そりゃおかしいぜ第三章

北海道根室台地、乳牛の獣医師として、この国の食料の在り方、自然保護、日本の政治、世界政治を問う

近未来を予測する前に歴史から学ぶことが多くあるはずである

2024-12-27 | AI
イスラエルの、肩書は歴史家とあるウバル・ユラ・ハラリの幾つか医の介錯や提言が面白い。昨日の本の宣伝もしっかりNHKにやってもらっていた。
ユダヤが迫害を受けた歴史は、しっかり検証されて継がれイスラエルを建国した。これまで一度も軍隊を持つことがなかったユダヤ人は、地域の最強軍隊持つことになった。ユダヤが受けた迫害の伝承は、強力な軍隊を持つことで弱者への共感を失くして行った。
彼のトランプへの指摘が的確であると思われる。「トランプは戦争を好んでいない。彼は普遍的価値や国際ルール拒絶している。短期的には、アメリカ経済にとって良い決断を彼はするであろう。しかし長期的には実現可能なヴィジョンを示しているわけではない。21世紀の大きな決断をしなければならないのに」と述べている。TPPやCOPそれにNATOの離脱をするだろうし、関税も掛けるであろうが、トランプはハラリの指摘にあるよう、未来を見つめているわけではない。
投票によって政権の傾向を持つが、外交や未来予測への期待が大きくはなく、民主主義は偏向的になる。ハラリは、これからも最も重要な位置を占めるのは”情報”であると断言する。
コストがかかり、複雑で苦情を伴う”真実”より、安上がりで単純で心地良き”虚構”の方が早く伝わりる。
15世紀に印刷革命が起き、活版印刷が普及し書籍が大量に発行されるようになった。魔女狩りはこうした書籍によるところが大きく、技術の発展でフィクション(虚構)が流布され悲劇が生まれた例をハラリは引き合いに出し、警告する。
AIの技術開発は急速であるが、情報を支配し政治を変える可能性がある。情報が虚構であることが解った時には、真実と逆の結果を産んでいる可能性もある。学習を重ねるAIを人類は便利に使うことになる。AIが自己修正応力をどこまで持つかである。「自分にも知らないことがある」とか「間違いを起こすこともある」ということが、ポイントだとハラリは指摘する。私は困難であると思う。

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