ジャカルタの鉄道シーンは、相鉄色の (^^;) いまいちダサダサな空港特急の本格営業開始と、KCJからKCIへの改組による正面・側面ステッカーの貼り替え、そしてタンジュンプリオク線を除く全ての編成の10・12連化推進などなど一大転機を迎えています。そんな折も折、ジャカルタ鉄道事情界の大御所でおられるパクアン急行様が一時帰国されていることから、昨日都内某所のインドネシア料理店にて強者揃いの宴が開催されまして、私も有り難く参加させて頂きました。毎度の幹事役のKucing様をはじめとして、ご参加の皆様には心よりお礼申し上げます! 当日聞きかじった特筆すべき内容は以下の通りです。
*空港鉄道はトランスジャカルタのICカードまたはインドネシアで発行されたクレカがなければチケットを購入出来ないばかりか、スカルノ・ハッタ空港内のウリナラ製新交通システムも、当面は単線運転で30分間隔というケンチャナヨ・クヲリティ……。いずれは善処されるでしょうが、当面外国人にとっては使い勝手の悪いシロモノに。
*遅延こそ当たり前なジャカルタにあって、空港特急はどのようにして定時運行するのか……? そのココロは、スイッチバックするドゥリと、タンゲラン線からの分岐駅であるバトゥ・チュプルでの、定時で10分以上のバカ停にあり! 遅延をこのバカ停で吸収することで、総じて定時通りに来るようです。
*ジャカルタ・コタ駅で日本人鉄ヲタが起こした触車事故が現地で報道されたように、鉄道を警備する側は撮り鉄に対して非常にピリピリして強い態度に出ており、沿線を巡察する警備員もそこそこ頻繁に現れるようになったとのこと。パクアン急行様のブログに最近掲載された、撮り鉄面での注意事項は厳守すべきでしょう。要は、自分で駅間の条件良好な撮影地を見つけられない人 (とりわけ、言語不通な雑然とした下町や田舎に尻込みする人) には、最早ジャカルタでの無許可撮り鉄は難しいということです。また、一ヶ所に長居するのも宜しくないようです。というわけで、私も次回訪問時には、前回と比べて最大の変化である正面ステッカーの違いを三々五々撮る程度にして、基本的には新規電化開業区間であるランカスビトゥンとチカランへの乗り鉄に重点を置いたものにしようかと……。
*東急の残存車は当面10・12連化されて継続使用となるものの、全てのクーラーがウリナラ製に換装されて以来、恐ろしく生ヌルい風しか吹かない。これでは全車離脱が早まるばかりでは?
*電機子チョッパ車は今後何時まで電装品のストックが間に合うか分からないため、電機子チョッパ製造を手がけるチャイナ・メーカーから買うことになったものの (今やパワー・エレクトロニクスについても、ウリナラよりはチャイナの方がマシか?)、性能の安定性についてはお手並み拝見。
*チカウムの電車の山は基本的に全て消え、残された地盤沈下沼では残存金属部品を漁る人々がザルを持って活躍中。
*スルポン=バンテン線では、ランカスビトゥン行きの客車列車が全廃された結果、ランカスの機関区も廃止されたほか、タナアバンとランカス以遠の街を往復する行商人がますます電車に乗るようになり、長時間、それこそ10連でないとやっていられない混雑に。というわけで、ランカスまで205系 (稀に203系) で往復する際には、客の少ない時間帯を推し量る努力が必要に。
……とまぁこんな感じで、屋根上乗車や車内&駅頭物売りなど、めくるめくカオスな世界が展開する中を、00年代譲渡の冷房車が急行やエコノミACとして大活躍していた時代は遥か遠くに去ったことを、改めて痛感するしかないのでありました……。
とりあえず、電機子チョッパ車はチャイナ製電装品で動くのか??……というわけで、203系・マト66編成の美しい姿をアップしておきます。KCJのステッカーが無いスッキリ姿が最高に魅力的でした。(*^O^*)