そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

ロシアのウクライナ侵略は日本が起こした支那事変に酷似する

2022-10-20 | プーチン

プーチンの戦争といわれる、ロシアのウクライナ侵略戦争。当初はプーチンはベラルーシからウクライナの首都キーウィに入り、大統領をすげ変えロシアの傀儡国家とする予定であった。多分一月もかからないと踏んでいた。
ゼレンスキーの亡命先にアメリカを打診していた。弱小国家のお笑い芸の新人大統領は国外逃亡し、ポロシェンコを据える腹づもりだった。これを第一次世界大戦直前の、ニコライ2世のドイツ侵略に重ねる風潮がある。ドイツを軽く見てこっぴどい目にあったのであるが、国の気概や規模などまったくことなる。
今回のロシアのウクライナ侵略戦争は、日本が中国に仕掛けた日中戦争にそっくりである。盧溝橋事件を発端に、中国(支那)を軽く見た近衛文麿は中国をほんの少し懲らしめれば、中国は恐れをなして引っ込むであろうと判断した。暴支懲よう(ぼうしちょうよう)と、幼な子を懲らしめる感覚で侵攻した。
日本はこれを戦争とは呼ばずに、支那事変とよび中国に深く侵攻するのである。
明かな戦争を支那の”事変”と呼んだことは、プーチンが特別軍事行動といい続けているのも同じである。中国を軽く見ていたことも同じである。
簡単に中国は敗北宣言をすると思っていたが、首都を転じたり日本軍を大陸内部に誘い込んで徹底抗戦をした。日本軍は非人道的な行為、三光作戦(殺し尽くし・焼き尽くし・奪い尽くす )を南京などの戦地に繰り返した。
この日中戦争が、中国にやがてアメリカを敵にする結果になり、第二次世界大戦の敗北を早め、悲惨な結果になったのである。
プーチンのロシアもやがて、日本と同じ命運を辿ることになる。その兆候が少しづつ見え始めている。ミサイルをはじめとする武器弾薬が底をつき始め、イランや北朝鮮から調達する始末である。戦意高揚も芳しくなく徴兵をままならない。早期停戦以外にロシアに選択肢はないのであるが、プーチンではその判断ができないだろう。
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はかばかしくない戦況に苛立つプーチン戦争の愚行

2022-10-13 | プーチン
クリミア大橋が爆破されたが、これはロシア側の疑似攻撃という説がある。24時間以内にクリミア全土を攻撃したが、戦況が思わしくないロシアが本土攻撃の口実を自演したというのである。プーチンがよくやる手である。
しかし、ロシアのウクライナ侵略のクリミア半島の象徴であり、そればかりか軍事的にも経済的にも、極めて重要なインフラである。ロシアがプーチンにとって極めて象徴的なインフラを破壊するわけがない。口実に使うなら、もっと軽微なものを攻撃されたと選択するであろう。
それにこの日は、プーチンの70才の誕生日である。喜寿と呼ぶかどうかは解らないが、プーチンにとって節目となる日である。自演の爆破に相応しくはない日である。
ロシアが、ドローンまで駆使してウクライナ全土を素早くミサイル攻撃をできたということは、すっかり準備されていたということである。近々攻撃をするつもりであったといえる。
CNNは、英国の情報機関、政府通信本部(GCHQ)のフレミング長官は、ロシア政府は兵器が不足しつつあると指摘した、と報道している。しかも、ロシアが放ったミサイルの6割以上は迎撃されているというのである。
ロシア兵の死亡者は、ロシアは5千人というがゼレンスキーは7万人というが、西側の報道機関は3万人程度と、よくある数字遊びの典型といえる。少なくともロシアの発表の数倍の戦死者と投降者が出ていることは確かである。未訓練の兵士が多いこともあり、戦意が高揚しないことも大きい。
この戦争の出口はない。エルドアンの言うように、勝者のいない戦争となっている。出口戦略を見失っているのプーチンである。
この戦争は世界史に残る愚行と後世評価されることになるであろう。
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クリミア大橋を爆破されキレたプーチンがウクライナ全土を攻撃、これこそテロである

