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ミステリ感想-『サムソンの犯罪』鮎川哲也

2004年07月15日 | ミステリ感想
~収録作品~
中国屏風
割れた電球
菊香る
屍衣を着たドンホァン
走れ俊平
分身
サムソンの犯罪


~感想~
『中国屏風』
プロットの細かさが長編なみ。しかし謎の設定をいま一歩、明確にできなかったか。

『割れた電球』
逆転が冴える。さすが。

『菊香る』
(ネタバレ→)造花だった  はちょっと安易では。

『屍衣を着たドンホァン』
細かい細かい。隙のない構成。

『走れ俊平』
(ネタバレ→)服  に無頓着すぎはしまいか。

『分身』
この犯人はいったいどうやって言い逃れしようと思っていたのだろう。(ネタバレ→)ドッペルゲンガーだと言い張られても……

『サムソンの犯罪』
斬新な犯人の指摘は、逆に淡泊に終わった感も。末尾の2編に同じ匂いがただよう。


~総括~
いろいろいちゃもんをつけたが、重箱の隅をつつくようなもの。
お口直しに三番館。絶対安定、三番館。つまらないミステリを読んだら三番館で目を洗おう。


04.7.15
評価:★★★☆ 7
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