地味鉄庵

鉄道趣味の果てしなく深い森の中にひっそりと (?) 佇む庵のようなブログです。

ピィンマナ機関区で眠るRBE (斎藤様画像)

2018-04-22 18:52:00 | 頂き物画像


 ミャンマーの鉄道事情は、まさにこの国の発展とともに慌ただしく変わっています。最近でいえば日本の援助によるヤンゴン環状線の全面リニューアルが始まり、一部単線として運行されているインセイン〜ダニンゴン間では列車の本数が大幅に減っているだけでなく、そのあおりもあってコンピュータ大学支線が運休に陥っているとか。うむむ……今年の3月はヤンゴン詣でを一年パスして正解だったかも知れません。
 その代わり、ヤンゴンではない地域でのRBEの動きは活発なようで、いつもお世話になっておりますRP誌準主筆 (?) の斎藤幹雄様から、先月のミャンマー遠征最新画像を頂きました! 今回は、外部の訪問をあまり受けないというピィンマナ機関区を特別に訪問され、中でゴロゴロしているRBEを激写されたようです♪



 このうち、元キハ52のRBE5017は、当面運用から外れて極めて悪い状態となっているようですが、この程度ならひょっとすると復活もあり得るのかも知れません。JREから追加で八戸線のキハ40系列を買うという話は全くない中、キハ40系列の廃車発生品をミャンマーでキハ52に移植する……などという無茶苦茶な話はさすがにないでしょうが (^^;)。いや、復活するとしたらRBT……?と一瞬思いましたが、この試みも結局短期間で終わってしまい、今ではRBT化されたRBEはミンゲあたりにまとめて放置されているとかいないとか。このキハ52は、やはりそのまま放置でしょうか……。
 いっぽう、のと・名鉄・松浦は当然のように重修理待ちでしょうか?? 日本では絶対にあり得なかった組み合わせも、今やすっかり板に付いたように思います。さすがに奥の東方紅21は復活しないのでしょう (大連製のメーターゲージ罐を買ってくる方が話は早そう)。
 何はともあれ、今後は電気式DCの試作車も登場するでしょうが、液体式RBEの活躍もまだまだ続くであろうミャンマーの最新状況について、改めて雑誌の記事としてレポートされるのを楽しみに待つことにしましょう。まずは、画像をお寄せ頂き心よりお礼申し上げます! m(_ _)m


 天浜線の乗降扉が割れたためか、交換ついでにバスっぽいHゴム窓に。



 井原のステンレス車内。一部の椅子がVIP用として交換されています。

夜の白河駅にて惰眠をむさぼるE531系

2018-04-21 12:57:00 | JR発足後の車両


 東北線の黒磯〜新白河間は、昨年秋の黒磯駅デッドセクション移設に伴い交流専用電車の黒磯入線が不可能となり、新白河駅での系統分断とE531系・磐越東線用キハ110による運行に移行しているところです。しかし個人的には正直なところ、常磐・水戸線の印象が極めて強いE531系がこの区間で運用されるという話はどうもピンと来ないものがあり、時刻表を眺めるにつけ、朝の運用が新白河で終わった1本は昼間以降一体どうするのか、まさか小山まで回送するのか……などと思っておりました。ところが何と、そのまま白河駅の留置線で翌朝まで惰眠をむさぼるという、何とも勿体ない使われ方をしているとは……。先日野暮用で白河を訪れた際、イキナリ予備知識なしでそんなシーンを眼にしてビックリ仰天でした (^^;)。



 それにしても、県境越えの閑散区間のために5連とは……。
 同じく朝のラッシュアワーに黒磯に向かう629M (宇都宮659発) が、小田急の快速急行かよ!と思うほどの激しい混雑であるのと比較しますと、何ともちぐはぐな印象です (しかもこの、205系4連の629Mに乗りますと、途中すれ違う宇都宮方面行きのE231/233系10連や205系8連の方がほぼ全員着席だったりして、何だかなぁ〜の極みです。総じて、氏家・矢板・西那須野=大田原への通勤・通学需要も大きく、宇都宮〜黒磯間の列車は、前が開くと相当混む印象)。
 いっぽう、新白河〜郡山は昨年秋以後、基本的に701系の天下となっているようですが、ラッシュアワーには6連で来ることもあり、輸送需要に適切に対応しているようにも思います。
 というわけで、宇都宮〜黒磯〜新白河用として交直流電車2連 (または烏山線と同じEV-E301系) を導入し、自由自在に編成を調節できるようにすればベストではないか?と思ったりもしますが、あ、そうすると、205系が無くなってしまうではないですか……(汗)。

 何はともあれ、E531系が東海道線にも乗り入れて来る光景にようやく慣れたと思ったら、今度は「品川まで来る電車」が白河の小峰城をバックに寝ている光景に激しいギャップを覚えたのでありました。ま、昔は451〜455系が臨時列車として東海道線まで乗り入れていたのと同じことでしょうか。

残雪光る長電散歩 (3) 変顔T6・8506編成

2018-04-19 00:15:00 | 地方民鉄 (甲信)


 気のせいか、去る3月末に田都2020系がデビューして以来、走行シーンをロクに見かけていないのですが (一度だけ長津田に到着して入庫するところを上り車内から見たのみ)、あくまで石橋は叩いて渡るという発想で、朝限定の○K運用に充当されているのかも知れません。ただ、近いうちに今年度の設備投資計画が発表されれば、本格的に2020系が増え始め、それとともに8500系が減るのは明らかですから、もうしばらくヲタに最後の8500黄金時代を提供しようという東急大本営の大御心なのでしょうか?