2022-10-11 | プーチン

何時かは起きるかとは思ってはいたが、クリミア大橋爆破が現実のものとなった。クリミア半島をプーチンが強権的にロシアに併合した2014年であるが、軍事に物流を大量に運ぶために2018年に橋は建設された。橋は僅か二年で完成する突貫工事である。翌年並走する鉄道も完成している。
ウクライナ併合がプーチンの最も大きな成果であるが、この橋はそれを担保するべくプーチンの最も重要なインフラであった。
橋の開通時には、プーチンは自らハンドルを握って、真っ先に走り抜けた。この橋を破壊すれば、どれほどの効果があるかはウクライナ人ならだれもが知っていたはずである。橋を破壊すればどれほどの反撃があるかと、手を出さないでいた。ロシアの警備も尋常でなかったはずである。数段のセキュリティーチェックがあったと思われえるが、それらをかいくぐられての爆破の悔しさもあるだろう。
案の定、激高したプーチンは首都をはじめとしてウクライナ全土をミサイル攻撃した。ただ84発放たれたミサイルは、4割は迎撃されている。ロシアのミサイルは底をつき始めているとの見方もある中、効率の悪い攻撃をしたものである。
クリミア大橋爆破は、プーチンの反応を予測している政権がやったとは思えない。攻撃するにしても最後の手段であろう。クリミアの反ロシア勢力が行ったと思われるが、爆破の方法も一つはっきりしない。タンクローリーが爆発したが、並走する列車にその被害が及んでいる。周到に計画された攻撃といえる
プーチンは、「ウクライナ政権のテロ行為」と断じているが、自らが行ったウクライナ全土への攻撃はテロではないのか。そもそもウクライナへの予告なしに攻撃する”特別軍事作戦”こそ、テロ行為でないのか。
この攻撃で、NATOとの関係がより厳しくなったといえる。プーチンに出口がなくなった。、当初から繰り返し、本ブログで主張しているようにこの戦争の終結は、プーチンの失脚以外に道はない。
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プーチンは失脚するタイミングを失った

2022-10-01 | プーチン
国連のゲテーレス議長が声を荒げた。「一つの国家が武力による威嚇、または武力行使により他国の領土を併合することは、国連憲章の原則および国際法の違反だ」と述べ、さらに「ロシアは国連安全保障理事会の常任理事国で、特に国連憲章を尊重する責任を共有している」と強くロシアを非難した。
侵略した土地で銃で脅し投票させる。兵士はもう1枚投票しろと投票用紙を差し出す。投票率は軒並み80%で併合希望は98%になるという。半分以上故郷を捨て避難している土地である。まるで18世紀の侵略者、ツアーのようにみえる。プーチンは歴史から何も学ぶことはない。
例え暴力的に占拠したところで、殺戮を繰り返した土地で統治はどうするのであろうか。新たな内戦の火種を残すだけである。
チェチェン人の半分を殺したり国外に追いやっての、新たなチェチェンの建設は大きな負担になったはずである。
今回併合を希望したとされる4州の戦況もままならない。そもそも兵士が集まらない。法律を強化しなんとか集めたところで、厳しい戦況である。俄か仕立ての厭戦気分のロシア兵は、勇猛果敢に戦うだろうか。
4州併合祝賀会も高揚感もなく、プーチンの支持率が10%も落ちている。といっても70%台ではあるが、一気に降下する可能性さえある。
4州の併合選挙は茶番であることをロシア人は気が付き始めている。ほぼ徴兵に近い部分動員令が国民をざわつかせている。多くの戦争がそうであるように、この戦争も為政者が国内向けに行った、戦力維持のための色が濃い。
ウクライナは、ヒトラーとスターリンという稀代の独裁者の虚偽と暴力に翻弄された地域である。
第二次世界大戦のレッテルを貼りあっても、もうナチもいなければスターリニストもなく、東西ドイツは壁をなくしソビエト連邦もなくなってしまった。しかしながら、多くの人に傷として残っているのも事実である。彼らをまとめていた民族主義は、逆作用として対立する。悲劇はプーチンという独裁者の存在と仲介者がいないことである。
しかし、どのよう悪態があっても戦争をする理由、侵略口実になるわけではない。プーチンはスターリンの悪霊の中にいるかに見える。

