そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ロシアの犯罪者プリゴジンがロシアに舞い戻っていたとは節度のない国家である

2023-07-06 | プーチン

軍事企業「ワグネル」の創始者エフゲニー・プリゴジンがベラルーシを離れ、現在サンクトペテルブルクに滞在していると、ルカシェンコ大統領が記者会見で述べた。
ワグネルは法的にはロシア国内では犯罪者である。戦果を高く評価したプーチンの判断で、同盟国のベラルーが引き取ることで、一件落着したはずである。その首謀者が、のうのうとロシアに戻っていては恰好が付かない。国家の最高機関のジョイグ国防相、ゲラシモフ参謀総長を強く名指しで非難した男の反乱である。
ロシアのニュースサイト「フォンタンカ」によると、プリゴジンが4日にサンクトペテルブルクにあるロシア情報機関「連邦保安局」(FSB)の事務所を訪れ、反乱に伴う自宅などの捜索で押収された物の返還を受けたと報じている。押収された現金約100億ルーブル(約160億円)も返還されるとのことである。
なんとも締まりない話である。政治的に利用価値がある間は、プリゴジンをこのように扱っているであろう。政権側は認めてはいないが。自宅に戻った兵士もいるようであるが、ベラルーシ国内では今のところ厚遇されているとのことである。
ロシアには法律があっても、独裁者の胸先三寸である。犯罪者を自在に操る。

プリゴジンは数年後には、ロシアにもベラルーシにもいられなくなるだろう。数百億円を懐に国外に逃亡するであろうが、いずれはプーチンかその配下の者たちに殺害されることないなる。
それがロシアの政治文化である。
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ウクライナ侵略に大義などなかったことを露呈したプルゴジンの内乱

2023-06-25 | プーチン

ロシアの民間軍事企業・民兵団(傭兵団)ワグネルの創設者エフゲニー・プリゴジンが、内乱を起こした。プーチンと親しいプリゴジンは東部四州の新ロシア派の支援のために義勇兵して結成された民兵団である。
キーウの占拠を諦めたプーチンが、ロシアの東部侵略に切り替えた後は、最前線で戦っているのはワグネルであった。最大5万人の兵士を送り込んだワグネルである。
ワグネルはバフムト占拠の最大功労者であるが、プーチンは勝利宣言をせずに、多くのロシア兵を撤退させた。このことがプリゴジンは我慢ならなかった。政権上層部に何度も掛け合ったらしいが十分なものでなかった。ロシア上層部への不満を述べ、政権内共感者を当てにしたがプリゴジンは突如、グラシモフなど政権幹部を名指しで怒鳴りつけている。
国防相や軍の参謀長を引責辞任を求めたが受け入れられず、6月23日ワグネルの軍勢を引き連れて、それまで駐留していたウクライナ国境地帯から首都モスクワに進軍し、200キロまで迫った。途中で幾つかの戦闘もあり、ヘリコプターも数機が撃墜されている。
プリゴジンはプーチンに直談判をするつもりのようでったが、どう見ても内部反乱、革命とすら見て取れる。プーチンは厳しい対応をする声明を出し、プリゴジンは引き下がった。国内にいればロシアの法で罰するというのである。
ベラルーシのルカシェンコがこの反乱軍を引き取り一件落着、モスクワは戒厳令を解いた。表向きはである。
ロシア側は何事もなかったように振舞っているが、多くの受刑者からなる民間軍事企業に大きく依存したこの戦争に大義がないことが、この反乱ではっきりとみてとれた。そしてこの軍事企業を国外追放することで収めたのである。プーチンの国内での威信の失墜が明確になった。更なる政権内部崩壊へと進んでくれれば、戦争は大きく停戦へと向かうのであるが、多くは期待できないであろう。プーチンはいずれプリゴジンを消すだろう。
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ロシアの悪行は許されるものではないが、停戦を

