地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

大阪圏103系の落日 (2) 森ノ宮オレンジ

2016-12-24 00:00:00 | 国鉄型車両


 既にJRWが予告しております通り、本日夕方16時から大阪環状線の323系が運用に入ることになりますが、323系は既に数本用意され、まさに満を持して集中置換体制に入るということなのでしょう。すると、直ちにオレンジ103が消えて行くことになると思われます。非常に永きにわたり「大阪環状線といえばオレンジ色の電車」という印象を形づくってきた103系の時代が終わって行くのは誠に寂しいものがあります……。
 もっとも、既にそれなりの時間をかけて、関西線や阪和線の多くの列車を環状線に直通させるようになったこと、加えて森ノ宮のオレンジ8連も大部分が201系で運行されるようになったことから、ついにやって来た103系の引退はフェードアウトの感が強いという方もいらっしゃるでしょう。とはいえ、今でも待っていれば必ず乗れる103系が、長年活躍した大阪環状線から消えて行くというのは、やはり大事件であることに変わりはないはずです。



 というわけで先日、公立校よりも一足早く冬休みに入った甥っ子を連れて、私も環状線103系の夜行バス日帰り葬式乗車を果たして参りました。否、今回の関西とんぼ帰りは、当初必ずしも葬式乗車を意図していたわけではありません。まずは、リアル中二病絶賛発症中の甥っ子が、京急新1000やE231・E233のVVVFメーカーごとの音の違いなんぞにこだわっていて、103系に乗ったことがなく、めくるめく関西鉄道界の面白みもまだ十分に理解していないことに心を痛め (^_^;)、「少なくとも叔父としてお前をちゃんと103系に乗せてやることで、《103系を知らない哀れな子供達》になってしまうのを回避させてやったぞ (キリッ)」と死ぬまでドヤ顔するための企画だったのでありました (笑)。しかし、夜行バスの予約を済ませた後ではじめて、阪和線の103系が師走に入って廃回ラッシュになり始めたらしいという事情、そして12月24日に323系が運行を開始するという情報が入ってきたことで、俄然「12月23日までに関西を訪れることにして大正解!!」と思ったのでした。
 もっとも今回は、単に103系と201系に乗るだけでなく、関東私鉄など足許にも及ばない関西私鉄の偉大なるターミナル群の何たるかを甥っ子に見せることにも注力しましたので、この期に及んで長時間ホームの先端で粘ったわけではありません。立ち寄りはしましたけど……(^^;)。
 そこで今回は、去る9月に撮影したオレンジ103系の画像を貼ることで、そんな節目の記念としたく存じます。今すぐ森ノ宮の103系全編成が離脱するのか分かりませんが、長年の活躍どうもお疲れ様でした……!