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プーチン用意した結末、三点セット、

2022-09-28 | プーチン
プチンは戦争終結に向け用意した三点セット。それは〇部分動員令 〇併合に向けた住民選挙 〇核の脅し、である。
これはプーチンの用意した最後の
〇部分動員令
部分動員令をかけて、兵士30万人を補充するとのことである。学生、病気や障がい者、51歳以上、子ども4人以上の大家族は外すとしているが、少数民族には適用されないようである。ブリアートやダゲスタンのようなチベット仏教うイスラム教のには関係なく徴兵に近い状態であるという。
更にはHIV要請の偽診断書や骨折サービスや指切りまで行われ動員を拒む人達が多いというのである。この4日間で26万人がロシア国外に脱出している。
動員対象は若者となるのであろうが、ネットから情報を得ている世代はこの戦争に大義がないことを知っている。大義ない戦争に厭戦気分の若者たちが動員されて、どのように銃を持ち戦うのだろうか。高齢者や少数民族の兵士は圧倒的に死者が多い。戦場での配置も関係あるのでないか。
大都市の若者たちは、動員反対のデモを行っている。すでに1500名の逮捕者も出ている。

〇併合に向けた住民投票
東部四州でロシア併合に向けての投票が行われている。茶番劇であるが、クリミアの手法を踏襲するのであろうが、プーチンは国内に向けてのパフォーマンスでしかない。併合賛成者は90%を上回るととのことである。銃の元、他国の強制で行われた投票に意味などない。

〇核の脅威
プーチンはウクライナ侵略直後、正確にはキーウィを占拠できなかった直後に、核の脅しを行った。ソ連時代のウクライナの核は、現ロシアが全て撤収した。その分ロシアが守るからという理屈である。しかしながら明かな侵略行為をしてしまっている。
ロシアは原子力発電所を占拠する暴挙に出て、ウクライナが攻撃してきたというのである。ウクライナは否定しているが、他国に侵略してきてロシアが言えることではない。ロシアは核を巧みに利用しているといえる。
プーチンは三度目の核の脅しをしている。NATOより優れた核を持っている。甘く見るなというのでろうが、プーチンなら追いつめられるとやりかねない。そうした危機感が漂う人物である。

例えロシアが30万人の急増兵士を戦地に送っても、時代遅れの銃や兵器を持たされて、十分な戦いが可能であるのか?そもそも動員をかけるのは、ロシアが戦果を挙げられない結果でないか。
一般に侵略者(攻撃側)は守る側に倍する兵力が求められる。侵略地でウクライナの攻撃を受ける立場になると、ロシアは守り切る兵力が及ばないのではないか。
この後に及んでもロシア連戦連勝説を唱えるロシアを支持する贔屓の人たちがいる。どう見てもロシアに理があるとは見えないが、大義を欠き、ソ連時代の旧式兵器で、ウクライナの10倍になろうかと思われる戦死者を抱え、政権内には反プーチンの芽すら生まれている。プーチンのできることは、即時撤兵しかないと思われる。
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ロシアは戦況の悪化を重ねるてもプーチンは敗北を認めず核の脅しと更なる戦闘拡大へ

2022-09-23 | プーチン

プーチンが何のためにウクライナ侵略を始めたかいまだに良く判っていない。ロシア支持派であってもプーチンの侵略理由は幅があり定かではない。
ウクライナ東部ルバンシク・ドネツク地域などのロシア人が、ウクライナに虐殺されている。ネオナチの極右翼がロシア人を大量虐殺しているとものべている。
大量虐殺の事実は確認されていないが、今回ウクライナが巻き返して勝利したハリキュー地域では、大量に虐殺されたロシア人が見つかっている。
プーチンは首都キーウィに最も近い、ベラルーシーから攻め入った。これで新米のコメディアンの大統領は一目散にアメリカに逃れ、首都を落とすことができると考えたに違いない思惑はすっかり外れ、兵士はままならない戦況の下で、民間人を無差別に殺害し略奪を行った。短期の戦闘を予測していたプーチンにとって大誤算である。戦線を東部に集中したが、ハリキュウ地域を兌換されて、情勢は一気にロシアにとって不利になった。
戦場の情報は錯綜するものであるが、ロシア支持派の戦況判断は数カ月すると、全く逆のことが起きていることが多い。
今回のハリキュウ地区のウクライナ軍の勝利と、戦意を失くし敗走するロシア軍の姿が本物であることを、プーチンの予備役招集で確信した。
プーチンが予備役を招集しただけではなく、囚人に恩赦を条件に募る一方、戦線離脱者や懲役の忌避者に対し厳罰を科す刑法の修正も行っている。予備役は30万人になる見込みのことである。これは部分的動員であると、プーチンは部分的を強調する。明らかにロシアは間接的に戦況の悪化を認めている。
大都市では戦争反対のデモをうけ1500人も逮捕している。国外脱出者が激増している。これまでの抗議デモと違い予備役としての戦場に送られる危機を抱いてのものといえる。
もう一つ東部の四州で住民投票を行うようである。ロシア併合を国民が希望したとしてこれまでの戦闘行為を、ロシア本土への攻撃とするためである。
プーチンは今回の侵略戦争を、”特別軍事行動”と呼んでいる。宣戦布告をしていない以上勝利も敗北もない。プーチンには撤退の意思もないようである。その焦りか、NATOへの牽制か核兵器の使用を再再度口にしたのである。
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ゴルバチョフを理解できなかったロシアの不幸

