いつの間にか忘年会の類が開かれる今日この頃、そういえば今年は、3月恒例のタイ・ミャンマー両国、8月のインドネシアに加えて、期限切れ直前マイル使用のためベトナム超とんぼ返り・ハロン線の旅をしたなぁ~ということを思い出しました (^^;)。しかし、超激烈に過酷な猛暑の中での満鉄客車追っかけを記事化したあとは、脳内がすっかりジャカルタに飛んでしまい、メーターゲージ車もちゃんと撮影していたのがおざなりに……。年を越す前に、2016年初夏の時点でのベトナム国鉄・ハノイ以北メーターゲージの状況を備忘録として綴っておきたいと思います。いやいや、メーターゲージ客車の形式写真を片っ端から撮りまくったのを分類しそびれているため、年内に完結するはずもないのですが (滝汗)。
そこでまず顕著な現象として痛感したのは、客車のトリコロール色化もさることながら、殆どの旅客列車の罐がチェコ製D12Eになっているということ!
一応ネットで、他に訪越された方がアップされた画像を眺めていますと、モスラ罐D8Eは1日1往復に減便されたドンダン行をたまに牽引しているようですが、この他は……あれほどドイモイ罐D19Eの独壇場であったはずのハイフォン急行は悉くD12Eに! 東方紅21改めD10Eが牽いていたラオカイ線 (昆河線) の鈍行もD12E! うむむ……D12Eは一見すると入換罐かと思うような小粒さながら、さすが旧コメコン圏の中では最も良質な工業製品の生産を任されていたチェコ製だけに、相当強力で安定した性能であるようで、ハノイ以南の統一鉄道の輸送力増強のためD19Eを提供したあとの穴を埋めるのは必然的にこれになる……という理屈は分かります。しかし何と申しますか、もうちょっと長距離列車用罐としての雰囲気も欲しいと思うのは私だけでしょうか?
ちなみに、今回の遠征は「朝ハロン線満鉄客車→午後ハロンからハイフォンへミニバス移動→夕方から夜ハイフォンからザーラムへ帰還」という要領で移動したのですが (初訪問時とは真逆のコース)、酷暑に耐えかねて帰りの移動にはクーラーを……と思ったのが運の尽き。初訪問時に、ハノイ~ハイフォン急行の空調軟座車は車内ビデオ放送がやかましすぎるのに懲りたはずだったのですが、「それよりもとにかくクーラー!」と思ったら、やはり甘く見ていた私自身が馬鹿を見ました……。ビデオ放送は前回にも増して強烈にやかましく (中国の京劇がかった時代物の吹き替えで、ドンドンガッシャンシャーン!というミュージックが過激 w)、加えて列車全体の服務員がクーラーで涼みに来ているのでは?と思えるほど、若い服務員のニーチャンネーチャンが軟座車の空席に殺到し、超ハイトーンボイスで激しくイチャイチャ会話三昧!! (この点は、中国の列車員の方が遥かに勤勉で「為人民服務」の精神を発揮していることを認めざるを得ません……) あ~何のために空調軟座の料金を払ったのか! もうベトナムでは硬座車以外乗りたくねぇ……(ハイフォン急行の硬座はバスとの競争に負けて空いていますし。統一鉄道に乗るとしたら結局軟臥か硬臥になりそうですが……)。