地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

鉄コレ駿豆線&近江の西武新101をN化する

2016-07-25 12:00:00 | 超へっぽこ模型製作


 夏の鉄コレいじり大合戦、お次は今日線路がつながっている関係で西武……もとい、元西武新101系の譲渡車である伊豆箱根駿豆線1300系と近江鉄道100系です。どちらも親会社=子会社の関係で譲渡されたことが余りにも明らかですが、バスは両社ともレオカラーであるのに、電車の色は往時の西武風赤電を脱して独自色を打ち出しているのは面白いところです (近江には220形や、800形の登場当初など、レオカラー電車もありましたが……)。そして、かねてから新101系N模型はKATOから出ていますが、トミーテックがそこに敢えて割って入ったのも、そんなカラバリの魅力 (一粒で数回美味しい♪) がここ数年来の譲渡で急激に高まったためなのでしょう。



 というわけで、いじってみた感触ですが、さすが最新の設計であるだけに、至ってN化しやすいという印象です♪ 一度外した台枠はスッと再びハマりますし、屋根のアンテナを装着するための穴をドリルで開けるにも、わざわざ屋根板を外さなくても良いというのが何と言っても宜しい☆ まぁこの点は、鉄コレの最新モデルに共通しているところですが、鉄コレというものが誕生した当初からこの種の配慮があればどれだけ良かっただろうか!とも思います (屋根板を外すのに超!難儀して、ついには屋根板が反ってしまったという悲しい出来事もあったものです……)。また塗り具合も、最近は鉄コレの度重なる値上げにより、「誰もが出れば買う買う!状態」が解消したためでしょうか、ある程度生産数を絞って塗り具合の向上を図っているように見受けられますので、基本的にはこれまでの鉄コレの中でも「上」クラスの塗り上がりであるように思われ、なかなか満足です♪
 さて……駿豆線は妄想6連を組むことにしていますので、「東海道線静岡直通」などという脳内妄想でJRC・JRE・JRFの車両と並べてみる、なんてのもいとをかし。否、これは必ずしも妄想ではなく、例えば7000系などは明らかにJRC直通を構想した上での転クロ仕様だったはず。駿豆線のN模型は従来、鉄コレで1000系初期車が出たという奇跡的な一幕があり、加えてマイクロから西武700の塗り替えで1100系が出ており、これが3種目ということになりますが (確か)、個人的には1000系のうち元西武501系のバージョンと、3000系鋼製ステンレス2種、そして7000系といろいろ期待しているのです……!
 いっぽう近江は、塗り替えで900系が登場するのも時間の問題と思われますが、「あかね」700系や泣く子も黙る珍車220形の鉄コレ化を熱望しているヲタの皆様は少なくないことでしょう。
 そして西武新101系の譲渡車全体を考えれば、秩父6000系の標準塗装と小豆が出るのは目に見えていますね……。財布が又しても空っぽになる運命を覚悟しています (笑)。

遠鉄最後の釣掛25+85、夏の土曜力走!

2016-07-24 00:00:00 | 地方民鉄 (東海道)


 電気ブレーキの凄まじい轟音とともに到着!



 起動時も電制に負けず劣らず大爆音♪♪



 頻繁な加速と停車でその都度大満足の小さな旅☆



 新浜松から戻ってきた列車を見送る。嗚呼また乗りたい・・・

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 周知の通り、本邦における高速大型釣掛式電車は既に激減に激減を重ね、えちぜん鉄道2100形の離脱後も孤塁を守っていた遠州鉄道30形・25+85編成も、今年に入ってから定期運用を完全に失って予備に回っているとか (ウィキペディアによる)。大型車ではないにせよ高速で走ることが出来る釣掛式電車は、他に箱根登山と琴電しかなく、このうち箱根登山のサンナナ編成 (1500V区間では時速70kmくらい出せます) については、入生田~箱根湯本間の乗車は叶わず、琴電は特別運転のみ……。そもそも大型であろうとなかろうと、高速釣掛式電車というジャンルはほぼ息絶えつつあり、日常的に楽しもうと思ったら江ノ電や路面電車に乗るしかないということなのでしょう (箱根登山の80‰区間を走るサンナナ編成は、毎日走るとは限らず……。来れば最高ですが)。
 したがって、遠鉄25+85は、本邦で最後に新造された釣掛式大型高速電車であるのみならず、最後まで残った釣掛式大型高速電車ということで、最早産業文化財的重要性を帯びていると思うのは私だけでしょうか? そんな25+85が、夏休み期間の土曜日限定で日中3往復するということで、京都出張明けの昨日、京都からの帰りがけにいてもたってもいられず寄り道してみました。
 う~む♪ 湘南マスク、二扉、分散クーラー、そして電制つきの超豪快な釣掛サウンド……。そんな25+85が、1000・2000形と完全に同じダイヤに乗っかるべく、必死の加減速で力走するさまに、熱い感動がこみ上げずにはいられないのでした……(*^O^*)。幸いにして、25+85は予備車と言いながらもピカピカに整備され、今後も余裕で現役をこなせそうな雰囲気がビンビンに伝わって来ますので、カルダン駆動の51+61 (昨日は新浜松で終日昼寝) ともども、是非今後車齢40年越えをして、精密工業の街・浜松にていつまでも職人芸的な釣掛の存在感を魅せて頂きたいものです☆

