
横浜海上保安部は、小笠原諸島周辺の日本の排他的経済水域で航行していた中国漁船の船長が、立ち入り検査に応じなかったとして逮捕した。サンゴの密漁をしていたとのことである。
まるで鬼の首を取ったように政府お抱え誌が報道する。この不法密漁船の拿捕は徒然であるが、中国船の侵犯をことさら大きく取り上げているには政治的意図である。
私は日本で、もっと具体的に広くサンゴを破壊しているところを知っている。”辺野古”である。大浦湾の河口周辺は深く多様なサンゴが狭いところに集まっている。昆虫や草花にも固有種など貴重な自然をそれらが証言してくれている。
其処のサンゴを、国家権力が非民主主義の手続きで民意を無視した、強硬な埋め立てが行われている。愚かな政府の、馬鹿の一つ覚えのようなお題目、「普天間の危険除去」と唱えながら真っ赤で無機質な土砂を、地球温暖化防止にCO2を固定してくれるサンゴの上に流し込んでいる。誰が見ても無残なサンゴ破壊といえる。
ジュゴンは安倍晋三の蛮行に飽きれて、何処かに逃げてしまっている。アメリカ大使のお嬢様が鯨の保護訴えてたが、ジュゴンには無関心なようである。ジュゴンは植物性の食物連鎖の頂点にいる。ジュゴンの存在はサンゴ共々環境保護の象徴である。
中国人の密猟を報道するのも結構であるが、サンゴを守る気概があるなら辺野古の環境破壊をもっと訴えるべきである。
