2025年開催予定の大阪万博に政府が出展するパビリオン「日本館」の建設工事の入札で、提示価格を下回る業者がなく、予定されていた7月の業者指名が困難となった。再入札する間がなく、一社を決た指名入札となる、随意契約となるようである。
大阪万博を巡っては、大催事場が予定価格41億円を三回の入札で71億円で乳砂州七得る。テーマ館では、「いのちをつなぐ」は三回目の入札をこれから行うことになっているし、「いのちを響かせる」では14億円を14.5億円でに引き上げ再入札、「いのちを磨く」では予定価格を1.8倍に上げ11.8億円で再入札の予定である。
大阪万博は、赤字になることが決まっている。東京オリンピックの再開に倣い、55年前の大阪万博を夢想しているが、あの頃のような目新しさを国民に示せるものもは何もない。
国費を膨大に老死する、経済喚起の可能性は瞬時生じるかも知れない程度のものでしかない。円安など背景に業者は入札を渋っている。
テーマ館の中心的な役割をする「日本館」の建設期間は、19か月と見込まれている。当初計画では今月12日の着工を想定であったが、近畿地方整備局は、再入札をする時間がないと、随意契約に踏み込むようである。工事の発注規模は50億円以上となるとのことである。
大阪万博とカジノ建設は大阪維新の会の最大政策である。どちらも産業振興にはほど遠い、20世紀型のバブル信仰のたまものでしかない。永続的でサステナブルで地球環境に負荷を掛けない、21世紀型の産業の礎を築かなければならないこの時期に、消耗型で国費ばらまき型の大阪万博とカジノ建設に反対する。