ハノイ以北サウナ鉄 (9) ハロン駅到着を撮る

2016-07-22 12:00:00 | ベトナムの鉄道


 ウォンビ駅にてハロン行き列車を見送った後は、ミニバスで列車を追い抜きハロン駅で待ち構える作戦スタート! 既に4年ちょい前の訪問時、ハイフォン~ハロン間をミニバスで移動した際の経験から、ウォンビの街の雰囲気はあらかた分かっておりまして、事前にGoogle Mapで確認した地図に従って、ミニバスが通る国道18号線に向かって歩いたのでした。しかしまぁ、今や車とバイクが万能なベトナムにあって、6月の激暑の街中をタラタラ歩くヤツは皆無であると見え (したがって、歩行者目線で掲げられた党共産越南の宣伝画やスローガンは全く意味なし ^^;)、道行くバイクのおっちゃんが次から次へとにわかバイタクに変身して声をかけて来ます (内心爆笑)。とはいえ、○ソ暑いと言いながらも、駅から15分も歩けば良い距離ですのでノーサンキューということにして、国道に到着~。むしろキツかったのは、頻繁に走っていると思っていたモンカイ (芒街) 行きのミニバスがなかなか来ず、10分ほど炎天下のアスファルトの上でじっと待たされたことでしょうか……(大型バスはバスターミナル以外の場所で止まってくれないのが痛い)。ようやくミニバスが来て、クーラーがキンキンに効いた車内に落ち着くと、思わずヘナヘナと脱力してしまったです……。徒歩+待ち時間で約30分ほど列車に引き離されてしまいましたが、どうせミニバスはハロン駅入口まで約30分で着き、一方列車は余りにもトロいため、焦りはさほどなかったのも事実です。



 というわけで、線路と国道が離れた区間であっさりと列車を抜いた後、終点一つ手前のイェンクー (安古) 駅前を通過し、「ここで一旦降りればイェンクーとハロンの二ヶ所で撮れるな」という考えも一瞬脳裏をよぎったのですが、さすがにイェンクーからハロンまでは列車の所要30分ということで、その間にすぐミニバスが捕まらない可能性もあり、炎天下バスを降りてハロン駅まで歩くことも考えれば些かリスキーだということで却下。大人しくハロン駅入口(とゆーか、切符を買う際に「バイチャイ [拝斎] まで」と言ったばかりに、バスターミナル前まで連れて行かれた ^^;) で下車し、将来の鉄道輸送の発展を見越して3面5線+側線の巨大ターミナルへと変貌したハロン駅に向かいました。もっとも、ここを始発とする長距離座席or寝台指定列車が存在しない現状では、真新しく結構デカい駅舎はもぬけの空 (笑)。駅舎脇のホームに通じる車道を、列車の到着に備えて商売人がウロウロ往来していますので、そこからすんなりとホームに入って待つことしばし……。正午を過ぎ、とにかく激烈な蒸し暑さが絶頂に達しましたが、ホーム上屋の存在にかなり助けられ、「新駅の完成によって、以前と比べて全く配線が変わってしまい、しかも長玉がないと撮りづらいぞこりゃ……」とつぶやきながら到着を待ったのでした。
 そして……ほぼ定時、山の彼方から短調なホイッスルが響き渡り、D14E+中国からの贈り物客車という編成が登場!! 大まかに言ってS字カーブを描きながらゆっくりと近づく列車を激写しまくり、停止後は酷暑で疲れ果ててヘナヘナと脱力してしまったのでした……。

東急恩田通信・8625F入場編

2016-07-21 00:00:00 | 大手民鉄 (東急)