2022-09-01 | プーチン

ソ連最後の指導者だったミハイル・ゴルバチョフ元大統領が、8月30日モスクワで死去した。91歳だった。
ゴルバチョフは西側では冷戦を終わらせたと政治家と前向きに評価されるが、ロシア地域ではソビエト連邦を崩壊さ経済を最悪にした人物として悪評に包まれている。下野した後に大統領選挙に出てはみたが、1%に満たない得票であった。
ゴルバチョフは異例の若さで共産党書記長に就くと行き詰まる体制の打開に、ペレストロイカ(情報公開)とグラシノチス(情報公開)を打ち出し、社会主義体制下の計画経済の否定につながるも言える政策を打ち出した。
どこの国営農場(コルフォーズ)でも毎年上げる報告は豊作である。計画を上回る収穫しか報告に上がっては来ない。それらは国に積み上げられた数字と突合することないのである。
部署の管理責任者の共産党員が、実績を落とさないため、出世のために虚偽の報告書を上げる自己保全の結果である。やがて彼らが出世して報告について内実を知りながら、作られた”豊作”を受け入れる。こうした積み上げで国が衰退していくのである。ゴルバチョフはこれに激怒し、ペレストロイカを打ち出した。
グラスノチスはチェルノが、数日間の隠ぺい後に西側から知らされ、届く情報の貧相さからゴルバチョフが、打ち出したものである。
そして、膠着していたアフガニスタン侵略であるが、情報を公開することでさっさとゴルバチョフは兵士を引き上げさせた。この二つの対外的にも見える、ゴルバチョフの対応でソ連は崩壊した。情報を公開せず旧態とした体制維持を支えていたのが、KGB(ソ連安全保障委員会)である。国家権力のトップが書記長であることでも見られるように、ソ連は情報管理あるいは情報操作をすることで国家体制を築き維持した国家である。民主主義の原則である情報公開などは、体制としてはロシア人は受け入れることができなかったのであろう。
やがてKGB出身のプーチンが政権の座に就く。プーチンは石油や天然ガスを国有化し、裏社会や特権階級を作り上げ経済を立て直す。
結局は、ロシアは情報は権力が握り、特権階級に利権を与え、都会が潤い地方を疲弊させる体制を作り上げた。これはかなスケールは比較にならないほど小さいが、安倍晋三がやってきたこととほぼ重ねることができる。
プーチンはペレストロイカ(情報公開)とグラシノチス(情報公開)を否定することで、スターリンを越えようとする長期政権を維持するのである。
二年前にゴルバチョフは、プーチンの作り上げた現体制を憂いていた。今年のウクライナ侵略にも異を唱えていた。
ノーベル平和賞も西側の評価であり、ロシアはゴルバチョフを理解できなかったのである。人権も平和もプーチンは無縁のものででしかなかった。
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ロシアが侵略した地方の少数民族を最前線に送って、大ロシア民族の誇りもないだろう

