日本の報道は中国のウクライナ戦争停戦への提案を全く流していない。極めて穏当な習近平の提案内容は12項目(下記参照)に及んでいるが、欧米とそれに便乗した日本が、現在起きている戦争の停戦に向けての提案を無視しする意味がどこにあるかと言いたくなる。
この戦争に最も取り組まなければならないことは停戦である。現在も多くの人が殺害されている。土地を奪われ居住すらできないし環境破壊も酷いものである。
<1、すべての国の主権を尊重する。2、冷戦の考え方を放棄する。3、敵対行動を止める。4、和平交渉の再開。5、人道危機の解決。6、.民間人と捕虜の保護 。7、原発の保護。8、戦略的リスクの軽減 。9、穀物輸出の促進。10、.一方的な経済制裁の停止。 11、産業チェーンとサプライチェーンを安定させます。 12、紛争後の復興の促進。 >
どの一項目を取り上げてみても、無視していいような内容の物はない。その根拠は、項目2の指摘であろう。西側諸国は、法と秩序を守る民主主義を重んじる国という言葉で自らを表現し、東側を専制国家と呼んでいる。ならば、日本は明らかに一党独裁の専制国家であり、議会の数を得るためなら何でもする。その数で何でも押し切る。
西側諸国は停戦をしたくないのである。ロシアの弱体化と、何よりも武器の売りつけは軍需産業振興になる。プーチンが
なによりも、中国に点数を稼がせたくないのであろう。中国は冷戦構造の外にいた国家である。ソ連についていた時期もあるが、多くの時間対立していた。
今や世界第二の大国になった中国のテインを無視することの意味合いは薄い。
むしろこのまま提案を受け入れ、中国に大きな責任を負わせれば、民族を理由に侵略行為をする歯止めにもなるであろう。中国に責任を持たせるべきである。その方が多岐にわたり中国への抑止に繋がる。
民主主義国家と自負する西側は、中国にヒール役をプーチンとともに演じてもらいたいのである。中国には点数を稼がせないというのである。
世界第二の核大国のロシアが敗北することはない。西側がいくら支援しても、多くの意味で限界がある。