2023-05-06 | プーチン
ロシアのウクライナ侵略は、非人道的であり国際法的にも許されるものではない。しかし、この戦争は消耗戦へと突入してしまった。
第二次世界大戦後、幾多の戦闘行為や紛争と呼ばれるものは数多くあったが、明確に宣戦布告した戦いはないし、敗北を認めた戦いもほとんどない。ベトナムからイランからアメリカが撤退したが、敗北宣言をしたわけでもない。ソビエトがアフガニスタンから撤退しても、敗北を認めたわけでもない。
多くの場合、大国が傀儡政権をつくりげて、国の要請で軍隊を送ったというパターンであるが、国外撤退でも敗北ではないのであろう。勝てば総理宣言したであろうに。
第二次大戦以後の紛争や戦闘は、全て自衛のものでしかない。国民を納得させるためであるが、背景に戦争は悪であるという概念が定着しているからに他ならない。
プーチンもそのことを理解している。この侵略戦争を「特別軍事作戦」と名付け、武力介入、内政干渉を暴力的にやってきた。ウクライナを見くびったプーチンの戦争は終わらない。ゼレンスキーはNATOを巧みに味方に付けたのもおうーちんの想定外であったろう。
G7の共同声明は、ロシア軍を全面撤退させるまでウクライナに武器を与え続けるというものだが、どこまでやるのかという明確なものは何もない。国内では厭戦気分にあると言っても、一部の支援者は大儲けしている。もっと戦争を続いてほしい支援者を各国の政権は抱えている。
最大の支援国アメリカのブリンケン国務長官が、”クリミア奪還は不可能であろう”と論議していると報じられている。経済制裁も西側に有利な事ばかりではない。世界の半分どころか3割程度しかない。貧国への経済制裁は、成果が上がらない。
どう見てもプーチンは敗北しない。この70年間敗北宣言した元首がいないが、特別軍事作戦実行中のロシアなら尚更である。あるのは停戦しかない。停戦となると条件付きであるが、ゼレンスキーのソビエト崩壊時の国境を、プーチンは認めるわけがない。仲介国がないが、この戦争は相当厄介であるが、停戦するしか先はない。
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疑惑のクレムリンのドローン攻撃、政権内反プーチンの犯行でないか

2023-05-04 | プーチン
クレムリンに2機のドローンが侵入したが、ロシア側がこれを打ち落としたと発表した。大統領を狙ったものということであるが、執務室に夜中の2時にいる場所を特定できたのか。2機は全く別の所を狙っていたようである。
上図は1機目であるが、ドームの左に2名の白い服を着た人物がいるが、ドローン爆発にぴくとも動いていない。
その爆発であるが、迎撃されての爆発とは見えない。迎撃された場合には飛行方向が大きく変化するが、それがない。自爆しているように見える。その爆発力が猫騙し程度のものである。何らかの破壊をするには物足りない。
大統領が狙われた重大事件であるのに、2時間半も経っての発表も奇異である。ロシア政府は、大統領が狙われた、迎撃した、ウクライナ政権が行ったという内容も根拠が薄い。こんな重大な事件をロシア国内ではほとんど発表されていない。ロシア国内でドローンの画像は皆無である。
先ずは、ウクライナ政府の関与であるが、決定的な攻撃にもならないし、戦況に及ぼすことのない作戦である。反転攻勢をする邪魔にしかならない。ゼレンスキーは我々は事故の領土でしか戦っていない。プーチンは法廷で裁かれるべきであって、殺害の対象にしないと述べている。可能性は低い。
次の可能性は、ロシアの自作自演であるが、2時間も遅れた発表も、プーチンの大好きな戦勝記念日の3日間にやることは考え難い。自作自演はないだろう。国内の報道も少なく、国民へ危機を煽っていない。
それでは、ロシア国内の反政府勢力の犯行の可能性であるが、ドローンを戒厳下にあるクレムリンで飛ばす能力があるかである。このところの、モスクワ近郊で起きている火災や鉄道爆破などは、反体制勢力の可能性が高いが、警備が薄い地方で起きている。彼らがクレムリンを狙うリスクを負ってまでやることはないだろう。
もう一つの可能性であるが、政権内の反プーチン派の犯行である。政権内の勢力なら、ドローンを飛ばすことも出来るし、大きなダメージも起きずプーチンの威信を貶めることになる。諸説や勘ぐりなどあるが、この可能性が最も高いといえる。プーチンのしっきゃうは間近かいのでないか。
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ウクライナの大反撃で更なる混迷へとなる

