経済開国から今年で6〜7年となるミャンマーでは、インフラの整備がさらなる投資とインフラ整備を呼び込んで、ますます発展が加速して行きそうな勢いですが、既に鉄道についてもヤンゴン周辺に限っていえば悪名高きジャンピング・トレインの惨状は過去のものになりつつあり、今後はジャカルタの電車シーンがたどったのと同じく、よりシステマティックな都市交通機関としての名実を増して行く段階が期待されているといったところでしょうか。そして当面は、ヤンゴンでも地方線区でもRBEが一通り行き渡った結果、ミャンマー国鉄でもそれに対応した整備体制変革を急いでいるようです。
その最新の状況について、いつもお世話になっておりますアジア鉄道趣味界の大御所・斎藤幹雄様から、去る11月下旬の訪緬時の画像を頂きましたので、ここにご紹介させて頂きます。斎藤さんはミャンマーに通えば通うほど、ミャンマー国鉄の創意工夫で一両一両手造りされたLRBEの魅力にハマってしまわれているとのことで、その整備の総本山であるパズンダウン工場を改めて訪問されたところ、そこに広がっていたのは、RBE整備工場へと変貌した情景……。そして、従来の主であったLRBEは、既に各路線での使命を終えていることから、順次窓ガラスを外されて解体待ち状態……。
RBEの整備基地としてパズンダウンが選ばれたのは、現在のヤンゴン中央駅隣接の工場も再開発用地として供出する必要がある以上、ある意味で必然の流れと言えましょう。そして、LRBEがRBEに役目を譲って消えるのも、諸行無常の習というべきものでしょう。そんな、如何にも仏教国らしい無常観すら漂う移行期の工場風景に、過去5回ミャンマー遠征を重ねた私も感慨深いものを覚えたのでした……。
詳細なレポートは、そのうち鉄道雑誌で紹介されるはずですので、興味をお持ちの向きは刮目してお待ち頂けると良いでしょう〜。まずは、貴重な画像を速報レポートとしてご提供下さった斎藤様には心よりお礼申し上げます!
なお、個人的に一番「LRBEの魅力と、その最後が凝縮されている……」ということで、思わずグッときたのは、↓の画像です。思わず吹き出し、PCを故障させてしまわないよう御注意下さい (んなわけないか。笑)。