これまでしばらくキハ30・35を特集して来ましたが、現存するキハ30系列への思慕は止むことなく、約2ヶ月前、京都での会合に出席する出張のついでに久しぶりに播州まで足を延ばし、JR鍛冶屋線の廃線跡に残る3両のキハ30を訪ねてみました。それは同時に、加古川と西脇市のあいだで加古川色の103系3550番台を楽しむひとときでもありました。
まずは新横浜6時発の「ひかり499号」で乗換なしに西明石まで着いたのち、数年ぶりに購入した青春18 きっぷに日付印を入れて加古川へGo! 到着してみますと、既に厄神行きがWパンタを振りかざした雄姿とともに入線していましたので、とりあえずこれに乗って厄神へ向かいました。そして厄神にて、次の西脇市行きが来るまでの間、ひとり撮影会タイムを満喫しました♪
それにしても……良いですね、3550番台! 勿論N40化され、しかも中間車に運転台を取り付けて謎フェイスになっていますので、原型からは相当遠ざかっていることは否めませんが、切妻4扉+DT33 (TR201) 台車は103系そのものですし、しかも一部編成は霜取り対策で前パン付きですぜ旦那……! 現在、103系の人気は圧倒的に大阪近郊のそれに集中し、かつ桜井・和歌山線では103系1000番台改造組の105系が健在ですので、播但線の3500番台および加古川線の3550番台は全く注目を集めていませんが、とても103系とは思えないオールMの超ジェット&ワイルドなMT55サウンドを楽しめるのは、播州ローカルで生き残る3500・3550番台ならではと言えるでしょう。とりわけ加古川3550番台は貫通扉&幌つきですので、103系の半世紀以上にわたる永い歴史の最後を飾る存在としての貫禄は今から既に炸裂しているのです……。そして特筆すべきはトイレ! 床に水抜き用の小さな穴が開いており、そこから冬だろうと何だろうと冷気が吹き込んで来る次第ですが (笑)。それは同時にMT55サウンドが客室内よりも盛大に聞こえることを意味しているのです♪