2022-07-27 | プーチン
プーチンはウクライナ侵略を、大ロシアの再現を理由に掲げている。ロシアとベラルーシとウクライナは同じ民族で統一するとし、実質支配下に置くとのことである。
しかし、どうやら最前線で戦っているのは、少数民族や僻地地方の所得の低い人たちのようである。上図は松原氏の1930から失敬した戦死者と所得の関係を表にものであるが、所得が高い層の人達はほとんど死んでいない。
人口100万人のブリアート共和国では217人、人口250万人のダゲスタン共和国では236人も亡くなっている。これに比して人口1200万人のモスクワではたった11人である。何よりも所得が低い層の人たちは、圧倒的にに死者数が多い。この表には含まれていないとのことであるが、チェチェン共和国では最も死者が多いとのことである。
何のことはない、プーチンはロシアが侵略した地域の民族を最前線に送っているのである。戦死した場合の保障は収入に比例して支払われるようで、貧困層が死んでくれた方が国にとっては有難い。上の表ではモスクワは3倍も支払われている。戦死者がいくら増えても補償金も少ないし、少数民族で政治力が弱いから問題が大きくならない。
そして、兵士が足らなくなり地方では盛んに兵役に就くように、運動が盛んである。ロシア人地域では何の動きもないが、地方では兵士を募集している。最近は囚人も兵士を募集が及んでいる。
プーチンにはロシア人の誇りすらないといえる。
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そもそもロシアはウクライナを攻撃する倫理的根拠があるのか?

2022-07-19 | プーチン

当然のようにロシアのミサイルが飛んできて、ウクライナの町を攻撃し黒煙が上がる映像が間断なく流される。まるで日常の出来事のように、ウクライナの人達が逃げ惑い涙する。5カ月にもならんとし、我々は見慣れてしまっていないか。
そもそもロシアはウクライナの人々の命や人権や財産や資源を、奪い破壊する権利があるのか!
プーチンは平然と、内陸の民間施設を爆破して、それが軍事施設であるからと、当然のようにミサイル攻撃の正当性を理由を述べる。それがマーケットや倉庫だったりすることの方が多いが、たとそれがロシアの主張する軍事施設であっても、ロシアにそれを破壊する権利があるのか。日本国内ですら、軍事施設として利用していたから擁護する人たちもいる。ウクライナ側にしてみれば、民間施設を装って防御に回るのも当然のことと言える。
たとえその地を暴力的に奪い占領したところで、ロシアは憎しみが残った人々を治めることができるのであろうか?平定することが可能なのだろうか?
前世紀まで行われた戦争は、領土や資源を奪って戦争にかけた経費を埋めることができた。あるいは賠償金を請求して、戦争経費を賄えたものである。しかし現在は戦争の実態もブチャのように映像として残り摘発され、世界に流される。侵略者のロシアは虚偽の映像である、ウクライナのネオナチによる演出された殺害と、明らかに虚偽の言訳を流す。都合の悪い情報は国内に流さない。統制によって国内を情報過疎にすることは、ロシアも悪行であることを理解しているからに他ならない。
人類は幾万年にもわたって、この愚行を繰り返してきた。21世紀なれば発達した科学によって、人々は平和に暮らすと幼い頃信じていた。
ロシアはプーチンは戦争の結果を、侵略後の世界を想うことなく、いつまで侵略を進めるのであろうか?侵略に成功したところで、国外に917万人も脱出している。単純に経済復興すらかなうことないだろうし、賠償金だっては要求できないし、インフラを破壊して占領したところで、ロシアはこの地で何をするというのであるか。
単なる偉大なるロシア民族の沽券を守るのであれば、そんな民族意識はなくした方がよっぽど未来は明るくなる。
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和平案の出てこない妙、この戦争のもう一つの不幸

