立憲民主党の小西洋之氏は、毎週開催する衆議院憲法審査会を「サルのやることだ」と発言した。これは公式発言でもないし、あながち間違ってもいない。政治の場で非難することなど良くあることである。記者相手に呟いたことで、ジャブ以前のフェイントである。その場で否定したがどこからか広がったようである。当初は報道した放送局を訴えるとまで言っていたが、失言だと述べて謝罪もしている。集団的自衛権行使容認についての論語を、なおざりにされたことへの不満から出た言葉のようである。
自民党はここぞとばかり攻撃する。サルとは何だ!というのであろうが、高市早苗から「捏造」発言を引き出した憎き議員である。岸田の失政を隠す作用があったとはいえ、伸び盛りの議員は叩いておきたいのであろう、一斉に火が付いた。小西の報道への抗議を公平報道を損なうものだとま言い出している。
「党として謝罪したい。党の見解とは異なる」と31日、参院憲法審査会の野党筆頭幹事から外された。 参議院筆頭幹事からも外すと、泉健太立憲民主党の代表が発表した。
なんとまぁ、与党の顔色を伺う哀れな野党第一党の党首といえる。維新の会が、自民党を代弁するように、小西を外さなければ協力しないという脅しにも応えた形である。
野党第一党の立憲民主のオドオドした姿は情けない限りである。当分自民党政権は安泰であろう。