2023-05-02 | プーチン

ウクライナの春の大反撃があると噂されている。この一月ほどで、モスクワ市内で原因不明の火災が頻発しているし、クリミヤの石油貯蔵タンクがドローン攻撃によって破壊されている。
ウクライナは兵力2万人、4千人の打撃旅団は、ドイツのレオパルド2イギリスのチャレンジャー戦車を180両、ドイツのマルーダーとアメリカのブラットレー歩兵戦車600両で構成されている。訓練をヨーロッパやアメリカで受けた兵士たちが戻ってきたのであろう。
この状況をロシアが脅威に感じないはずがない。ロシア国内はこの戦争を国を挙げての状況で戦ってはいない。国民の間には厭戦気分が見え隠れする。ロシア国外への脱出が止めどない。
ビザの必要がないモンゴルへの出国が、数千人になるとのことである。とりわけ、戦場で最前線に送られるモンゴル系民族、ブリアート族やトゥバイ族の人々が同族のモンゴルへの出国が多い。ブリアートでは、道端で名前を聞いて取集令状を手渡している。人物を特定して郵送していては兵が集まらないのであろう。
僅か人口98万人のブリアート族は、この戦争で632人も亡くなっている。これに比して1270万人の首都モスクワ市が、戦死者120人であることをみると、いかに少数民族を犠牲にしているかがわかる。ロシア民族の戦いとプーチンがいうなら、彼らを徴収するこすらがおかしい。
ゼレンスキーは時期なども公言はしないが、大反撃は明言している。東部四州に限らず、クリミヤの奪還まで明言している。
これでウクライナが押し戻せば、さらにこの戦争は泥沼化する。ロシアのウクライナ侵略が実態のウクライナ戦争は、仲介する国がいないことが最大の悲劇である。歴史的にも地政学的にも最も可能性のあるトルコは、内政問題などで動きがとれない。習近平の提案は西側が無視し、国連はロシアを非難しウクライナ寄り姿勢が強く、仲介は到底無理である。
今この停戦で最も必要なことは停戦である。どのような形であれ、停戦をすることによって、多くの死者となる人たちを救うことから始めなければならない。プーチンが敗北宣言するはずがないが、失脚する可能性あるが、それ以外の終戦は起こり得ない。
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アメリカのノルドストリーム天然ガスパイプ破壊の可能性、十分あるだろう

2023-03-19 | プーチン
ピューリツア賞を受賞したシーモア・ハーシュ記者が、『アメリカがロシア産天然ガスを欧州に送るパイプライン「ノルドストリーム」を、2022年9月26日大統領の命令で、米海軍「ダイビング救助センター」の「熟練の深海潜水士たち」が仕掛けたC4爆薬により爆破した』と、いう報告を自らのブログに報告した。
ハーシュ記者はベトナム戦争時、ソンミムラ虐殺事件(1968年3月16日)をスクープし、ピューリツア賞を受賞した人物で、『ヨーロッパが安価な天然ガスのパイプラインに依存し続ける限り、ワシントンは、ドイツのような国が、ロシアを打ち負かすために必要な資金と武器をウクライナに提供することに消極的であると恐れていた』ためと、ブログに記載している。
ロシアが負ければ、ドイツに限らずヨーロッパ各国は安価な天然ガスの入手が困難になり、ウクライナ支援を中書するというのである。十分ありうる情報ではある。アメリカは否定している。
ガサネタの可能性は十分あるし、ロシアが仕掛けた可能性だってあるし、ロシアがハーシュ記者を使った陽動作戦の可能性もある。
しかし、西側のメディアが一斉に沈黙しているところを見れば、事実の可能性の方が高いと言わざるを得ない。アメリカには十分にこの類の前歴が山ほどある。今日は20年前にインチキ情報でイラクに攻め入って、世界を混乱させた記念の日である。
 