2022-07-06 | プーチン

世界中が憂えているロシア・ウクライナ戦争である。西側は懸命にウクライナを支援する。ウクライナは武器が足らないと、ゼレンスキーはあらゆる機会、考えられる全ての手段を用いて訴える。
ロシアのウクライナ侵略から一月経った頃に和平案が浮上した。半月もあれば首都キーウィを落とせると呼んでいたプーチンはウクライナの中立化、非ナチ化、非軍事化を条件にした。
これに対して、理不尽な侵略を受け首都侵攻するロシアを退け勢いづくゼレンスキーは、即時停戦とロシア軍の撤退とクリミア返還を条件にした。プーチンが絶対飲めない条件である。ロシアの不条理な侵略にゼレンスキーは西側の支援で譲らないし、プーチンはなおさらである。仲介する国も団体もない。
いくら西側が支援したところで、戦力の差は15倍ある。ロシアは当初のキーウィを諦め東部二州と旧首都の占領に切り替えて、甚大な被害を受けながらも最低条件をクリアーしそうである。
最近になって報道は一斉に、西側諸国の”ウクライナ疲れ”とか”支援疲れ”などと言い出すようになった。膠着状態に近いといえる。それでも戦いは続き、死者は増え戦費は嵩む。ロシアに至っては、経済制裁のボディーブローがそろそろ効きはじめている。ウクライナは現在の被害の復興に、国家予算の3割にもなり日本円で30兆円かかると試算している。
通常なら和平案が出てきそうであるが、3月末から半月交渉したが、消えてなくなってしまった。ウクライナの代表者たちが不明の毒を盛られたと訴えている。真贋のほどは不明である。
ウクライナ支援の西側の徹底抗戦の正義派と和平派は各国に差はあるが、和平派の方が若干多いように見える。
アメリカは兵器販売の大口を失くない。武器は大量に提供するが、血を流すのはお前たちだというのである。和平にバイデンは全く興味がない。この戦争はアメリカにとって願ってもないロシアの弱体化に加えて、大きなビジネスチャンスでもある。
和平に取り組むおせっかいな国や団体もいないことが、この戦争のもう一つの不幸である。
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ロシアの優位性を主張し続ける限り和平の道は程遠い

2022-06-18 | プーチン

プーチンがウクライナのEU加盟を容認発言をした。軍事同盟のNATOと異なり、経済的つながりのEUならいいだろうということである。プーチンは軟化したのだろうか、それともウクライナ侵略にてこずっている焦りなのか?とはいってもEUに加入するということは、より一層西側とのつながりを強くすることになる。
外に向けては相当突っ張っているが、ウクライナ侵略が大きな経済負担になってきていることを、プーチンは認めざるを得なくなっているのであろう。
一説では毎日1兆円の経費が掛かるということではあるが、今を乗り越えられたとしても、ロシアは経済回復に20年の時間を要するであろう。実際はそれ以上か、経済制裁によって回復不能なのかもしれない。
親ロシア派の人ですら、ウクライナが声をかければロシアは和平に乗ってくると分析している。戦争は勝利することが目的である。現代の紛争や戦争はどちらかの一方的な勝利はまずない。そこで和平交渉となるのであるが、どちらかの勝利ということはなく、双方負けなかったという落としどころを見つけ出して、和平といういわばヤクザの手打ちが行われる。
プーチンは勝利ラインを東部の占拠に落とした。ゼレンスキーにとってはこれすら認めることの出来ないことである。さらに加えて、クリミアの奪還も口にするようになっている。
親ロシア派の評論家たちは、和平のハードルを高くしたゼレンスキーに戦争責任を押し付けている。今交渉すれば死者を増やさなくて済むというのである。国家総動員をかけ、西側諸国から強力な儀軍事支援を受けているゼレンスキーが認めるわけがない。
ロシア・ウクライナ戦争の泥沼化は当分続くであろうが、結局はロシアが撤退しなければ収まることはないだろう。軍事的な制圧を行っても、侵略地の維持継続には膨大な経費が掛かるし、西側の経済制裁は止まないだろう。
ロシア軍が制圧したマリウポリの町の民家や集合住宅の、ほぼ9割が破壊されている。国連は住民は子ども70人を含む1,348人死亡したとされるが、実際は数千人に及んでいるという。幾人もの死者が路上に放棄されたりしたままである。こんな状態を軍事制圧ではあるだろうが、占領地にしたとか、請われた軍事侵攻などと言えるのだろうか。
折角のミンクス合意が履行されなかったのを、何処もウクライナとロシア両国を咎めもしなかった。本来なら国連が仲介するべきであるが、代わるべき組織や国家がどこにも存在しないことが不幸を大きくさせたといえる。
ウクライナに対してプーチンは、国家としての独立性を認めなかった、従属国家としての押し付けがある限り軍事制圧しても意味がない。
結局はどんな形にせよロシアの撤兵がなければ、和平か和平もどきしか戦争は止められないだろう。
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ロシアの敗北は決定的であるが、どのようなでぐ一戦略をロシアが選択するかである

