ここのところ、ジャカルタの日本中古冷房車「第一世代」と呼ぶべき車両陣は、メトロ6000VVVF車に場所を譲るために凄まじい勢いでチカウムへ廃車回送されており、いつもお世話になっておりますパクアン急行様のブログによりますと、このたびついにメトロ5000系66Fまでも廃回されてしまったとのこと……。そして、最新の記事を拝見しますと、プルワカルタを上回る凄まじいインパクトの光景 (何しろ、日本中古冷房車なもので……) が展開しつつあります……。この勢いで行けば、編成ごと離脱して久しい車両は全てチカウムに送られることが予想されます。
しかしそれにしても、メトロ5000という車両は本当にタフで、私が初めてジャカルタを訪問した2009年以後の毎年8月に訪れますと、必ずと言って良いほど59・66・67Fの三編成ともやって来たものです。たまたま検査の周期から外れていたためかも知れませんが、それ以外にも抵抗制御で大量製造された車両のシンプルさと安定感 (過激な混雑で知られる東西線では絶対的に求められる要素でしょう) をジャカルタでも見せつけていたのかも知れません。
ただ、同じ切妻車でも、103系や東急8000系列のような情熱的な音を出すわけでもなし、103系のようにジャカルタの非冷房車に通じる味わいがあるでもなし、東急8000系列のようなシンプルを極めたデザイン美やカリスマ的な事績があるわけでもなし……。ジャカルタにおけるメトロ5000系の人気は、インドネシア人鉄ヲタの間では全くさっぱりだったようですし (パクアン急行様によりますと、66Fの廃回を誰も見に来なかったとか……?)、日本人ヲタのあいだでも西船junction様に代表されるメトロ・ヲタな方々を除けば今ひとつマニアックな興趣をそそらない車両であったかと存じます (^^;)。私の場合、何と言っても東急&103狙いでしたので、待てど暮らせど東急&103が来ず、立て続けにメトロ5000や東葉1000がやって来ようものなら「まぁ悪くはないけど、呼びもしないのに来るなぁ……」と思ったものです (滝汗)。まぁ、割と長く続いた緑+黄帯とともにコルゲートをギラつかせる姿は結構好きだったのですが (どっちやねん!^_^;)。
しかし今や、103系にせよメトロ5000にせよ、シンプルさを武器にしていた車両ですらジャカルタで寿命を迎えor迎えつつあり……メトロ5000も着実に走るシブい役者の座を完全に205系に明け渡したことなのでしょう。部品取りで離脱する直前の2年間ほど、車内モニタを装備して「Djoko Vision」となった66Fを惜しみつつ、残る59・67Fが66Fから得た部品を活かして一日でも永く走り続けることを祈ります。とりわけこの59Fはhttp://itest.2ch.net/subback/newsplus、神奈臨千鳥線で見送った想い出の編成ですので……。
(あ~それにしても今年の8月の悪天候は異常で、59Fの画像はこんな超どんよりシーンしかないという……。67Fは全く来なかったですし -_-;)