ウクライナ全土に及ぶ攻撃をしても、それでもロシアの侵略、殺戮を正当化する人たちがいる。報道はほぼ一方的にプーチンの悪行を非難している。世界の何処もロシア軍を歓迎するウクライナ国民を見つけることができない。
ソ連崩壊直後の1994年のブタペスト覚書を声高に出だすところもないし、ミンクス合意だってロシアを擁護していない。
日本にもプーチン支持者が多くいるしネットでも、お前ら知らないの発言も多くある。本ブログにもそうした書き込みがある。国外に避難した人数があり得ない人数だとかいうのもそうである。こうした場合、被害者側の示す数字を優先するのはあって然るべきである。ポーランドやルーマニアのロシア人が、プーチン反対のデモをする。上の画像はスイスであるが、世界中ロシア支持のデモなど起きていない。ロシアでさえ尚更である。
2年前に結婚してロシアに住む友人から不安のメールが来るが、一昨日からそれも遮断されたようである。年金をロシアで受けているが、それもできないでいるし。ロシアが一体何をしているか、事実確認が国内の情報ではできないというのである。
ロシアに言い分があるとしても、人を殺すことはないだろう、病院を砲撃することはないだろう、原発を占拠する必要は何処にある、東部の独立を認めたとしても全土を空爆することはないだろう、同じ民族の同胞なら尚更である。
プーチンの主張は破たんしている。
昨日の報道特集で、金平キャスターが西側報道では初めての、ベラルーシのルカシェンコ大統領へのインタビューが放映された。ロシアのウクライナへの侵略戦争に参戦はしない、プーチンは受け入れ可能な申し入れをしているから、ゼレンスキーが署名すればその日の夕方には戦争は終わると言ったりと、重要なことを引き出している。
2年前にどう見ても負けそうな大統領選に、プーチンさえ羨む80%の支持で当選し27年の独裁政権を維持している。対立候補を逮捕したが代わって立候補した奥さんのチハヤスカヤさんは、身の危険を感じリトアニアに亡命中である。彼女の言葉、「自由と民主主義が独裁者によって奪われた」は正しい。彼女のルカシェンコが大統領になったから、ウクライナ侵略を決断したのでないかという言葉も重い。
身勝手な言い分を並べるルカシェンコであるが一つ正しいことを言った。「ソ連の崩壊が間違っていた。ソ連が崩壊したことで、アメリカ一極となって世界のバランスが崩れた」というのである。アフガンもイラクも今日のウクライナ以上の殺戮が展開された事実は、ルカシェンコの言う通りである。だからといってロシアの侵略は擁護されるとはならないのである。