そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

まるで独裁国家の領袖演説を倣うかのような国会の光景

2016-09-26 | 安倍晋三
今日から臨時国会が始まった。安倍晋三は初心声明演説で自党の議員の起立を促し、20秒間も拍手させたのである。お仲間の大森議長が制止する始末である。まるで中国や北朝鮮やソビエトの最高権力者の演説のようである。言論の府として異様な光景である。
自民党はこれだけ悪態をつき、無法なごり押しをしてきた安倍晋三に、総裁選に対立候補すら立てることができないほどファッショ化している。
日本会議を踏み絵にして思想の一本化をやってきた安倍晋三の成果である。自民党が良くも悪くも、多様性をもった柔軟性のある政党であったことが、すでに過去のものになってしまった。全体主義化したこの政党の中には、かつての宏池会のような護憲リベラルは消え失せ、立憲主義すら放棄した。
起立拍手を促した場面は、自衛隊が日常的に活動することへ敬意を払おうというもので、明らかに海外派兵を見込んだものと言える。すでに行き詰っている、安倍の経済政策をてこにした「未来」を8回も連呼したのである。この国の拡大社会の終焉ははっきりしている。そうして現実を踏まえるべきであるが、兵器開発や海外派兵の威勢の良い言葉だけで、この国を鼓舞する時代は終わているといえる。
すでにアメリカが及び腰で行く先が不透明なTPPであるが、後発加入でありながら譲歩に譲歩を重ねて巨大な亡霊と化した交渉を推進を担おうというのである。もうすでに破壊してしまった憲法についても、今更改正もないだろう。これ以上はほとんど臨戦態勢にでもしようというのであろうか。そのためには、ソ連や中国や独のナチがやったような独裁体制が必要になるのである。
独裁はファシズムとして登場するのではない。決断できる政党を誇示し、海外の国々の恐怖を煽り危機を生み出す背景にして、次第に大きくなるのである。
それを覆い隠すための、ファシズム化を思わせる起立拍手の強制である。
コメント (1)
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