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ロシアは皇帝のいる国家、領土拡大で存続してきた

2023-03-15 | プーチン
ロシアは18世紀以来60回を超す国家間戦争を繰り返している。その間、ロマノフ王朝体制、社会主義体制、大統領体制(議会体制)と全く異なる社会構造であるにも拘らず、子細に見ると領土拡大という全く同じことを繰り返す、国家・民族である。領土拡大が国家の安全保障になるとばかりに、侵略、戦争を繰り返す。
そしてどの戦争も戦術が甘いのか、指揮官が劣悪なのか特に地域戦争には殆ど勝利したことがない。ナポレオンやナチに勝利したかに見えるが、冬将軍や同盟国の支援の下で勝利である。先の第二次世界大戦でも、ロシアは2600万人もの犠牲者を出している。敗戦国日本の8倍である。
そこにはロシア戦争の背景に、これだけ体制が変わっても”領土”への飽くなき執着がある。クリミア半島と黒海周辺は、エカテリーナがオスマントルコから奪ったもので、ほんの150年ほど前のことである。
安倍晋三が、プーチンと真剣に領土問題を交渉していることを、欧米のメディアは信じていなかった。そして多くの予想通りに終わっている。3000億円超の資金援助して、現状のままで安倍は引き下がって、これで一件落着している。日本国内の報道はないが、どの国もプーチンは一ミリも日本の言うことなど聞くはずがないと思っている。現実のそうなった。
プーチンが繰り返す、偉大なロシア民族と民族主義を掲げるなら、ブリアートなど東洋系民族の独立を認め領土も彼らに返還するべきである。民族主義や宗教も、スラブやロシア正教以外には認められない、狭量な思想でしかない。
領土拡大の国家の欲望や経済に代わって、民族や宗教の誇りや威信を前面にプーチンは掲げているが、侵略される方にとってはどちらでも同じことである。ネオナチが侵略の根拠に引っ張り出すのも言いがかり以外のものでない。
社会体制が変わっても、ロシア民族は皇帝もしくは超権力者、独裁者が、強権的に支配してくれることを望んでいるのである。手間暇がかかる民主体制、議会制は民族性には馴染まない。ロシアはゴルバチョフもエリチンももどかしく思ったのだろう。大量殺りくを繰り返しても、言論弾圧で封じ込めても、プーチンは帝王としてお好みなのである。
国境を越えて領土を自国にものにするために、人を殺すのも領土拡大の民族性と指摘されても反論の根拠もない。
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ロシアにも言い分があるという知ったかぶりの似非論理

2023-02-24 | プーチン

国連総会はロシアのウクライナからの即時撤退を圧倒的多数で決めたが、オランダ代表の言葉が残る。「ロシアが戦闘を止めれば戦争は終わる。ウクライナが戦闘を止めれば国が消滅する」という言葉が、全てを語ってくれている。

NATOの東方拡大のため、主要国首脳会議にロシアを取り込んだのはクリントンのアメリカである。この間にもチェチェン、南オセチア(ジョージア)紛争をプーチンは武力で抑え込んでいだ。
ロシアをクリミアの武力併合に抗議しG7に戻し参加資格停止状況にしたのは、アメリカである。ロシアは首脳国会議の参加資格停止を受けたままであるが、少なくともプーチンは復帰の気はない。チェチェンや南オセチアグルジア
G8にロシアを留め置いていれば、クリミアやがてウクライナの紛争はなかっただろうという論理は成り立つとは思えない。。
どうやらアメリカが、『ロシア産天然ガスを欧州に送るパイプライン「ノルドストリーム」が、バイデン大統領の命令で、米海軍「ダイビング救助センター」の「熟練の深海潜水士たち」が仕掛けたC4爆薬により爆破された』らしいのである。昨年(2022年)9月26日のことであるが、ロシアの資金援助になる天然ガスの供給を止めるためであるが、アメリカがやりそうなことではある。
アメリカに石油を止められたから、太平洋戦争に踏み切った。戦争の原因はアメリカにあるという論理を容認しない。開戦の理由などどこにでも転がっている。
プーチンを擁護する人たちが、知ったかぶりした擁護論を展開する。ウクライナのネオナチの存在や核開発などはほとんど存在しないへ理屈であったし、
プーチンの核恫喝は、原発占拠によって現実味を増す。
非人道的な兵戦闘員の市民への虐殺の事実は覆い隠すことができない。プーチンの支持率が70%のロシア側の報道や情報などが、真実かどうかも疑わしいと考えざるを得ない。
例え軍事力により制圧が成功したところで、ウクライナ国民の多くがロシアを敬愛し従うようになるとは思えない。
この戦争はプーチンの退場でしか解決されない。政権内での交代か暴力的な結末かわからないが、プーチンの退場でしか終わることがない。
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トルコ大震災の死者は5万人であるが、人災のウクライナ戦争はその数倍の死者である

