~あらすじ~
通り魔、押し込み、ひき逃げ。わずか16日の間に立て続けに起こった3つの事件は関係者が重なるものの、アリバイに守られ容疑者を絞りきれない。
全ての事件に関わる作家がその後出版した小説には、現実の事件と妙に一致する部分があった。
2020年このミス20位
~感想~
「潮首岬に郭公の鳴く」に続く函館物語シリーズ第2弾。
今回も名探偵の登場は遅く、まずは前回と同じくベテランに差し掛かった刑事が3つの事件を振り返り、さらに関係者の書いた小説のあらすじも記す凝った構成。
つながるようでつながらない3つの事件とそれにヒントを与える小説という絶対に面白そうな設定だが、残念な点がちらほら。
関連性の無い事件をつなぐミッシングリンクと来ればいの一番に思いつくアレがそのまんま正解という安直さと、しかも犯人も●●でさらにがっかり。作中小説も要するに真相のヒントに過ぎず、なぜわざわざそんな親切をと首を傾げるばかり。
前作と同じ丹念な捜査と名探偵の発想の飛躍は見事だったが、肝心の真相とヒントが残念なことになっており、話題を呼んだ前作の余勢をかってランクインはしたものの、著しく引けを取っていると感じるのは否めなかった。
24.11.25
評価:★★☆ 5
通り魔、押し込み、ひき逃げ。わずか16日の間に立て続けに起こった3つの事件は関係者が重なるものの、アリバイに守られ容疑者を絞りきれない。
全ての事件に関わる作家がその後出版した小説には、現実の事件と妙に一致する部分があった。
2020年このミス20位
~感想~
「潮首岬に郭公の鳴く」に続く函館物語シリーズ第2弾。
今回も名探偵の登場は遅く、まずは前回と同じくベテランに差し掛かった刑事が3つの事件を振り返り、さらに関係者の書いた小説のあらすじも記す凝った構成。
つながるようでつながらない3つの事件とそれにヒントを与える小説という絶対に面白そうな設定だが、残念な点がちらほら。
関連性の無い事件をつなぐミッシングリンクと来ればいの一番に思いつくアレがそのまんま正解という安直さと、しかも犯人も●●でさらにがっかり。作中小説も要するに真相のヒントに過ぎず、なぜわざわざそんな親切をと首を傾げるばかり。
前作と同じ丹念な捜査と名探偵の発想の飛躍は見事だったが、肝心の真相とヒントが残念なことになっており、話題を呼んだ前作の余勢をかってランクインはしたものの、著しく引けを取っていると感じるのは否めなかった。
24.11.25
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