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報道では百田の発言ばかりがターゲットになっているが、参加者の議員の方からも暴論が噴出している。大西英男「マスコミを懲らしめるには広告収入をなくすのが一番」とか井上貴博「テレビのスポンサーにならない、これが一番」とか長尾敬「沖縄の特殊なメディア構造をつくってしまったのは、戦後保守の堕落だった。沖縄のメディアは左翼に乗っ取られている」等の発言の煽られて百田が発言の暴走がさらに進んだのである。安倍は党の非公式の会合だと責任逃れをやっているが、自民党議員からの発言も極めて不適切といえる。
同日に開催予定だった、自民党内の比較的穏健派といわれる宏池会を中心とした若手議員の勉強会は、党が認めなかった。講師は解釈改憲は止めて、改憲を国民に示して軍隊を持ってからやるべきと主張している、小林ヨシノリであった。
名指しで攻撃を受けた、沖縄タイムスと琉球新聞が共同声明を出している。メディアにこれほど強く共同声明を出させる結果になったことを、与党は重く受け止めなければならない。
26日午後の衆院平和安全法制特別委員会で、民主党の辻元委員がこの勉強会のことについて質問に立った。安倍晋三は、外に出すつもりでしゃべっていない、民間人の発言に責任を持っていない、などと弁明した。更に自民党は言論の自由を支持しているとまで述べている。安倍晋三は故中川昭一と共に、NHKに慰安婦報道について圧力を掛けに直接抗議に行っている。NHKに会長をはじめとして、今回の百田等のお友達を委員に送り込んでいる。主要メディアの責任者との会食も欠かさず行われている。報道に対するあからさまな圧力をかけることは、かなり前からお好きなようである。
百田尚樹は、安倍晋三が政権に復帰するべきといち早く支持をしている。最も早かった人物である。そのお礼にNHKの経営委員に推薦している。上記のような本まで出版している。とても仲の良いお友達である。会談では今までに最も気の合う人物だと評価している。
事実これまでの両者の発言を比較してみても、多くのことが重なるのである。首相に就いて立場上発言できないことがある安倍晋三であるが、民間人の百田にはそれがないだけである。
最も共通するのが「異論排除の体質」であると言える。これは多くの右翼の人たちの特徴ともいえる。異論者に対して、罵倒することが心地良いのであろう。やがてヘイトに突き進むことも珍しくない。
この異論排除は、安倍晋三が頻繁に使う手である。お友達を閣僚に招へいしたり、専門委員に任命したり、党内の主要ポストに就けたりと、不釣り合いなポストであろうがお構いなしなので、何かと問題を起こしている。異論や少数意見に耳を貸すことは民主主義の基本である。国会で責任者に選ばれたことを根拠に異論を排除する安倍晋三は、これが解っていない。本音は百田のように、民間人で自由に発言出来る彼が羨ましいのであろう。