2023-02-24 | プーチン

ロシアのウクライナ侵略から今日で一年経った。ロシアの軍事進攻を懸命に理解しようとする人たちも日本に存在する。
しかしながらどのように擁護しようとも、戦争が殺人行為であることには間違いがない。ウクライナ軍は、ロシア軍の死者を1月末で13万7780人としている。その一方ウクライナ軍の兵士の死者数は1万~1万3千人と述べている。
ロシアのメディアの発表でも、ロシア兵の死者1万人、ウクライナは5万人という程度である。
戦死者数の食い違いは余りにも大きいが、両国合わせて戦死者は10~25万人に及んでいるものと思われる。現在トルコシリア大地震の死者数は5万人を越え悲惨な現状であるが、これは天災である。翻って、ロシアのウクライナ侵略はこの数倍であるが、これは人災である。いかに戦争が愚かな行為あるかが解るというものである。しかも戦争は現在進行形である。

今日国連は総会(193カ国)で、緊急特別会議を開き、ロシアに対し即時ウクライナ侵攻の停止と撤退を求める決議を行った。賛成国142か国、反対国7,棄権国37であった。
反対国が僅か7カ国に留まったことはとても大きな意味を持つ。プーチンが敵国と繰り返す西側だけが、反対しているのではないことが鮮明である。ロシアに正常な民主主義が機能していれば、プーチンは失脚するはずである。  
ロシアは、2月か3月に大々的に攻勢に出るとの情報もある。こうした国際的な状況に加えて、国内で愛国心だけで戦争を正当化するには限度がある。
戦闘員の量も質も相当厳しいものが予測される。今後もし攻勢に出て戦果がなければプーチンの政治生命が終わりを迎える可能性もある。
この戦争はプーチンの退場でしか解決されない。政権内での交代か暴力的な結末かわからないが、プーチンの退場でしか終わることがない。
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核を恫喝に使い世界を一層不安定にするだけのロシアのウクライナ侵略

2023-02-23 | プーチン

21日、プーチン大統領は、戦争開始後初めての年次教書演説をした。
プーチンは「彼らが戦争を始めたのだ。ウクライナ紛争をあおり拡大させ、犠牲者を増やした責任はすべて西側にある。そしてもちろん、キエフの現政権にも。ロシアは、ウクライナの問題を平和的な手段で解決するために可能な限りのことをしたが、戦争を引き起こしたのは彼らであり、私たちはそれを止めるために武力を行使し続けている」と述べた。
ロシア、プーチンらの主張が仮に正しい根拠を持っていたとしても、他国に攻め入っているのはロシアであり、ウクライナはロシアを攻撃しているわけではない。ロシアの行為を武力行使に留め、ウクライナとに西側を戦争と名指しする。
一方的なプーチンの侵略計画は大きく失敗した。プーチンは最短距離のベラルーシから侵攻すれば、就任したばかりのコメディアン大統領は、仰天して亡命する。そこで大統領をすげ変えるという、当初のシナリオは破たんした。ゼレンスキーは逃げなかったし、チェルノブイリには核兵器開発の痕跡す見つけられなかったし、ウクライナは懸命に抵抗してきたし、NATO諸国が支援に回った。
苛立ったロシア兵は、略奪や非戦闘員を大量に惨殺して国外に逃げ去った。プーチンは次善策の東部四州に攻め入って、併合したと宣言したがそれも現在でも戦闘下にある。
ドンバス地方での暴力行為が2014年から止まなかった、とプーチンは述べたがそれでもミンスク合意に触れる行為とは発言していない。プーチンの演説は、冷戦時代さながらの、”西側”とい言葉で敵を見出そうとするかに見える。
新STRTを脱退しないが、履行しないと述べている。そして核兵器の増強を明言した。世界は新たな核時代に踏み込んだかに見える。少なくとも明らかに、冷戦以降この数年は明らかに世界の核は増加に転じている。
偉大なるロシアと愛国主義を鼓舞することで、失態を覆い始めたのがプーチンの言葉とみていいだろう。
今日(23日)ロシアの祖国防衛の日であるが、中国の王毅とプーチンが会談した。中国にすり寄るプーチンであるが、中国は経済制裁に加わらないし武器支援もやらないという立場を崩していない。中国は和平仲介のリスクと、メリットを探っている。
プーチンは敗北はもちろん撤退も認めないだろうし、特に東四州の併合など認めるわけがないししてやクリミヤなど手ばなすはずがない。和平はウクライナの譲歩しかないのであるが、それでは国連ですら憲章に反するというロシアの侵略が容認されることになる。大国の不条理は容認されることになる。
結局はプーチンの失脚以外に和平は起きない、停戦などありえない
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「ロシアの勝利か、人類の滅亡かしかない」とは核の脅しである

