静岡県東部から神奈川県西部にかけてを営業基盤とする伊豆箱根鉄道は、前身となる駿豆鉄道が開通して今年で100周年。その歴史においては例えば箱根山戦争のような激しい一幕もありますが、基本的には三島界隈や小田原界隈の都市近郊生活において無くてはならない足として日々親しまれているという印象があります。そんな伊豆箱根鉄道、最近はソフト&マニアック路線を爆走しているかの感もあり (^^;)、自社を「いずっぱこ」と割り切って宣伝に努めているほか、とりわけアニヲタ・鉄ヲタへのサービスに余念がないことは、公式HPの内容やド派手なラッピング電車、そしてツウが唸る復活塗装からも明らかでしょう。
そんないずっぱこにおけるスターと呼ぶべき車両は、ここしばらくこそ某アニメのラッピング車がその座を占めていた感がありますが、やはり社内で最も強い思い入れがあるのは、JRC乗り入れや観光快速列車を計画して世に放った豪華車両7000系なのでしょう。周知の通り、東海道線乗り入れは結局実を結ぶことなく、一部指定席快速もバブル崩壊後の修善寺・中伊豆観光の低迷のために実入りが悪く、結局のところ宝の持ち腐れ的な部分が目立ってしまったのは否めないところですが、とにもかくにも中間のWパンタ2扉車・モハ7300形が放つオーラはハンパなものではなく (車端部ボックスシートのシートピッチは驚嘆もの☆)、実に7000系は地方私鉄界有数の豪華車両であることは論を俟たないでしょう。
このような7000系も、最近は日々各駅停車のみの地味な活躍に徹する中で、ドアに広告を貼られてしまうなど、ヲタとして些か残念な風貌となっていたことは否めません。しかし何と……駿豆線100周年を記念して、7502編成がゴールド顔に変わり、帯色も紫がかった濃いブルーに変更されました (また、扉部分の帯は省略に)。
先週、ハイキングで久しぶりに駿豆線に乗ったところ、三島駅にてイキナリこの編成に当たって超ビックリ!! 修善寺到着後はバスの時間まで余裕がありましたので、まだ検査を終えて間もないピカピカな姿を激写し、「この色カッコイイ……ドアにも広告がなく最高!!」と思ったのでありました。
そのうち是非、ド順光で撮りたいものですね♪