 既に東急は今年度の設備投資計画で田都向け新車の製造を宣言していますが、それに先立ち5000系の6扉車置き換え計画がかなり進んだことにより、平日日中の運用に5000系が入る割合も増え、既に8500系の影が薄くなり始めたと感じます。もっとも、新車はまだ先の話ということで、その登場の前に入場期限を迎えた8500系は廃車せず、基本的に検査を受けさせるのでしょう。
 そんな8500系のうち、昨日は8625Fが恩田に入場しました。事前にとある方から情報を頂き、昨日は午後少々空き時間もあったことから、久しぶりに恩田へ。踏切脇のお立ち台は既にヲタ多数でしたので、今回は高台から悠々と、8500系の長い編成が恩田に着いた様子を記録してみました。ケツは切れてしまっていますが、これはこれで良い記録になったと思います☆



 さて……今後8500系の恩田入場は、廃車回送を除けばあと何度見ることが出来るでしょうか?!
 そして今回は、8625Fが到着する直前まで、恩田の屋外が見事に1000系のみの世界と化していましたが、そのうち日比直余剰分の1000系の残りは悉く1両ごとにバラされており、近いうちに新たなテクノ入りなどの大きな変化がありそうな予感です。また、正門の脇にはデヤにサンドされたままの池多摩線1024Fもおり、東急の車両は中型車しかないのではなかろうか?!と思うほどでした (笑)。そして恩田駅ホームからは、福島交通向けと思われる変顔取り付け2連が調整を受けているシーンが見え、果たして今後は無難に青帯になるのか、それとも新色を纏うことになるのか、今から気になるところです。
 こうして今後少しずつ、1000系の最後の余剰車が捌けて行けば、ここは改めて8500系の廃車分が大量にひしめく空間になって行くのでしょうか?
 なお、今回の回送情報を御教示下さった方には、この場ながら心よりお礼申し上げます! m(_ _)m


 どうやら霜取りを兼ねた前パン付きのようですね♪


第七ジャカルタ炎鉄録 (30) メトロ7122F

2016-07-20 03:00:00 | インドネシアの鉄道


 昨日神田神保町の書泉にて鉄道雑誌の早売りを眺めてみたところ、今月のRP誌の特集は205系で、しかもその主要な記事の一部を占めているのは、いつもお世話になっております『Asian Railway Plaza』の井上様によるジャカルタの205系など日本譲渡車の現状レポートとなっています。また、先日当ブログでも簡単に紹介させて頂きました、斎藤幹雄様によるサバ州立鉄道キハ8500レポートの本編も載っているほか、RP誌編集長氏による来月開業・バンコクのパープルラインのレポートも載っております。まさに、日本の鉄道ネタの一定の部分をアジアの鉄道事情が占める日がやって来つつあるということです……。そして、私などは「ジャカルタの205は205で動きがしっちゃかめっちゃか」と匙を投げた状態ですので、井上様による編成図などの調査は本当に頭に下がるばかりです。いやはや、私鉄系の編成は余り大きな編成替えがなくて実に良い……というわけで、昨年8月時点でのメトロ7122Fです。



 ジャカルタの有楽町7000系は、元々4本しかないところ、スルポン線踏切事故で7122Fが炎上廃車となってしまったことから、どうも薄幸であるという印象があります。しかしそんなメトロ7000系も、今後は広告ラッピングを解除されて美しい姿を取り戻してゆくことが期待されます (既に解除?)。そして数年後、東京メトロの超イケイケな車両新造計画が一通り日比谷03系を駆逐すれば、次は千代田6000系と同じくVVVF化されているはずの7000系の置き換えにも手を付けるでしょうが、その際に依然としてKCJが新車ではなく日本中古を買い続けているとしたら、VVVF7000系も大量に海を渡ることになるでしょう。現在はまだ、6101・6108・6117Fがようやく船積みされようとしている頃合いに過ぎず、随分と気の早い予想に過ぎませんが (^^;)、いずれは貫通路上の小窓がある7000系も、それなりにメジャーになって行く将来が見えなくもないということで……。しかし7000系が廃車になりそうな頃合いには、インドネシア側で中古電車の購入が禁止される可能性もあり (そうではなく新型電車を手に入れるとしたら、恐らくはINKA社とどっこいどっこいの費用で、より安定した性能の電車を作ることが出来る中国中車への発注となるのかも)、なかなか予断を許さないのでしょうか?!