2023-02-10 | プーチン

プーチンの思想的拠り所と言われる、極右翼の思想家アレクサンドル・ドゥーギン が、ロシアのウクライナ侵略について、当初は短期間で終わると予測していたと述べている。キーウィの奪還と大統領のすげ替えが目的であったことを暗に示していた。
更に、「これはロシアの勝利か、人類の滅亡しかない。第三のシナリオは存在しない」と述べている。これはウクライナが攻勢になって、ロシアが撤退しなければなくなると、つまり戦闘で敗北が続けば、核兵器を使うぞ西側に脅しをかけているのである。あるいはプーチンに念を押しているのである。
もう二週間で、ロシアがウクライナに侵略をしてから一年になる。今日社会主義国は記念日が好きである。侵略記念日前後に攻勢をかける可能性が高い。それを目前にゼレンスキーは、アメリカに続きEU各国を飛びまわっている。戦車の支援はなんとか頂いた、戦闘機と弾薬をお願いししている。ロシアも武器製造に拍車をかけている
ウクライナは1991年からの領土を減らす気がない。そんな交渉は停戦案はないという。ロシアは議会で東部4州をロシア領土決めている。この二国が和平は無理としても、停戦すら合意点は難しいだろう。
程なくロシアが攻勢を仕掛けてくるであろが、西側からの支援でウクライナが春には反撃を強める押し戻すことが考えられる。あまりウクライナの攻勢が強いと、ロシアは核をチラつかせながら、この戦争は泥沼に入ることになる。下手をすれば数年は続くであろう。
ドゥーギンは、太陽のプーチンがいなくなってもプーチンはいくらでもいると述べている。この戦争を仲介できる人物も機関もない。プーチンはメルケルの引退を見計らいコメディアンが大統領になるの見て、侵略を開始した。メリケルにその可能性がったかも知れない。中国は不介入であるし、国連は機能していない。本来なら、平和国家日本の出番であるが、へいっを日本は放棄し、アメリカ支援に暇がない。
この戦争はプーチンが消えることでしか終結はない。プーチンが自ら撤退するか、テロルによるか、議会が下すかであるが、その可能性も少ない。
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プーチンはどこまで戦禍を拡大させるつもりか

