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ミステリ感想-『都知事探偵・漆原翔太郎』天祢涼

2024年12月14日 | ミステリ感想
~あらすじ~
熱狂的な国民の指示を受けて都知事になった漆原翔太郎。
しかし口を開くたび、日常の謎に巻き込まれるたび支持率は右肩下がりで落ちて行き、秘書の雲井進を悩ませる。


~感想~
「セシューズ・ハイ 議員探偵・漆原翔太郎」のラストシーンからそのまま繋がる続編。
前作も良作だったが、良いところをそのまま引き継ぎ、さらに伏線は冴え、推理はより鋭い上位互換に仕上げてきたことに驚かされる。
翔太郎の馬鹿とも天才とも取れる二面性の推理が今回も描かれるのはもちろんのこと、議員から都知事になったことでより大きな真相も裏に潜んでいる。
前作が楽しめたならぜひともすぐさま読むべき良作である。もうちょっと話題になってもいいと思うのだがなあ。


24.12.14
評価:★★★★ 8
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