 そんな中、長電への8500系追加譲渡は……多分ないでしょうな (汗)。未だに湯田中には入線しませんし、日中はかなりの本数を須坂に引っ込めて、かなりの割合の各駅停車が3500系で運用されているという現実を考えますと、次に長電が欲しいのは、勾配にも強い中型車の2連ということになるでしょう。
 従って、8500系は計6本で打ち止めとなる可能性が高い中、中間車を改造して出現したT6=8506編成は、唯一無二のヘンテコな存在となる可能性が高いのかも知れません。この顔がもう一編成くらいあれば、いつ訪れても大体来る可能性が高くて大変よろしいと思うのですが、一編成しかないレアさがまたグッと来る、と解釈することにしましょう。

三島界隈の電車 (1) JRC313系

2018-04-17 00:10:00 | JR発足後の車両


 JRCに関連して、これまた約1ヶ月の話になってしまいましたが、リニア・鉄道館を訪ねて首都圏の自宅に帰ってきてから数日後に改めて三島まで往復しましたので、その際に短時間ながらパチパチ撮影した画像をアップしたく存じます。今はありきたり過ぎる光景でも、10年・20年後に眺めると貴重になっているかも知れませんので……。
 そこでトップバッターは313系2600番台。静岡のロングシート車は、2連の発電ブレーキ装備車が2300番台、3連が2500番台、3連の発電ブレーキ装備車が2600番台 (クハは一律に2300番台) となっていますが、正直なところ見てくれだけなら2500・2600番台の違いはさっぱり分かりません。



 それにしても、2006年に突如313系のロングシート車が大量に静岡に配置され、そのあおりで113・115・123系が一瞬にして消えてから、早いもので干支一回りとなってしまいました。当時は、ただでさえ延々と時間がかかる「静岡暗黒大陸」の横断がロングシート化でますます苦痛になるということで、私自身怨嗟の声を上げずにはいられなかったものです。しかし私の場合はそもそも、18きっぷでのんびりと時間をかけて東海道線で移動する時間というものがなくなり、遠州以遠に移動する際には新横浜または小田原から新幹線を利用するのが当たり前になって久しかったことから、いつの間にか静岡地区のロング化は気にならなくなってしまいました。熱海から富士・静岡あたりまで乗る程度であれば、313系ロングシート車のアコモは最高に快適ですし……。
 そう、そもそも他の諸要素は一切抜きにして、単純にロングシート車としてみれば、静岡の313系は最高峰に君臨しているように思えます。空いていれば足を長く投げ出すことも出来、そこそこリラックスした車内の雰囲気ですので……。
 こんな感じで認識が変わった今日この頃ですので、313系ロングシート車にも余りにも自然な態度でレンズを向ける自分に気付くのでありました。

リニア・鉄道館初訪問 (1) 新幹線300X

2018-04-15 22:05:00 | 保存・園内・特殊車両


 約1ヶ月前に、かねてからの願望であったJRC「リニア・鉄道館」を初めて訪問して参りました。全く以て怠け癖で、画像の整理がおざなりになってしまいましたが、これはまずい……ということで、少しずつアップして参ります。
 周知の通りリニア・鉄道館は、あおなみ線の終点に広がる港湾地帯として用地確保が容易な金城ふ頭の地に、佐久間レールパークや美濃太田で保存・放置されていた車両と東海道新幹線・リニアの記念碑的車両を集約したものです。もっとも、リニア開発の初期の作品は鉄道総研で現存することから、JRCのコレクションは基本的にJRC発足後に自社開発した車両ということになりましょう。



 入場券を購入していよいよ展示コーナーに進みますと、最初に現れる空間に、C62・300X (955系)・MLX01-1といった車両が並び、それぞれ戦後間もなく・1990年代における粘着式鉄道・1990年代におけるリニアの技術的結晶としての意味を持たされています。そして奥にある巨大ディスプレイが歴代特急・新幹線車両の映像を流しており、その関係で空間全体が暗い……(@o@)。
 そこで、C62はどうしても手持ち撮りしづらいため撮影を省略し (^^;)、中央に鎮座する300Xの撮影に集中してみました (リニアも撮りましたが)。300Xといえば1996年に、443km/hという記録を樹立したものですが、先頭形状は700系やN700系と比べて単純な部類に入ると思いますので、滋賀県内の直線という線形を活かして、とにかくガムシャラに加速しまくった結果だったのでしょう。そしてこの際、空気抵抗を減らす必要性を痛感したことから、翌年製造された700系に活かされた……ということなのでしょうか (700系は当初N300系という開発名称だったようですが、顔が大分変わったため新形式に?……ドシロートでスミマセン ^^;)。
 何はともあれ、非常に暗い中でもEOS 5D MarkⅣの高感度撮影能力に大いに助けられつつ、「をを〜っ、300Xの本物!」と唸りまくったことは言うまでもありません。そしてこの後、より一層の感動が待ち受けていたのでした……。