2023-01-16 | プーチン

ウクライナ中部ドニプロペトロウスク州の当局者は、ロシア軍によってドニプロ市の9階建て集合住宅がミサイル攻撃され、死者が子ども3人を含む40人に上ったと発表した。行方不明者が30人以上いるようで大惨事である。民間施設爆撃でこれまでないない死者の数である。
ロシアは相も変わらず軍事施設であったと述べている。誤射だったのかと、好意的見解はどうも外れるようである。精度の低いかなり古いミサイルで、軍事施設を狙ったとしても、こんなことになるのである。あるいは意識して、民間人を狙ったとされても抗弁の使用がない。
それでもプーチンは止まることがない。あらtに40万人の徴兵に踏み切る可能性が増してきた。泥沼と言って良いだろう。
徴兵を嫌い脱ロシアした若者が、十分な訓練もなく、時代遅れの武器を持たされて、最前線にやられる。脱ロシアして悔いはないというのである。
ロシアは自前の武器と兵器を使うしかないが、それも底を尽き始めているのではないか。戦車がいい例である。最新の戦車の多くは破壊されてしまった。残るのはソビエト時代のものばかりでないかと言われている。ロシアの支援国はほとんどなく、イランのドローンと北朝鮮のミサイルやいくらかの兵士程度しかない。イランも北朝鮮も認めてはいないが。
代わってウクライナは、近隣西欧諸国から最新の戦車の供与が始まっている。使用方法の訓練が必要であろうが、地上戦では敵わなければ、ロシア領だと指さす大地を守り切れない。
そもそも、民間攻撃を繰り返してたとえこの戦争に勝利しても、戦勝された国民はロシアを敬愛する宗主国と崇めるはずがない。そんな誰にでもわかる理屈をプーチンは理解できな。
敗戦の白旗を彼が掲げるはずがないが、この戦争を終わらすことが出来る唯一の人物がプーチンである。最も望ましいのは、プーチンの失脚などによる退場である。ロシアに自浄能力があればの話である。
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延々と続くことになるロシアのウクライナ侵略戦争

2022-12-23 | プーチン

ウクライナのゼレンスキー大統領は20日にウクライナ東部の前線を訪れた後、ワシントンへ向かった。深夜に鉄道でポーランドへ入り米空軍機に乗り、北大西洋条約機構(NATO)の偵察機とF-15戦闘機が護衛していたとのことである。極秘作戦のようであったが、ゼレンスキーの訪米は極めて大きな実を持っている。
イギリスは、第二次世界大戦の参戦要請にワシントンに向かったチャーチルが、ローズベルトと会談したことに重さねあわせ、大歓迎している。ことはその時ほど単純ではないが、バイデンに加えて議会開催中の議員たちの前で、ゼレンスキーが演説したことは大きい。
これでロシアの戦勝あるいは有利な停戦条件は、なくなったと言って良い。停戦条件さえ有利に導くことも困難になったといえる。唯一の可能性、プーチンの失脚を除いて。
ゼレンスキーは、「大統領としての自分にとって、『公正な和平』とは譲歩ではない。ウクライナが領土と主権の明け渡しをのむ形では和平へのいかなる道筋も見いだせない。」と述べている。見慣れた陸軍の緑色のシャツに作業ズボンにブーツを 履いて、英語の演説も芸人上がりのゼレンスキーの演出も効果があったといえる。
ゼレンスキーの移動一つを見ても、少なくとも米英熱の入れようを見るだけで、プーチンは怒り心頭である。
少なくともこれで、短期の停戦や和平はなくなった。 この戦争が不幸なのは、仲介者(国もしくは団体など)がいないことである。正義も道理も必要かも知れないが、戦禍が収まることは大きな意味を持つことになる。なぜ人権などの観点から、少なくとも停戦へと動くベクトルがどこからも出てこないことは不幸なことである。それでいながら、兵器をまるで散財するかのように見える。軍事産業の微笑む姿が浮かぶ。
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ウクライナ原発の爆発事故はロシアの自作自演であろうが、日本は原発攻撃何も考えていないが

