新 (?) のVVVF編成はホームの嵩上げ完了ならびに低床ホーム駅における仮設階段の使用徹底をうけて、最初からステップが省略されています。この点において、ジャカルタの電車シーンも確実に日本のそれに近似しつつあるわけですが、もし今後この6127Fを含めてステップ取付車のステップ撤去措置が進むとしますと、この「腰回りKKWピンクラッピング省略+ステップ有り」という組み合わせもまた、数年後には「これは良い過渡期画像……」と珍重することになるのか知れません。
 なお、パクアン急行様のブログによりますと、かつて線路市場が大いに繁栄したここドゥリにも、今やパサールスネン駅と同様、人の駅構内への出入りを封じる巨大な貨車門ならぬ電車門が出来ており、乗換ついでに駅構内からサクッと線路市場側に出て撮影するのは不可能となりました。まぁ、線路市場自体が、ここ1~2年はタンゲラン線への急カーブのあたりのみに極限され、消滅間際だったのですが……。こうして全ては昔話になって行くのですね……。