安倍晋三は一昨年の、山口の日露首脳会談で完全に北方領土問題を放棄した。”ウラジーミル”くんと、ファーストネームで呼ぼうが、プーチンは動じない。ウラジーミル君は日米安保条約の存在を理由に挙げた。
ソビエトが北方領土(クリル諸島)を領土にしたのは、スターリンが巧みにアメリカを取り込み、ポツダム宣言受諾日を終戦とした日本につけ込んだ結果ともいえる。終戦は9月3日から20日も前の泌月15日にした日本の軍と官僚の失態である。
そもそも太平洋戦争では、日本とソビエトは友好国であった。アメリカは日本の敵国である。アメリカは連合国のソビエトに日本参戦を条件に、掃海艇55隻、上陸用舟艇30隻、護衛艦28隻など計145隻を無償で提供し、ソ連兵1万2千人の訓練を極秘に行った。場所はアメリカのアラスカ州のコールドベイ基地で、アメリカ兵1500名が指導に当たった。この極秘作戦のコード名が、「プロジェクト・フラ」である。上図は、リチャード・A・ラッセル氏の書、「プロジェクト・フラ」1987年刊である。
1945年(昭和20年)8、9月に行われるソビエト軍の北方四島占領作戦に、米国が艦船10隻を貸与していた。これは根室振興局の米国とロシアの研究で最近解ったことである。ソビエトには日本参戦の条件の引き換えに、樺太南部と千島列島の引き渡しを決めていた。これらのことは1945年2月のヤルタ会談で、プロジェクト・フラと併せて決めていた。
訓練を受けたソビエト兵と貸与艦船は樺太南部や千島列島の作戦に投入され、8月28日からの択捉、国後、色丹、歯舞の四島占領作戦には、米の貸与艦船10隻を含む17隻が参加している。ソビエト軍は各島で日本兵の武装解除を行い、四島の占領は9月5日まで行われている。
千島列島の南の4島を北方領土と称し日本は固有の領土を主張しているが、ソビエトのスターリンはアメリカの協力を得て9月5日まで千島に侵攻して自国の領土としたのである。ソ連の主張は歯舞色丹二島については、彼らの終戦後に侵攻している。終戦の混乱乗じた行為であるが、それ以北の主張を延長する意味も無理がある。
ソビエトが崩壊してロシアがその主張を引き継いだが、プーチンは領土の正当性を日米安保の存在を背景に、譲るわけがない。アメリカ主導ともいえる北方領土侵攻と占拠もプーチンの譲らない根拠になっている。
安倍晋三は日本をアメリカの属国にしてしまい、今や服従しているとさえ思える状況である。北方領土問題など、当地の多くの元島民の悲願などはお構いなく、解決など望むべくもない状況に安倍晋三はしてしまったのである。
ソビエトが北方領土(クリル諸島)を領土にしたのは、スターリンが巧みにアメリカを取り込み、ポツダム宣言受諾日を終戦とした日本につけ込んだ結果ともいえる。終戦は9月3日から20日も前の泌月15日にした日本の軍と官僚の失態である。
そもそも太平洋戦争では、日本とソビエトは友好国であった。アメリカは日本の敵国である。アメリカは連合国のソビエトに日本参戦を条件に、掃海艇55隻、上陸用舟艇30隻、護衛艦28隻など計145隻を無償で提供し、ソ連兵1万2千人の訓練を極秘に行った。場所はアメリカのアラスカ州のコールドベイ基地で、アメリカ兵1500名が指導に当たった。この極秘作戦のコード名が、「プロジェクト・フラ」である。上図は、リチャード・A・ラッセル氏の書、「プロジェクト・フラ」1987年刊である。
1945年(昭和20年)8、9月に行われるソビエト軍の北方四島占領作戦に、米国が艦船10隻を貸与していた。これは根室振興局の米国とロシアの研究で最近解ったことである。ソビエトには日本参戦の条件の引き換えに、樺太南部と千島列島の引き渡しを決めていた。これらのことは1945年2月のヤルタ会談で、プロジェクト・フラと併せて決めていた。
訓練を受けたソビエト兵と貸与艦船は樺太南部や千島列島の作戦に投入され、8月28日からの択捉、国後、色丹、歯舞の四島占領作戦には、米の貸与艦船10隻を含む17隻が参加している。ソビエト軍は各島で日本兵の武装解除を行い、四島の占領は9月5日まで行われている。
千島列島の南の4島を北方領土と称し日本は固有の領土を主張しているが、ソビエトのスターリンはアメリカの協力を得て9月5日まで千島に侵攻して自国の領土としたのである。ソ連の主張は歯舞色丹二島については、彼らの終戦後に侵攻している。終戦の混乱乗じた行為であるが、それ以北の主張を延長する意味も無理がある。
ソビエトが崩壊してロシアがその主張を引き継いだが、プーチンは領土の正当性を日米安保の存在を背景に、譲るわけがない。アメリカ主導ともいえる北方領土侵攻と占拠もプーチンの譲らない根拠になっている。
安倍晋三は日本をアメリカの属国にしてしまい、今や服従しているとさえ思える状況である。北方領土問題など、当地の多くの元島民の悲願などはお構いなく、解決など望むべくもない状況に安倍晋三はしてしまったのである。