地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

横川近辺車両めぐり (4) 10系客車

2016-12-08 00:00:00 | 保存・園内・特殊車両


 たまにこういう光景を眺めると和みますね……。



 ナハフ11 1。



 オハネ12 29。



 オシ17 2055 (オヤ17 1に改造された際に貫通路閉鎖)。

------------------------------------------
 先日、JRWがトワイライト「瑞風」の詳細を発表したついでに、「もっとリーズナブルな長距離列車の復活も考えている。しかしその具体像はまだまだこれから」という趣旨の構想が明らかになりました。この一件はまさに、JRWの良心として熱烈に歓迎したいと思います。そもそもJRWは、特急用車両にしても一般車両にしても、JREとは全く対照的に手抜きなき良質な車両を供給していると思うのですが (ただ、カラーリングが素っ気なさ過ぎるような)、さらには山口線SL用の純粋な新造「なんちゃって旧型客車」の試みも大いに評価できるものですし、「瑞風」にはシングル室もあるということで、とにかくJREの悪辣な搾取と差別 (E25系以来顕在化した「お一人さまはJREの顧客に相応しい人間に非ず」主義)には常に強烈な不満を隠しきれない者としては、「うらやましすぎるぜ関西!!」の念を禁じ得ません。
 勿論、JRWのいう新・長距離列車構想が具体的にどのようなものになるか、現時点では判然としませんし、電車か、客車か、はたまたハイブリッドDCになるのか、妄想するうちが華であるとも言えます。しかし少なくとも、気軽に乗れる長距離列車が激減したことが日本の旅をつまらなく、分かりにくいものにしていることは否めません。高速バスは使いこなすにあたってのハードルが高く、安全度も鉄道に比べれば下がることは事実。そして何と言っても、乗りたいときに既に切符は売り切れており、輸送力と居住性の面で鉄道にこそ大いなる優越性があるというものです。また、使い勝手が良くお手頃価格な長距離列車が欠如したままの観光立国や「次世代への旅の楽しさのアピール」など正直有り得ないとも思います。ウチの怪社の外国人は、誰もが「乗って楽しい、ロマンある長距離列車」の不在に文句を言っていますし、18きっぷすら使い勝手が悪い中、安い高速バスで窮屈な旅をせざるを得ない若者が、将来鉄道というインフラを支持して旅の選択肢に入れてくれるとはどうしても思えないのです (アジアの他の国と比べて、日本の若者は圧倒的に旅をしたがらなくなっているというのは由々しい問題ですが、これは国鉄崩壊30年の中での構造的問題のあらわれであると睨んでいます)。
 というわけで、長距離列車復権への名乗りを上げたJRWに乾杯!を叫びつつ、あるいは長距離貨物輸送のインフラを持っているJRFが旅客各社と提携して廉価な長距離旅客輸送に参入する可能性にも期待しつつ(とりあえずは妄想で綴っているに過ぎませんが、もしそんな構想が実際に出て来たら、与党は「規制緩和」「観光立国」という以上、これぐらい認めるべきでは?→その場合JRCがネックになりそうですが……)、先月碓氷峠鉄道文化むらで激写した10系客車の画像をアップしておきます。(前置き長すぎ……^^;)