2022-11-21 | プーチン

IAEA(国際原子力機関)によると、ロシア軍が占拠するウクライナ中南部のザポリージャ原発で19日夜から20日朝にかけて12回以上の爆発があったとのことである。ロシアとウクライナはそれぞれ、相手からの攻撃だと非難している。建物や機器などが損傷したが、原発事故につながるような重大なものはなく、死傷者もなかったとIAEAは報じ、即時停戦を訴えている。
施設の大破も人的被害もない、何とも都合の良い爆発事故である。現在ウクライナは、ロシアのドローンとミサイルによる発電施設への攻撃で、これまでの供給電力が半分しか使えなくなっている。
ウクライナは、5、6号基の稼働継続を訴えている。ザホリージャ原発は現在でも3000名の職員が働いているが、ロシア兵は500名駐留している。ウクライナが攻撃するメリットは少ない。
冬を迎えザホリージャ原発を破壊するメリットもウクライナイには皆無である。被害のない爆発も不思議で、ウクライナの何キロも離れたところからそんな器用なことなどできるとは思えない。
参考になるのが、10月17日に起きたドイツへのロシアの天然ガス供給パイプライン、ノルドストリーム4本のうち3本が破壊されるという事件である。プーチンはポーランドがやったと言い、EU各国はロシアと非難している。
この事件で、敢えて考えると天然ガスの価格高騰を引き起こし、世界最大の天然ガス生産国のアメリカが金銭的に得をする。それは余りにもリスクが大きく、慎重なバイデンが選択するとは思えない。
翻って、ロシアには一時的な収入減になるであろうが、極めて大きな圧力をヨーロッパ諸国にかけることが出来るし、そもそもパイプラインの所在やバルト海を具に周知しているロシアが手を出しやすい。これまでの経緯から見て、戦術的にもプーチンなら選択することが誰もが思いつく。
ザホリージャ原発の攻撃はロシアが演じたもの考えるのが妥当であろう。この原発の爆発事故が起きれば、侵略前のロシア領土が汚染されることになる。
幾度かザホリージャ原発での爆発事故が起きてはいるが、軽微で原発建屋などはいずれも外されている。駐屯する軍隊なら可能なことである。
これほど原発は戦争下にあっては危険なものに代わる。日本の原発の安全保障は全く考えもしていない。小学生に頭を抱えて机の下に避難させるのなら、原発が攻撃された時の非難訓練をやるべきである。意味ないけど。
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仲介者のいない終わりのない不幸な戦争となったロシアのウクライナ侵略戦争

2022-11-05 | プーチン

底なしに広がるロシアとウクライナの戦争である。いまだに世界は、このロシアのウクライナ侵略戦争に呼称を付けていない。この戦争の特異性を示している。
8カ月を越えたが情報が錯綜して、私たちは正確な情報の評価を持っていない。我々は圧倒的に西側からの情報や評価が多く、ロシア側より脚色はされたと思われる反論、辻褄があわない言い分も少なくはない。
圧倒的にプーチンの国際法違反や人道的悪行が目立つが、原発内の事故やクリミア大橋の爆破はロシアにも言い分があるかに思える。
キーウィの侵略に失敗して転戦したロシアが、東部四州の占拠した経過につい
て、西側のメディアはほとんど黙していた。このことは、プーチンを活気づかせたに違いない。ところが旧首都のハリキュウの奪還、ウクライナの反転攻勢報道はこれに比べて大きすぎると思われる報道が続いている。戦果は思ったほど上がっていない。
不思議に思えるのが、ロシアのミサイルは枯渇しているというのであったが、クリミア大橋の破壊の報復にほぼ半数を打ち落とされても、プーチンはミサイルをうち続けている。イランにお願いしたドローンは機能して、ウクライナの発電施設などインフラを破壊している。宣戦布告していないのであるが、ロシアによる国際法に抵触する行為といえる。
俄か仕立てのロシア兵には技術も経験もモチベーションもなく、連戦連敗すると思われたが、意外と善戦しているようである。少なくとも四州はまだロシアの手の中いある。
汚い爆弾と言われる(プーチンが名付けた)放射性廃棄物をばら撒く爆弾をウクライナが用意していて、それをロシアがやったと主張するだろうというのである。お笑いであるがこれで、汚い爆弾が使われてもどっちがやったかわからなくなる。この類のことがこの戦争では無数に起きている。
経済制裁の効果は、ロシアのような貧国では思ったほどの効果が上がっては思えない。むしろ天然ガスを止められたEU諸国の方が大騒ぎとなっている。
プーチンはいくら落としても国内の支持率は高い。テロが起きない限り大統領の座を失うことはないだろう。
ウクライナを支援する西側は、支援疲れに陥っている。世界大戦のドイツや日本のように、敗戦という結果がこの戦争を終わらすことはない。休戦か停戦しかないが、どこかで手打ちをするしかないが、。第二次世界大戦後最大の戦争になったこの戦争には仲介者がいない。中国にはその気はないだろうし、トルコのエルドアンは役不足であるし、国連がどこまでやれるかもわからない。
ゼレンスキーとプーチンのメンツを立て言い分を聞き入れ、和平なり停戦にこぎつける仲介者の杭も人物も現在では見当たらない。それがこの戦争の最大の問題である。出口のない戦争はどこまでも続くのか。
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