昨日(4月29日)岸田文雄は、東京で行われた第94回メーデー中央大会に出席した。総理の出席は9年ぶりである。岸田は賃上げなどを通じて連合の抱き込みにかかっている。この構図はいかにもおかしく、適当な表現はどうかわからないが、この二つの団体の同席は利益相反である。
そもそも賃上げについて、政権側と話し合うなどということこそが、本末転倒政権の思うつぼである。「賃上げ拡大は進行している」と政権の自慢話をする。芳野連合会長は、30年ぶりに効率の賃上げを高く評価するという、奇妙な構図である。
メーデーで岸田文雄は挨拶し長々と、連合を持ち上げて賃金をげようと協力依頼をしている。しかし、同席した連合の支持政党の、立憲民主党の党首も国民民主党の党首も、壇上にも上がらせてもらえなかった。
芳野友子連合会長は、民社党第二代委員長の西村栄一の時に創設した富士政治大学校(富士社会教育センター)で、徹底的に反共思想を叩きこまれている。統一教会関連の市民大学講座学長 の松下正寿が理事長を務めるなど、統一教会とも深い関係にもある。反共という唯一の繋がりは強力でもある。
芳野は連合という労働者団体を弱体化させるだけではなく、自民党の協力団体に堕しつつある。
自民党は統一教会の臭い消しに成功している。国民は統一教会に選挙を委託していたことなどすっかり忘れ、統一地方選挙を勝利している。
日本の賃金を下げたのは、非正規雇用者を政策的に強力に推し進めた結果である。労働三法にすら守られない非正規労働者を、連合は見殺しにしてきた。非正規労働者を大量に社会に送り出したことで企業は懐を温めたが、購買力が先細り現状がある。自民党や大企業が推し進めたのであるが、もう一方の責任は連合にもある。
労働者に権利を放棄させ格差社会を招いた、もう一方の責任は連合即ち、「日本労働組合総連合会」 にある。
長年積み上げた先人の成果に砂かけ台無しにする芳野友子。