2022-06-01 | プーチン

戦争に勝者はいないと言われるが、ロシア・ウクライナ戦争は少なくともロシアに勝利はもたらさないだろう。プーチンも勝利ラインをうんと下げ、今では東部二州の完全制圧としている。ウクライナはロシア軍の完全撤退とクリミアの奪還、それに賠償を掲げている。
この戦争の出口は和平派(独・仏・伊など)と、徹底的に叩き賠償をさせる強硬派(英国・ポーランド・バルト三国など)に分かれている。
もう一つの出口がプーチン政権の崩壊である。実際に政権内や一般国民などに不平の声が聞こえるようになってきている。それはロシア軍内でも起きているようであるし、指揮官が狙われているロシア軍内の指揮系統も、スムーズにいっていない。政権の崩壊、プーチンの失脚も現実的に起こりうる。その場合でも、戦後の混乱を危惧する和平派と、復活ないようにとする強硬派のせめぎあいあはあるだろう。
和平派には第一次世界大戦でドイツに過大な賠償金を求めた結果、ドイツに被害論が台頭しナチの台頭の原因になったという教訓がある。強硬派は、ロシアが再度周辺国を侵略しない教訓を植え付け、残しておきたいという思いが強い。
勝利ラインを下げたロシアは、東部二州に戦力を集中し今のところこれが功を奏しているといえる。しかしそれも、戦局を長引かせるだけでしかない。
EUが経済制裁の第6弾を出した。石油の船の輸入を禁じたのである。ロシア財政のほぼ半分はエネルギー権益で得られるもので、7.2兆円にもなっている。その半分がEUに向けた天然ガスであるが、これを背景にEUは動かないと読んだプーチンの誤算はさらに大きくなった。
戦局が長引くと経済制裁は大きく効いてくる。ゼレンスキーは経済制裁は目に見えないと、苛立つが半年もたてば相当な効果がみられることになる。ロシアは経済的にも国民心理的にも戦争の継続が困難になるだろう。
そこで上記の、3通りの出口(ロシアの敗北)のどれかが選択されることになるだろう。

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プーチンの侵略はジョージアとチェチェンを誰も咎めなかったからである

2022-05-29 | プーチン

13年前のNHKスペシャル番組を見た。当時を思い出したりしたが、プーチンのロシアはジョージア(グルジア)侵攻とそれに先立つ隣国のチェチェンを、武力的に平定したことが、プーチンに変な自信を持たせたことが、クリミアそしてウクライナ本土への侵略をさせたことに今更気付くのである。
ジョージアにいわれない因縁をつけて、南オセチア自治州にコーカサス山脈を越えて侵攻した。南オセチアの住民には、ロシア人パスポートを無原則的に配布押し付ける。同様にアブハジアとアジャラも事実上ロシアの支配下に置く。
大ロシアの回顧をさせたのが、ソ連崩壊後の経済を立て直した、プーチンの国家資本主義である。金がプーチンを増長させたのである。民間に払い下げた国営企業を選別して事実上支配下に置いたことで、リーマンショックの影響をほとんど受けなかった。これは中国にも似たことが言えるが、国家資本主義の強みではある。
順調に経済成長したロシアは、2014年の増長してウクライナの内政干渉したことと、クリミア半島の武力的に獲得したことが影を落とす。今回のウクライナ侵略は更に決定的になるだろう。経済的ダメージは、いくら伸ばしたとしてもプーチンの任期を超えて続くことになる。
民族的な結束を国民に訴える時には、背景に危機的要因がるときに効力を持つが、プーチンのように金が余っているから帝政ロシア時代へのノスタルジーで侵略するなら、勝利以外には支える要因などない。
一次的な勝利で制圧したところで、継続的な支配ができるわけでもない。すでに制圧地域の復興計画をロシアは示しているが、自分たちが他国に侵略して破壊しておきながら、そこを復興するとはどういうことを誰が理解できるというのであろう。
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世界の食料事情を一変させたロシアのウクライナ侵略、食料の未来も奪うプーチン

