そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

8年経ってやっとデブリを見つけた、この先どうするの

2019-02-18 | 原発と再生可能エネルギー

事故から8年経とうとする今ごろになってようやく、福島原発2号機でデブリと思える物体に到着した。政治家は今すぐやりますとか、すぐにでも廃炉に取り組むようなこと言っているが、現実には8年も経ってようやく原子炉枠の底部に至ったのである。
このデブリを取り出すことにはなるだろうが、取り出すだけで50年はかかるだろう。50年とは半世紀で、戦争が終わって平成の半ばまで至る長さである。取り出してもその処分先など何も決まっていない。
除染と称して、汚染地域の土壌を削って集めてはいるが、これとて中間貯蔵施設でしかない。行く先はないのである。
放射能の減衰時間は人の寿命に比べて極めて長い。人が管理するには余りにも無謀といえる。なのに、経団連の会長だったかが、原発相稼働ではだめでどんどん作りましょうと発言している。石坂浩二にも再稼働発言をさせている。

更に外貨獲得にと海外への売り込みを、安倍晋三はゴーサインを出している。アメリカでの開発に失敗した、東芝であるが7000億円を超える赤字を出してさらに会社を傾けた。インドでは現地の人々の反対を受け、ベトナムでもトルコでもイギリスでもとん挫した。要するに海外は何処も原発を作ることができなかったのである。原発政策の失敗だけでなく、安倍外交の失敗である。
なのに自民党はまだお題目のように、ベースロード電源と言い続け再稼働への道を開くのであるか。

羅臼港

春誓い羅臼港