2022-05-20 | プーチン

ロシアのウクライナ侵略を正当化する人たちがいるが、ウクライナの人の悲惨な殺戮と、ロシアの無謀で非人道行為は許されるものではない。プーチンやロシアの立場はどうであっても、殺人行為、侵略行為、破壊行為、略奪行為は許されるものではない。
ウクライナは食糧輸出国である。とりわけ中東とアフリカは黒海から輸出される小麦に大きく食料を依存している。100%ウクライナに依存するひまわりの食用油は、調理用に欠かすことができない。
それらの輸出がロシアの侵略で港が封鎖されできなくなってしまっている。プーチンは侵略理由をいくつも掲げていたが、その理由の多くは出鱈目であったが、中東やアフリカの人達から食料を奪う結果になっていることへの言及はない。
ロシアは港を封鎖しただけではない。侵略地域の小麦を大量に略奪し、ロシアに持ち帰っているとウクライナは報道している。4000万トンというから相当な量で、眉唾の所があるが量はどうでも、ロシアは侵略にかこつけて泥棒をしているのである。盗人である。

それより深刻なのは、、ウクライナ北東部ハルキウにある「シードバンク」(種子銀行)がロシアの爆撃によって破壊されたということである。シードバンクとは、植物などの種子の遺伝資源を収集・保管する施設である。ウクライナのシードバンクは世界最大規模のひとつで、16万種以上のタネを保管していたと言われている。この種はこれからの人類にとっての大きな資源になるはずであった。(下図)
これを報道したのが、ロシアの反政府系調査報道サイト「ザ・インサイダー」であるということで、可成り信ぴょう性も高い。
ウクライナ国立科学アカデミーの主任研究員は「現代では復元できない数百年前のタネも含め、何万ものサンプルが灰になった」と発言、「悲しいかな、ヒトラー政権下のドイツでさえ、ウクライナを占領している時に、このコレクションを破壊しようとはしなかった。むしろ保存に努めたぐらいだ」などと述べている。これは人類の共通財産であったはずである。
ロシアは意図的にシードバンクを狙ったのか、たまたま爆撃してしまったのかは定かではないが、悪質な攻撃であることは否定できない。
プーチンは深刻な現在の食料問題を引き起こしたばかりでなく、食料の未来をも奪ったのである。

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和平交渉を中止したウクライナ、それを受けロシアは敗北をどこで認めるか

2022-05-18 | プーチン

ロシアはようやくマウリポリの鉄工所を制圧した。制圧したと発表して二週間にもなる。地下にとどまっていた230人の兵士を引き出し、ウクライナもこれを認めている。
しかし、ロシアはこの辺りの戦闘に余りにも時間と兵力を投入しすぎたのであろう。おかげでハリキュウ辺りでの戦況はウクライナの攻勢が続いている。
オランダのオリックスが発表(上図:BS-TBS報道1930)した兵器などの損失は、ロシアの深刻戦況を示している。ウクライナに比してロシアは航空機で2.6倍、戦車で4.2倍車両で3.3倍の損失がおきている。ウクライナの得意な兵站での戦いに至っては、14倍の損失にもなっている。
破壊された洗車には、半導体不足で洗濯機や冷蔵庫用のものが使われていた。ロシアは単独で戦車を生産できないが、ロシア最大の工場も生産停止の状況である。
ロシアの兵器は失う消耗戦となっているが、ウクライナはこれから更なる戦力増強が行われることになる。兵力は夏ごろには大きく逆転することになると言われているが、早まる公算が大きい。
一般に侵略する側はされる側の倍以上の戦力が必要とされる。当初は10倍を超す戦力をロシアは誇っていた。プーチンも大きな自信があったと思われる。首都を占拠し2014年選挙で当選し直後に失脚した、ポロシェンコを大統領に据える腹積もりだったが、画餅に終わっている。ロシアは社会体制が代わっても、戦争が下手である。
ゼレンスキーは和平交渉を打ち切った。これでプーチンは落としどころを失くしてしまった。物理的敗戦しか彼には残っていない。めぼしい仲介者が見当たらない。少なくとも今年いっぱいは白旗を上げることができないだ追う。
戦争が長引くと喜ぶのはアメリカである。アメリカの軍事産業は大喜びとなるだろうし、日本の安倍晋三のような極右翼は、戦時最中に参議院選挙を迎えホクホクである。
プーチンには面子を捨てて君主になれるチャンスが残されている。
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